2018年に活動を開始した5人組バンド・ステレオガール。
若き才能を持つ彼女たちが作る音楽は、等身大でストレート。
しかし、優しくキレイな歌声で放たれるワード達はどこか俯瞰的で大人びています。
答えの出ない悩みに対して、真正面からぶつかっていきボロボロになりながらも自分たちの意見を主張するかのような爆発力を感じます。
そんな彼女たちの魅力を全力で紹介していきます。
目次
ステレオガールとは?
2014年に高校の軽音部で結成されたバンド【ステレオガール】
2018年6月には1stミニアルバム「ベイビー、ぼくらはL.S.D」をリリースします。
さらに、同年にはSUMMER SONIC 2018に出演しました。
また、2019年にはアメリカテキサス州のオースティンで開催される「SXSW 2019」に出演するなど、今後大注目のバンドです!
彼女たちが生み出す楽曲は、ロックやパンク、サイケデリックやガレージロックなど、古き良き時代の音楽を彷彿とさせます。
UKやUSなど様々なジャンルの音楽を分け隔てなく吸収し、シームレスに昇華していく様は芸術の域。
ヴォーカルAnjuが醸し出すアンニュイな雰囲気と穢れの無い純粋な声のバランスが絶妙で、楽曲に吸い込まれていきそうです。
また、5人で揃って行うライブパフォーマンスは、音が鳴った瞬間に全員が音に取りつかれたかのように入り込んでいく姿が非常に印象的です。
ステレオガール結成のきっかけは?
ステレオガールズ結成のきっかけは、高校の軽音楽部時代にありました。
Gt.宇佐美 莉子・Dr.立崎 ゆかが同じバンドで、Gt.吉田 奏子・Vo毛利 安寿が同じバンドで活動しており、高校1年生の夏ごろに「それぞれバンドを組みなおそう!」という話がでたそうです。
バンドでは良くあるお話ですが、好きな音楽が合わなかったりバンドの方向性が合わず好きな事ができないのが原因でした。
ですが、同好会のルールで【高校1年生の秋までは解散してはいけない】という決まりがあったようで、それまでは元のバンドでそれぞれ活動しつつ次に組むメンバーを探していたんですね。
そして、9月になり元のバンドが解散し、新たに組んだバンドがステレオガールの原点です。
ベースは3度変わっており、最終的に正式メンバーとして加わったのが大塚 理玖で現在の形になります。
ステレオガールのメンバー紹介
【Anju】毛利 安寿/Vo.
ステレオガールでVo.を担当している毛利 安寿。
アンニュイな表情から放たれる無垢でストレートなワードが魅力的です。
彼女のお父様は1970年代に活躍した「フリクション」というバンドのギターを担当していました。
当時のロックファンに大きな衝撃を与えるバンドでした。
そんなお父様をもつ彼女。
まさにサラブレッドですね。
【Chamicot】宇佐美 莉子/Gt.
ステレオガールでGt.(主にバッキング)を担当している宇佐美 莉子。
バンド内では歌詞や曲のイメージを作っています。
パンキッシュなスタイルとパワフルなバッキングとライブパフォーマンスは圧巻です!
【Kanako】吉田 奏子/Gt.
ステレオガールでGt.(主にリード)を担当している吉田 奏子。
エネルギッシュで、バンドメンバーを引っ張っていくリーダー的な存在です。
彼女の弾くフレーズは、すでに社会の荒波にもまれて来たかのような哀愁や、心の奥の叫びがまるで言葉の様に聞こえてきます。
表現力の高さに聴き惚れますね。
【Riku】大塚 理玖/Ba.
ステレオガールでBa.を担当している大塚 理玖。
唯一の男性メンバーです。
クールでミステリアスなスタイルとは裏腹に、メンバー内で一番良くしゃべるムードメーカー的な存在です。
ロックスピリッツを感じさせる、突き刺さるような8ビートのタテノリグルーヴもバウンシーで程よいレイドバック感を感じさせるグルーヴも自由自在に操ります。
【Yuka】立崎 ゆか/Dr.
ステレオガールでDr.を担当している立崎 ゆか。(写真中央)
バンド内で包容力が高く、お母さん的存在です。
Vo.の毛利 安寿も惚れたという彼女のタムさばき。
絶妙な脱力感から生まれる小気味よさと独特のグルーヴは、優しさと安心感を感じます。
ステレオガールのおすすめ楽曲3選
春眠
まず紹介したい曲がこちら!
2020年6月にリリースしたキャリア初となる1stフルアルバム【Pink Fog】に収録されている「春眠」。
誤解を恐れずに言うと、モダン化された次世代の新たなパンクスピリッツを彼女達に感じました。
まるで羊の皮を被った狼と言っても過言ではありません。
ポップな楽曲にストレートな歌詞、哀愁のあるギターソロ。
彼女たちのスピリッツが見事に等身大に表現されている曲です。
I Don’t Play Baseball
続いてご紹介するのがこちら。
先ほどと同じく1stフルアルバム【Pink Fog】に収録されている楽曲「I Don’t Play Baseball」。
レイドバック気味のグルーヴィーなベースリフから始まるイントロ。
タテノリで勢いがある曲が多い中、この曲は程よい脱力感と小気味の良い16ビートのシャフルで聴かせてくれます。
そして見た目のかわいらしさとは裏腹に、渋すぎのギターソロを弾く吉田 奏子。
彼女たちのルーツミュージックに対する愛が伝わってきます。
70年代のオルタナティブな香りを漂わせながら、見事にモダンな楽曲に仕上がっています。
Angel,Here We Come
最後にご紹介したい曲がこちら。
2021年3月に配信リリースされた「Angel,Here We Come」。
オルタナティブの中に時折見せるサイケデリックなギターフレーズ。
そして、アンニュイな表情のボーカルから放たれるワードには芯の強さを感じます。
ロックというと暴力的で泥臭いイメージが強いですが、心の奥に眠る熱い想いをクールに淡々と発信するロックもありなんだなと思わされました。
新たなカウンターカルチャーを見せてもらったような気がします。
型にハマる事を拒み、自由を求める彼女たちの想いが見事に表現された楽曲ですね。
まとめ
どんどんと注目を集める若きオルタナティブバンド【ステレオガール】
同世代のリスナーはもちろん、上の年代の方が聴いても青春時代の風景を思い出させてくれるような不思議な魅力を持っています。
ストレートなロックにスムースで無垢なヴォーカル。
都会的で洗練された彼女たちの楽曲は、新たな音楽の可能性を感じさせてくれます。
まだまだ発展途上のバンドですので、今後の活躍に期待して今のうちにチェックしておきたいですね。
まだ曲を聴いたことのない方は、ぜひこの機会に聴いてみてください!
独特の世界観に引き込まれること間違いなしです。
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