今年8月に公開された話題作『サマーフィルムにのって』の主題歌を担当し、一躍脚光を浴びた5人組ロックバンド、Cody・Lee(李)。
個性的な音楽性とファッショナブルなビジュアルで注目を集める彼らは、様々な音楽要素を取り入れた唯一無二のサウンドで、早耳リスナーを虜にしています。
10月27日には、映画『サマーフィルムにのって』主題歌として起用された前作『異星人と熱帯夜』から約2ヶ月半ぶりとなる最新曲『LOVE SONG』を配信リリース。
今回は、そんなCody・Lee(李)の各メンバーのプロフィールや、これまでの経歴などを詳しく紹介していきます!
目次
Cody・Lee(李)とは
Cody・Lee(李)は、2018年8月に結成した日本のロックバンドです。
結成当初は大学の友人同士によるバンドでしたが、メンバーの脱退や加入を経て、現在は高橋響(たかはし ひびき)、尾崎リノ(おざき りの)、力毅(りき)、ニシマケイ、原汰輝(はら たいき)の5人編成となっています。
下北沢BASEMENT BARを拠点にライブ活動を行い、結成の翌年2019年には、国内のメジャーアーティストも参加するBAYCAMPにTIP OFF ACT(オーディション形式で勝ち取るトップバッターの枠)として出演するなど、活動の幅を広げてきました。
メンバー全員の強い個性が混ざり合い奏でられるバンドサウンド、日常のさりげない風景を切り取った歌詞は、リスナーの心の隅々まで浸透していきます。
Cody・Lee(李)・メンバー
高橋響
- 名前 高橋響(たかはし ひびき)
- 担当 ボーカル・エレキギター
- 出身地 岩手県
フジファブリック、くるり、銀杏BOYZ、岡村靖幸などに影響を受けたという高橋響は、Cody・Lee(李)の全楽曲において作詞作曲を担当するフロントマンです。
特にフジファブリック・(故)志村正彦へのリスペクトが強く、『LOVE SONG』のミュージックビデオでは、フジファブリックの4thフルアルバム『CHRONICLE』のジャケットを彷彿とさせる衣装を身に纏っています。
「地元のロック・スターになる」という夢を持っており、2020年4月にリリースされた『桜町』や、同時に立ち上げた自主レーベル・sakuramachi recordsにも含まれる「桜町」という言葉は、彼の出身地・岩手県花巻市桜町に由来しています。
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尾崎リノ
Cody・Lee(李)の傍ら、尾崎リノと幽霊(@U_reinfo)というソロプロジェクトを始めることになりました それに伴いアー写を公開します🃏
引き続き演奏はaireziasの皆様にお願いして、これから色々と発表していきます。宜しくお願いします! pic.twitter.com/GM51RrNuh5— rinozaki2 (@rinozaki2) May 12, 2021
- 名前 尾崎リノ(おざき りの)
- 担当 ボーカル・アコースティックギター
- 出身地 千葉県
尾崎リノは、髙橋響と対を成すCody・Lee(李)のボーカル担当で、唯一の女性メンバーです。
独特な存在感を放ちながら、ブレのないストロークで奏でるアコースティックギターの音色と持ち前の柔らかな歌声で、Cody・Lee(李)のサウンドにスパイスを加えています。
現代短歌や読書を趣味とし、音楽の他に小説や詩集も手がける彼女は、ソロプロジェクト・尾崎リノと幽霊の活動も進めています。
耳馴染みの良い柔らかな歌声と哲学的な歌詞、ポエトリーリーディングが中毒性を生んでいる彼女。
下北沢のライブハウスにて行われるライブイベントにも定期的に参加しており、シンガーソングライター・尾崎リノとしての活躍からも目が離せません。
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力毅
- 名前 力毅(りき)
- 担当 ギター・コーラス
- 出身地 岩手県
奇抜なファッションが特徴的なCody・Lee(李)メンバーの中でも、一際その独創性が目立つのは、ギターを担当する力毅です。
ギターの腕前は確かなもので、縦横無尽に轟かせるギターソロや鋭利なカッティング、バラード曲で聴かせるオブリガードの表現の幅からは、彼のギターに対する深い愛が伝わってきます。
自身の古着を販売するウェブサイトを運営するほどの洋服好きで、個人インスタグラムの投稿欄は、個性的な服を身に纏った彼の写真で溢れています。
原汰輝
- 名前 原汰輝(はら たいき)
- 担当 ドラム
- 出身地 岩手県
Cody・Lee(李)のドラムを担当するのは、3歳の頃からピアノに触れていたという原汰輝。
正確かつダイナミズム溢れるドラムプレイで、様々な要素が混ざり合うバンドサウンドをどっしりと支えます。
そして彼もまた、音楽以外の才能を発揮するメンバーの1人です。
weekend buzz clubというオンラインストアを運営しており、自身でイラスト、写真、デザインを担当しています。
ニシマケイ
- 名前 ニシマケイ
- 担当 ベース
- 出身地 岩手県
バンド内で最年長であるニシマケイは、Cody・Lee(李)への加入時期が最も遅いメンバーです。
サポートとして、ライブやレコーディングに参加するだけでなく、ミュージックビデオや宣材写真にも登場するなど、長い間Cody・Lee(李)と活動を共にしてきました。
ボーカルの高橋とは、地元でバンド活動をしていた頃からの付き合いで、2021年2月の正式加入はメンバー、ファン共に待ちわびた最良の形となりました。
Cody・Lee(李)・経歴
結成当初〜2019年代
2018年8月に結成し、同月に1stシングル『drizzle』をリリースした彼らは、併せて新宿 SUNFACEでリリースパーティを開催するなど、当初から活発かつ順調にバンド活動を進めていきます。
2019年になってからも、Eggsのオーディション“LIVE BOOSTER”でグランプリを獲得したり、ビクターロック祭り出演を賭けたオーディション“ワン ! チャン !!”で最終ライブ審査に進出するなど、その勢いは止まる所を知りません。
同年3月、“LIVE BOOSTER”グランプリの賞としてchelmicoや、LUCKY TAPES、Nakamura Emiらと共にZepp Tokyoでのライブに出演し、その知名度を拡大させると、翌4月には、1stミニアルバム『シティボーイズ・オン・ザ・ラン』をリリースします。
結成当初よりライブ活動を行ってきた下北沢 BASEMENTBARで開催されたリリースパーティには、羊文学、No Buses、Mr.Seasideら話題のバンドとも共演し、大盛況に終わりました。
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2019年の大躍進はまだ終わらず、6月にはSUMMER SONICへの出演を賭けたオーディション“出れんの!?サマソニ!?”の最終ライブ審査に進出します。
こちらは、残念ながら出演こそ逃しましたが、2ケ月後の8月に参加したBAYCAMPへの出演を賭けたオーディションTIP OFF ACTでは、見事グランプリを獲得。翌月のBAYCAMPへ出演し、国内の大物ミュージシャン達と共演を果たしました。
そのたった2カ月後である11月には、2ndデジタルシングル『I’m sweet on you(BABY I LOVE YOU)』をリリースします。
故郷を離れ、都会に出てきた時の、大人でも子供でも無い自分が、春の匂いのする街の景色を掻き集めて作った曲だというこの曲は、まさにまだ未完成の5人の姿を感じられる貴重な1曲かもしれません。
2020年代〜現在
年明け2020年1月には、サポートメンバーだった尾崎リノが正式に加入し、東名阪ツアーを敢行しました。
4月に自主レーベルsakuramachi recordsを立ち上げ、自主レーベルとして初となるデジタルシングル『桜町』をリリースします。
尾崎リノの加入によりツインボーカルの強みが増幅し、日常生活に寄り添うCody・Lee(李)のサウンドが、より鮮明にリスナーの耳まで届くようになりました。
その後もライブ活動や制作活動を行うCody・Lee(李)でしたが、さらなる躍進のための転機となったのはその年の暮れ。
12月にリリースした初の全国流通盤フルアルバム『生活のニュース』がTOWER RECORDS“タワレコメン”に選出され、CDショップ大賞の東北ブロック賞を受賞しました。
リードトラック『我愛你』のミュージックビデオはYouTubeでの公開から3か月を待たずに150万再生を突破し、台湾をはじめ、海外からも高い評価を得ることになりました。
その後もSpotifyバイラルチャートTOP10入りを果たすなど、バンドの勢いは留まることを知らず増していきます。
東名阪ツアー“体温の確かめ方 TOUR’21”には、規定枚数をはるかに上回るチケット応募が殺到し、ツアーファイナルでは、ニシマケイの正式加入が発表され、現在の5人形態に至ります。
Cody・Lee(李) ・人気曲3選
Cody・Lee(李)の楽曲では、髙橋と尾崎によるツインボーカルの心地良さと独創的なサウンドメイク、日常生活の風景を切り取った親しみのある歌詞が融合することで、彼ら独自の音像を残します。
ミュージックビデオも並々ならぬこだわりを持って制作されており、各楽曲から醸し出されるイメージをそのまま映像化したような印象が強く、1秒たりとも見逃せません。
ここでは、そんなCody・Lee(李)の音楽性がダイレクトに伝わる人気曲を、3曲に絞って紹介します!
異星人と熱帯夜
『異星人と熱帯夜』は、8月に公開された話題の青春映画『サマーフィルムにのって』の主題歌で、世間的な知名度が高い楽曲です。
“異星人と熱帯夜”というストレンジネス溢れるタイトル通り、熱を帯びた夏夜に、蜃気楼のように浮かび上がる非日常空間を閉じ込めたサウンド、日常の何気ない一コマを鮮明に描いた歌詞のアンバランスさが、唯一無二の中毒性を生み出しています。
<壊れた冷房 だからこそ近くの銭湯> <シャツ羽織ったら中華料理屋へ / 暑いんだけどそれもいいね> などの一節は、実生活で誰もが体験し得る情景です。
逆再生を取り入れるなど、一本の映像作品として見所満載のミュージックビデオには、『サマーフィルムにのって』の主演を務めた伊藤万理華が出演しています。
我愛你
『我愛你』は、アメリカや台湾、中国をはじめとする海外ファンを獲得するきっかけとなった楽曲で、YouTubeの再生回数は430万回を超えています。(2021年11月現在)
2020年12月に発売された、Cody・Lee(李)初の全国流通盤フルアルバム『生活のニュース』に収録。
ベース・ニシマケイにより演奏される、グルーヴ感を高めるベースラインがサビやCメロなど、随所で際立つ一曲です。
ミュージックビデオ冒頭では、まるで「こっち見んな」という言葉を待ち望んでいるかのように、カメラ目線でメンバー全員がこちらをじっと見つめてくるカットが立て続けに登場。
フェミニンなメイクを施したメンバー等の見た目が強烈で、中でもギター・力毅のキュートな女装姿は見る者すべての視線を集めます。似合っているのが悔しい…。
悶々
男性の悶々とした脳内を歌った『悶々』は、今年の6月に配信リリースされた楽曲です。
ミュージックビデオのコンセプトが独創的で、意中の女性と2人きりで酒を嗜む男性の、悶々とした脳内にメンバーが居座り、その時々のムードの変化に合わせて男性の取る行動をコントロールしていくといった内容。
大サビ前の間奏では、本能のままに暴れまわるギターフレーズに呼応するかのように、小気味よくタイトにスネアを連打するフィルが存在感を誇示し、高揚感を誘います。
最後に
次世代ロックシーンの筆頭格、Cody・Lee(李)についてご紹介してきました。
彼らに抱く“唯一無二”というイメージは、彼らの奏でる独創的なサウンドのみから来るものではなく、各メンバーの持つクリエイティビティ、個性的なキャラクターなどによるものです。
彼らがさらに飛躍する瞬間を見逃さないよう、今後もしっかりと情報を追っていきましょう!
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