東京事変のギタリスト、星野源のサポートギタリストなどを務め、数々の名だたるアーティストから絶大な信頼を寄せられる長岡亮介。
3ピースバンド・ペトロールズのギター&ボーカルでもある彼は、昨年の松たか子主演ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」に無告知でレギュラー出演し、ツイッターでトレンド入りするなど話題になりました。
そんなギタリストから俳優業と多方面で活躍する長岡亮介とは、いったいどのような人物なのでしょうか?
今回は長岡亮介のプロフィールや経歴、ギタリストとしての魅力についてご紹介していきます。
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目次
長岡亮介のプロフィール
福井での弾き語り、なんだかとっても楽しかったなあ。
突然お願いしたのにブワッとやってくれたタブゾンビさんにも感謝です。
素敵な街に素敵な人、有難うございました。
またね福井! pic.twitter.com/vWmUvXPrKj— nagaokaryosuke (@nagaokaryosuke) November 9, 2020
- 本名:長岡亮介
- 生年月日:1978年10月7日(43歳)
- 出身:千葉市
- 活動歴:2000年~
こんばんはペトロールズです。
明日からツアー“ Now 🎶 ”の追加公演が始まります。明日は広島、そして神奈川、大阪と続きます。各地でお待ちしています!https://t.co/oi81apPtdZ pic.twitter.com/5CABFyX5vB— ペトロールズ (@thepetrolz) November 19, 2021
長岡亮介は、幼少期よりカントリーバンドに在籍していた父親の影響で、ブルーグラス・カントリーミュージックなどの音楽に接しながら育ちます。
ギターを本格的に始めたのはギタークラブに所属していた中学1年生のとき。それからメキメキとギターの腕を上げ父親のバンドに参加、さまざまなミュージシャンとの演奏を重ね高校時代を過ごしたようです。
大学時代にはカントリー歌手のバックバンドでギターを務め、本格的にギタリストとしての活動を始めます。長岡亮介の変則的でありながら楽曲を豊かに彩るギタープレイの原点はカントリーミュージックにあったんですね。
それにしても長岡亮介のギタープレイがとにかくカッコいい。洗練されているという言葉だけではもの足りない、精巧さと野生的なグルーヴが融合した独創的なポップネスは、なぜこんなに心地よく音楽ファンを魅了するのでしょうか?
長岡亮介の魅力とは?
最近ではギタリストのみならず、ドラマのレギュラー出演やアニメ番組、映画で音楽を担当するなど活躍が目まぐるしい長岡亮介。
2020年公開の映画「スパイの妻」では、プロデューサーから猛プッシュされ本人初の映画音楽を担当しました。日本映画界きっての鬼才・黒沢清監督より「理想的な映画音楽になっている。これが僕の好きな音楽」と大絶賛されています。
そんなミュージックシーン以外からもラブコールが絶えない長岡亮介。彼の音楽に対するスタンスやファッション界からも注目されるクールなヴィジュアル、その根底にあるアイデンティティ。知れば知るほどうっかり心を鷲掴みにされそうな長岡亮介の魅力をもっと掘り下げていきましょう。
スクリーンの前で喋るの、なかなかでした。少しの間でしたが有難うございました。 pic.twitter.com/pRWTibNTJM
— nagaokaryosuke (@nagaokaryosuke) November 2, 2020
卓越したギタープレイ
いよいよ明日、ニューアルバム『音楽』がリリースとなる東京事変。
それに合わせて、6月11日(金)発売の「ギターマガジン」は、浮雲特集です。『音楽』をサウンドの側面から解き明かしたり、事変の過去楽曲の譜面が掲載されていたりと、充実した内容となっております。ぜひ。https://t.co/FxW7yi1nVg— SR猫柳本線 椎名林檎・東京事変オフィシャル (@Nekoyanagi_Line) June 8, 2021
中学時代に父親からコードを教わり本格的にギターを始めた長岡亮介。中学2年の頃バンドを組み文化祭に出演したり、ギタークラブで弾いたりとなかなか忙しい日々を送ったようです。
そんな長岡亮介の敬愛するギタリストはピート・アンダーソン。ウエストコーストのカントリー歌手、ドワイト・ヨーカムの横で20年あまりギターを弾いてきたセッションギタリストです。ピート・アンダーソンはカントリーにはマストなギター奏法・チキンピッキングにおける、パキパキと香ばしい音色を炸裂させるプレイが特徴。聴いただけで「あ!ピート・アンダーソンだ」とわかるような癖のある音作りです。
確かに長岡亮介の変則的でありながら抒情性を感じさせるギターフレーズ、楽曲に魅惑的な色づけを施すフックは独創的。ピート・アンダーソンの癖のある音作りにインスピレーションを得て独自性を孕ませたギタースタイルを確立させているように感じます。
いずれにしても、奇想天外で従来のギタープレイの概念を華麗に無視したスタイルとグルーブ感、精密に設計された建造物のようなフレーズは多くのミュージシャンから称賛され、星野源に世界一のギタリストと言わしめた天才ギタリストであることは間違いないでしょう。
東京事変のベーシスト・亀田誠二は、「よほど意図的でない限り、8ビートのまっすぐなリフを刻むのは浮雲(長岡亮介)くんのカラーではない」と発言するほど、アドリブ感あふれる非常にテクニカルなギタースタイルが特徴です。
髪型とファッションセンス
新しいクルマ、新鮮でした!
うちは旧いのばっかりだからさ。https://t.co/euB4gW8Dv6— nagaokaryosuke (@nagaokaryosuke) March 3, 2021
なにかと話題性に長けた長岡亮介ですが、髪型やファッションセンス、多彩すぎる趣味のカテゴリーでも大注目されています。車好きとしても有名で、車は友達のような存在だと公言。以前は旧型のシトロエン2台を所有し、乗り換えも旧型の外車がほとんど。車選びにも独特なこだわりがあるようです。
ファッションセンスも自身のギタープレイ同様、独創的で遊び心満載。端正な顔立ちとスマートながら大人の色気もあわせ持つビジュアルで、過去にファッションブランド「Milok」のイベントでモデルを務めた経験も。また「EDIFICE」が手掛けるオーダースーツ専門サイト「SALON DE EDFICE」にファッションモデルとして起用されています。まさにイケメン過ぎるギタリストの名を欲しいままにしていますね。
さらに女性のみならず、メンズからもべた惚れされるという長岡亮介の髪型にも注目。その遍歴を見るに、どのスタイルもパーフェクト!トレンドから逆走した洒脱な個性が、めちゃくちゃカッコいいんです。長岡亮介のかもし出す知性と野性味が絶妙なバランス感は、魅せ方を知ってる人にしか出せません。
長岡亮介の所属バンド
長岡亮介のギタリストとしての活動は多岐にわたります。まずはその活動歴からみていきましょう。
東京事変(2005~2012年、2020年~)
#東京事変 のみなさん
ありがとうございました!!
新曲 めちゃくちゃ格好良いですね!!ドラムの刃田さん大丈夫ですかね?👼👼👼
感想は #FNS歌謡祭 で教えて下さい!!
🎅🎅⛪️👼🎅🎅 pic.twitter.com/qlcK8CiDCO
— FNS歌謡祭【公式】 (@fns_kayousai) December 8, 2021
2012年、惜しまれつつも解散してしまった東京事変。2020年に再結成し多くの話題を呼びました。
- 椎名林檎(Vo./Gt.)
- 亀田誠二(Ba.)
- 刃田綴色(Dr.)
- 伊澤一葉(Key.)
- 浮雲(長岡亮介)(Gt./Cho.)
東京事変の2代目ギタリストとして2005年に正式加入した長岡亮介。もともとボーカルを務める椎名林檎のサポートギタリストとして活動していたこともあり、当初バンドへの加入はあまり積極的ではなかったようです。
しかし同じ時期に加入したキーボードの伊澤一葉の音楽性にシンパシーを感じ、「同じような考え方の人がいるなら入ってもいいか」というニュアンスで加入を決意。いつも雲のようにほわほわしていると、という理由で椎名林檎より浮雲と命名されます。
しかし、東京事変のギタリストとして多くのリスナーに長岡亮介のクリエイティビティや唯一無二の存在感を知らしめたことで、現在の立ち位置を確立できたのは確かです。元々は彼がフロントマンを務めるペトロールズの楽曲でもある東京事変の4thシングル『OSCA』はファンの間でも根強い人気を誇る作品。アレンジのアグレッシブさと言葉遊びが見事に世界観を成立させている圧巻の展開。本曲のPVにも度肝を抜かれました。
2020年に再結成された東京事変。期待通りまた日本の音楽界に君臨してくれたことに興奮を隠せない筆者です。
🍎FNS歌謡祭 夏🍎 放送中🌻#東京事変 の皆さんありがとうございました#落日 テレビ初披露 いかがでしたか?#FNS限定特別演出 ぜひ感想をお聞かせください👂
公式ハッシュタグ#FNS歌謡祭 をつけてたくさん
つぶやいてくださいね🍎 pic.twitter.com/tPFtprm9oJ— FNS歌謡祭【公式】 (@fns_kayousai) July 14, 2021
ペトロールズ(2005年~)
こんにちはペトロールズです。
昨夜の"ガレージ!マジで?"ですが、急遽開催する上で協力していただいた皆さんに感謝します。
正直に言いましょう、最後の曲では3人ともどうしたら泣かずに演奏できるか、だけを考えていました(笑)。
感謝しています、有難う、さようなら下北沢GARAGE! pic.twitter.com/fdUw6bpn8P— ペトロールズ (@thepetrolz) December 26, 2021
東京事変加入と同時期に結成した3ピースバンド。バンド名のペトロールズは長岡亮介の命名で、英国ではガソリンを意味するぺトロールが語源です。車好きの彼らしいバンド名ですね。
- 長岡亮介(Vo./Gt.)
- 三浦淳悟(Ba./Cho.)
- 河村俊秀(Dr./Cho.)
東京事変に加入が決まったというのに、同時期に新しくバンドを結成するというなかなか奇特な長岡亮介。実はそこに彼らしいバンド結成の原動力がありました。
多様なニーズでギターを弾く機会が多かった長岡亮介にとって、純粋に楽しく音楽を追求できる自身のバンドは必要不可欠だったようです。ソウルやR&Bなどのブラックミュージックをバックボーンとした、他にない音楽を作りたいという思いを共有できるのがペトロールズなんですね。
ここでも長岡亮介の楽曲の作り方は独特です。CDは単なる記録に過ぎないという思考により、スタジオでのライブを重ねてアレンジがしっくりくるまで繰り返すというもの。出来上がった音源も演奏を重ねるたびに変化していくことを楽しむスタンスで、セッション気質が高いバンドスタイルですね。
日本語にこだわる歌詞が、無駄のない多彩なサウンドに軽やかに乗って都会的なアプローチが心地良いです。筆者としては今後の動向が気になる超クールなバンドです。
獄門島一家(2013年~)
なんともおどろおどろしいバンド名ですが、こちら2013年に結成されたスペシャルプロジェクト獄門島一家。4人のメンバーで結成されたこのバンド、とにかくメンツがエグいのでさっそくご紹介します。
- 長女・アヴちゃん(From女王蜂)/Vo.
- 長男・長岡亮介/Gt.
- 次男・KenKen(From RIZE)/Ba.
- ゴッドファーザー・中村達也/Dr.
いかがでしょうか?このメンツ。ボーカル担当のアヴちゃんが所属するグループ・女王蜂の活動休止に伴い、事務所から打診された企画から始まったそうですが、メンバーの人選はアヴちゃん自身です。
しかし長岡亮介をはじめとするメンバー全員が、突然の無謀ともいえるバンド結成の呼びかけに快諾したようです。ベースを務める次男ことKenKenはラウドなオルタナティブロックバンド・RIZEのベーシスト。ドラムはあの!あの!元BLANKEY JET CITY、現在はソロプロジェクトや斉藤和義とのユニット、MANNISH BOYSに在籍する日本ロック界きってのカリスマドラマー、中村達也です。
楽曲は女王蜂の薔薇園アヴの高音低音を自在に操るボーカルが効いたディスコ歌謡がベース。サウンドの完成度と幾層にも連なるグルーブ感が小気味よく、うっかりするとその疾走感が癖になるかもしれません。
久しぶりに獄門島一家を聴いてるけど、ビックリするくらいかっこいいなぁー!
この曲のベースラインは、考えた中でも本当に好きなラインです。 pic.twitter.com/erWpe9PJe3— KenKen (@kenken_RIZE) April 25, 2018
2013年のロックフェス「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2013 in EZO」にはじまり、2015年に単独公演をして以降活動はしていませんが、解散はしていないのでそのうち神出鬼没なパフォーマンスを期待できるかもしれませんね。
ボーカルのアヴちゃんこと薔薇園アヴは、2009年に結成された4人組ロックバンド女王蜂のボーカルです。2013年に活動休止しましたが、翌年再開しました。メンバーは全員、本名・生年月日・性別・国籍は未公表。そのためたまざまな噂が飛び交う謎のロックバンドです。
長岡亮介のサポートギタリスト活動
サーポートギタリストとしてさまざまなアーティストから信頼を得る長岡亮介。ここではそのなかでも注目すべき代表的な活動をご紹介していきます。
星野源
星野源と長岡亮介の出会いは2009年の多摩美術大学八王子キャンパス芸術祭。当日はお互いのバンドで演奏し挨拶程度だったものの、後日星野源から改めてコンタクトをとってきたようです。すでに東京事変で浮雲として活躍していた長岡亮介のペトロールズでの演奏を観て、星野源に強いインスピレーションがあったのは確かですね。
その後長岡亮介は、星野源の5thシングル「ギャグ」のレコーディングに参加。以降も全国ツアーにサポートギタリストとして参加するなど、星野源には欠かせない存在となっていきます。
星野源に世界一のギタリストと言わしめ、レコーディングであなたほど粘る人はいないとその音楽に対する向き合い方まで称賛される長岡亮介。本人もまた、星野源に多大な信頼を寄せています。今後もどんな仕掛けで楽しませてくれるのでしょうか。
illion(野田洋次郎ソロプロジェクト)
2013年に始動したRADWIMPS・野田洋次郎のソロプロジェクト、illion。3.11の東日本大震災をきっかけにスタートしたプロジェクトです。
これまでになかった野田洋次郎の実験的で繊細な楽曲を収録した1stアルバム「UBU」をイギリスで発表後、国内外でライブ活動を開始しました。その際にサポートメンバーとして参加した長岡亮介。2016年に再始動した際もサポートを務めています。
まとめ
今回は多方面で活躍するギタリスト・長岡亮介についてご紹介しました。本当に多様な個性派アーティストからギタリストとしてのポテンシャルを最大限に引き出され、期待値をはるかに超えた場所からシンクロする長岡亮介。今後の活動からも目が離せない存在です。
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