2021年に結成30周年を迎えたバンドL’Arc~en~Ciel。
長い年月を経て今もなお、多彩な音楽性と個性的な4人のキャラクターで愛され続けているバンドです。
今回はそんなL’Arc~en~Cielのメンバー紹介やバンドの歴史、音楽的魅力を紹介していきたいと思います。
目次
「L’Arc~en~Ciel」バンド名の意味と由来は?
L’Arc~en~Cielはフランス語で直訳すると「空に架かるアーチ」。意訳すると「虹」という意味になります。
バンドの親ともいえるtetsuyaさんが名付け親で、見た目や響きを気に入り名付けました。また、様々な色を表現する虹と音楽の表現が共通するというのも理由の1つです。
メンバー紹介
ここでは個性豊かな4人のメンバーを軽く紹介したいと思います。
hyde(ボーカル担当)
Happy Birthday, hyde!@HydeOfficial_#LArcenCiel #ラルク #hyde #HBDHYDE pic.twitter.com/VYomTLJvqv
— L'Arc-en-Ciel (@LArc_official) January 28, 2022
hydeさんは1969年1月29日生まれ、和歌山県出身。今年で53歳です。
tetsuyaさんに誘われる形でL’Arc~en~Cielに加入。結成当時のメンバーです。
信じられないような高いキーから低音が効いた楽曲まで、幅広い音域で歌いこなす表現力が魅力的なボーカリスト。
ボーカルを主に担当されていますが、作詞作曲もこなし、楽曲によってはギターやハーモニカ、サックスも演奏するなど多種多様なL’Arc~en~Cielの音楽性に大いに関わっています。
L’Arc~en~Ciel最大のヒット曲「HONEY」もhydeさん作曲です。
郷土愛が強く、和歌山県の観光大使を務めた事もあります。
観光大使になりました。 pic.twitter.com/ejTELwxqUg
— Hyde (@HydeOfficial_) January 31, 2019
tetsuya(ベース、コーラス担当)
Happy Birthday, tetsuya!@TETSUYA_STAFF#LArcenCiel #ラルク#ラニバ #30thLAnniversary pic.twitter.com/wwClBYPqT6
— L'Arc-en-Ciel (@LArc_official) October 2, 2021
1969年10月3日生まれの52歳。滋賀県出身です。
メンバー最年少ながらバンドの産みの親であり、そして「STAY AWAY」「snow drop」など数々のL’Arc~en~Cielのヒット曲の作曲も手掛けている、頼れるリーダーです。
演奏面では、従来のリズムを演奏するようなベースではなく、メロディを聴いているかのようなうねるベースラインが印象に残ります。L’Arc~en~Cielの音楽的特徴を担っています。
ken(ギター、コーラス担当)
Happy Birthday, ken!@CHLionRagbaby#LArcenCiel #ラルク#ラニバ #30thLAnniversary pic.twitter.com/0SwdrbPQbe
— L'Arc-en-Ciel (@LArc_official) November 27, 2021
1968年11月28日生まれの滋賀県出身。
1歳違いのtetsuyaさんとはもともと幼馴染の関係でした。その縁もありL’Arc~en~Cielの2代目ギタリストとなります。
幻想的で風景が見えるようなギターサウンド、情熱的なギタープレイが魅力的。
また、L’Arc~en~Cielの楽曲を最も多く作曲しているのもkenさんです。
「浸食 -lose control-」や「花葬」などL’Arc~en~Cielしか表現できない独特な影のある世界観を構築しているのはkenさんの作る楽曲による所も大きいといえます。
yukihiro(ドラム担当)
Happy Birthday, yukihiro!#LArcenCiel #ラルク#ラニバ #30thLAnniversary pic.twitter.com/wMIS7uJ6Yq
— L'Arc-en-Ciel (@LArc_official) November 23, 2021
1968年11月24日生まれの53歳。千葉県出身。
もともとはL’Arc~en~Cielのサポートドラマーでしたが、1998年1月に正式メンバーとなり、現在に至るまで正確かつタイトなドラムプレイで、L’Arc~en~Cielの屋台骨を支え続けています。
打ち込みなどのプログラミングやターンテーブル、シンセサイザーも得意にしていて、今までになかったデジタル感をプラスさせ、L’Arc~en~Cielの音楽性をより幅広いものにさせました。
また他のメンバーほど数は多くないものの作曲もしていて、「New World」はyukihiroさんが手掛けています。
バンドの歴史は?
30年もバンドが続くのは並大抵の事ではありません。もちろんL’Arc~en~Cielも様々な紆余曲折を経てきました。
新アーティスト写真公開!
New artist photo unveiled!!#LArcenCiel #ラルク #LAPPYBIRTHDAY #ラルクノミライ pic.twitter.com/xOqwQfuUbD— L'Arc-en-Ciel (@LArc_official) May 28, 2021
まず結成当初は
・hyde(ボーカル)
・hiro(ギター)
・tetsuya (ベース)※当時は「tetsu」名義で活動
・pero(ドラム)
の4人で1991年に活動開始しました。
しかし、翌年の1992年にhiroさんとperoさんが相次いで脱退してしまいます。
それぞれの後釜にkenさん、sakuraさんが加入し、
hyde(ボーカル)
tetsu(ベース)
ken(ギター)
sakura(ドラム)
の4人体制となります。
その後はインディーズでのアルバムランキング1位、メジャーデビュー、初のオリコン1位など、もはやブレイク間近といっても過言ではありませんでした。
しかし、1997年。思わぬ危機が訪れます。
メンバーの逮捕による活動休止です。
ドラムのsakuraさんが逮捕。程なくして活動休止を余儀なくされます。そしてsakuraさんは脱退します。
そこで当時サポートドラマーだったyukihiroさんが1998年に加入。現在の4人である、
hyde(ボーカル)
tetsuya(ベース)
ken(ギター)
yukihiro(ドラム)
となりました。そこからの快進撃は誰もが知るところ。
出す作品はミリオンセラー、紅白歌合戦にも出場するなど、時代を代表するバンドになりました。
その後は、活動休止を何度か挟みながらも、その度に乗り越え、30周年を迎えました。
メンバーの脱退や活動休止などバンドのピンチはいくつもありました。しかし、それでも華々しく復活し、今も私達に素晴らしい作品とライブを届けています。
L’Arc~en~Cielの歴史はとてもドラマティックで、バンドが続く事の奇跡を教えてくれますね。
L’Arc~en~Cielの魅力は?
L’Arc~en~Cielの音楽的な魅力は沢山あるのですが、今回は1つに絞って紹介します。
メンバー全員作曲による虹のような音楽性
L’Arc~en~Cielはメンバー全員が作曲可能で、それぞれ作る曲も似通う事がなく、メンバーの色がしっかり出ています。
tetsuyaさんは分かりやすく、明るい曲を作るのが得意で、作る曲は「テツポップ」と称される事もあるほど。
kenさんは幻想的かつ少しダークな世界観を持つ曲を得意としていて、分かりやすくポップなtetsuyaさんの曲とは対を成すイメージです。
yukihiroさんはデジタルかつダンサブルな楽曲を作り、hydeさんはポップス寄りの分かりやすいロックナンバーを得意としていて、まさに4者4様の音楽性が楽しめます。
曲ごとに様々な姿を見せてくれるので、本当に同じバンドなのかと見紛うほどです。
虹のように、赤や青だけでなく様々な色彩を音楽を通して見せてくれるのが、L’Arc~en~Cielの音楽的な大きな魅力です。
L’Arc~en~Cielのオススメ曲4選
4人全員がクオリティの高い曲を作れるのがL’Arc~en~Cielの魅力という話をしましたが、ここではメンバーがそれぞれ作曲したオススメ曲を1曲ずつ、計4曲紹介していきたいと思います。
flower
こちらはhydeさんが作曲した楽曲です。
hydeさんの得意分野はポップ寄りのロックですが、この曲はよりポップ側に振り切った作品です。
hydeさん本人は「この曲は当時の売れ線を狙って作った」と発言した事があり、必ずしも得意とする音楽ではなかったようです。
歌のメロディ、要所で聴こえるアコースティックギターやハーモニカの音がどことなく哀愁を感じさせます。
そして叶わぬ恋を綴った歌詞も相まって、哀愁に拍車をかけます。
曲調はポップでも、実は悲しい。そんなギャップを楽しめるのでオススメです。
READY STEADY GO
tetsuyaさん作曲のとてもキャッチーな曲。
1度聴いただけで覚えられそうなサビのメロディ、掛け合いにも聞こえるコーラスが特にポップさを感じさせます。
しかし、ただ耳障りの良いポップスで終わりません。
低いキーの歌い出しであったり、激しいギターの音を入れたりするなど、ポップとは相反するロックらしい要素もあえて入れて、更に聞き応えを加えています。
聴きやすいので、L’Arc~en~Cielを初めて聴くという方はまず押さえておきたい曲です。
虹
kenさん作曲による、自分達のグループ名をタイトルにした曲です。
イントロで流れるギターのアルペジオがとても印象的。直後のサビをよりドラマティックにさせています。
イントロで印象に残るギターのフレーズを入れられるのは、やはりギタリストの作る曲ならではといったところです。
力強く前に進んでいくようなこの曲は、活動再開した当時のL’Arc~en~Cielとも重なって、本人達やファンにとって今も大切な曲になっています。
DRINK IT DOWN
こちらはyukihiroさん作曲の、34作目のシングルです。
yukihiroさん単独でシングルの作曲に携わるのはこの曲が初めてとなりました。
イントロから流れる不穏なシンセサイザーの音色や細かく入った機械的なドラムの音。
生の楽器以外の音が入ると、yukihiroさん特有のデジタル感が如実に現れてきます。
この曲は悪魔を退治するゲーム「Devil May Cry」のテーマソング。
それもあってか、歌い出しは悪魔の屋敷に迷いこんでしまったかのような妖しいメロディ。
そこから、いざ悪魔を撃退するために対決する様子が浮かぶ力強いサビになります。
実際にゲームをプレイしているように感じられる曲展開が秀逸ですね!
もともとあった候補曲の2曲を合体させて出来た曲のため、メロとサビで違う曲にも聞こえます。
L’Arc~en~Cielのマニアックな部分をyukihiroさんは担っていますが、シングルとなるとポップな要素もしっかり入れて、「売る事」を意識して曲を作られているのがわかります。
マニアックさとポップさが見事に融合した曲です。
それぞれのメンバーが作曲した4曲のみを紹介しても、振り幅に驚くのではないでしょうか。
しかも、これだけではなく、更に深く広い音楽の幅がL’Arc~en~Cielにはあります。ここはあくまで入口で、そこからあなただけの好きな曲を見つけるのも面白いと思います。
まとめ
ここまで、L’Arc~en~Cielの基本情報から、オススメ楽曲まで、その魅力を紹介してきました。
デビューから30年以上経っても、変わらず輝き続ける、虹のような彼ら。
今後の活動も目が離せません!