10代限定の音楽フェス「未確認フェスティバル2017」で頭角を現し、メディアでの知名度も徐々に上がりつつあるアブソことAbsolute area。2019年リリースの「遠くまで行く君に」のPVは再生回数700万回を超え、主宰するライブはソールドアウト。20代を中心に人気を博しています。ロックファンの中には「名前は聞いたことがある」という人も多いはず。
この記事ではそんな初心者の方に向けて、彼らの魅力をお伝えしていきます!
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目次
結成~現在に至るまで
2014年、同じ高校だったVo.山口・Dr.高橋を中心に結成。このときのメンバーは4人でした。しばらくは高校の軽音部の中での活動でしたが、「音楽活動に力を入れたい」と思うきっかけになったのが未確認フェスティバル2017への応募とファイナリスト選出でした。
未確認フェスティバルとは、10代の音楽好きから絶大な支持を得ているラジオ番組・SCHOOL OF LOCK!とタワーレコード・レコチョク・NTTドコモがタッグを組み、2019年まで行っていた音楽フェスです。大きな特徴は、出演者が10代のアーティストのみであること。しかもメジャーアーティストではなく、音源を応募して数々の選考を通過したアーティストです。
3回目の開催となった未確認フェスティバル2017に「ひと夏の君へ」でエントリー。ファイナリストに選ばれ、USEN STUDIO COAST(2022年1月閉鎖)でパフォーマンスを披露しました。このファイナリストのライブステージにサポートとしてBa.萩原が参加しています。
惜しくも入賞は逃しましたが、ラジオなど各種メディアに出演。「僕たちの音楽を多くの人に届けたい」という思いが強くなり、音楽活動に力を入れることになりました。この決断と前後して、サポートメンバーだった萩原が正式加入。音楽制作についてより熟考でき、曲作りも変化しています。
2018年8月、未確認フェスティバルのエントリー曲を含む1stミニアルバム「あの夏の僕へ」、2019年には2ndミニアルバム「無限遠点」をリリース。知名度が上がる中で2020年に東名阪ワンマンツアーを計画していたのですが、ここでコロナ禍がやってきます。
ライブはすべて中止、家で過ごす時間が増える中でSNSでのファンの声や会えない中でのコミュニケーションには気を付けていたそう。コロナ禍のおうち時間は自分たちには欠かせない時間だったと振り返ります。
2021年10月にライブ活動を再開。この時開催したワンマンライブ「あの約束の埋め合わせを」はソールドアウト公演となりました。現在は対バンライブをコンスタントに入れながら精力的に活動しています。
音楽プラットフォームを活かした活動
活動の拠点は音楽プラットフォーム・Eggs。未確認フェスティバルの主宰であるタワーレコード・レコチョクがインディーズアーティストの活動支援を目的に設立しています。実は、未確認フェスティバルへのエントリーはEggsへの登録が必須でした。
ファイナリスト選出後にリリースしているアルバムは2枚ともEggsまたはタワーレコードの支援を受けており、タワーレコード経由で手に入れることができます。
最近はシングルを音楽配信代行サービス・BIG UPにアップしています。音源そのものがEggs上でいつでも聞けるのですが、使い慣れているサブスクリプションや音楽プレーヤーで再生する場合はBIG UP経由で購入することになります。
2019年リリースの「カフネ」のみヤマハミュージックからリリースされていますが、ヤマハミュージックの公式HPには「カフネ」以外の情報が載っていません。ちなみにヤマハミュージックも未確認フェスティバルの協賛企業です。
バンド名の由来は?
Absolute areaは直訳すると絶対領域。女性のスカートとニーハイソックスの間にある肌を指します。彼らが結成した2014年前後のアニメでよく出てくるフレーズで、当時のメンバーにアニメ好きが多かったことから起用したそうです。
絶対領域そのものが「誰にも侵されない聖域」という意味から派生した言葉。彼らは「誰にも踏み込めない領域に唯一触れることができる音楽」と解釈し、活動コンセプトとしています。
この踏み込めない領域は自分自身の心である、だからこそ楽曲制作では自分自身にしっかり向き合っているとVo.山口は話しています。