透明感のある歌声に多彩なサウンド、美しいメロディが魅力のロックバンドandrop。
彼らの楽曲には、人間の感情をそっとすくい上げ、寄り添ってくれるような優しさが一貫してあります。
本記事では、そんなandropの人気曲を徹底解説。
彼らの豊かな音世界に、どっぷり浸かってみてくださいね。
目次
andropとは?
androp -13th Anniversary Special Live- at Billboard Live
開催決定!!12.09(金) Billboard Live OSAKA
12.11(日) Billboard Live TOKYOチケット受付など詳細はこちらをご覧くださいhttps://t.co/jLWCO7BoUo#androp pic.twitter.com/cHZP9HmnZ2
— androp (@androp_official) October 12, 2022
- 内澤崇仁(Vo&Gt)
- 佐藤拓也(Gt&Key)
- 前田恭介(Ba)
- 伊藤彬彦(Dr)
andropは、2009年のデビュー以降、数多くのタイアップ曲や壮大なライブパフォーマンスなどで注目を集めてきたバンド。
オルタナティブロックやエレクトロニカ、ポストロックといった様々なジャンルをルーツに持つボーカル内澤が生み出す楽曲は、そういった先鋭的な要素と温かいメロディ、歌詞が融合したもので、独自の世界観を纏っています。
そして、楽曲をひとつのイメージにまとめ上げ、鮮明かつ心情的に色を放つのが、佐藤、前田、伊藤による緻密なサウンド。
鋭いロックナンバーから晴れやかなアンセム曲、センチメンタルなバラードまで、実に多様な楽曲をリリースしてきた彼ら。
デビューから13年、彼らは常に表現の幅を広げ、新しい魅力を放ち続けています。
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andropの人気曲
MirrorDance
「MirrorDance」は、2011年2月に発売された3rdアルバム「door」のオープニングナンバー。
「door」はメジャーデビュー作であり、その1曲目であるこの楽曲は、andropというものを表明するスタート地点とも捉えられます。
機械的なものと人間的なものの共存をイメージしてつくられたダンスロックナンバー。
この楽曲は、衝動、不安、開放という流れで構成されていると言います。
ギター、ベース、ドラムのオーガニックな音色による尖った印象のAメロから、エレクトロなサウンドが織り交ぜられ、渦巻くようなBメロ。
そして、その両者が融合し軽快にリズムを刻むサビが訪れ、柔らかくも芯のある歌声が突き抜けていきます。
楽曲で大きな存在を感じるのは、孤独や痛みを抱えながらも、この世界や”君”と繋がりたいと願う物語の主人公。
2番では「やっぱり僕は人が好きだ」と歌われます。
この楽曲が彼らの出発点でもあるが故に、そうして手を取り合う”僕”と”君”は、歌を届ける”androp”と歌を聴く”君”、そのもののように感じられます。
闇に光が注いでいく表現は、心境の変化や生きる希望を表しているかのよう。
そのような光と影、生と死といった表裏一体なものは、彼らの中での一貫したテーマとなっています。
「MirrorDance」は、精巧なバンドサウンドや根底にあるテーマ、痛切な想いを届ける歌声や歌詞、どこを取っても、現在まで続くandropの魅力が詰まった楽曲です。
Bright Siren
2011年9月発売のアルバム「relight」に収録されている「Bright Siren」。
この楽曲のMVは国内外で多くのアワードを獲得し、世界からも注目を集めることとなりました。
曲中にリズムも音色も大きく変わり、雄大なスケールの音像が広がるこの楽曲。
緻密に構築されたサウンドに、透き通るようなボーカルが乗せられます。
「悲しい歌に終わりを祈るように」「君の涙を僕の言葉で拭えるように」
歌詞もサウンドも、暗闇の中で祈り、かすかに煌めく光を見出していくかのような印象です。
そういった光の点滅や「思い出にならぬように」という歌詞のイメージから着想を得て、MVではカメラのストロボが使用されました。
250台ものカメラを集め、ストロボの光をプログラミングすることによってCGなしでつくられた映像。
楽曲の独特なリズム、音の展開、楽器のエフェクトにまでもリンクした光の描写は、まさしく芸術だと感じます。
MVを監督した川村真司は、「Bright Siren」以降も彼らの映像作品を多数手がけることに。
この楽曲は、andropの映像世界を確かなものに位置付けた作品だと言えます。