BURNOUT SYNDROMES【超詳細解説】「ハイキュー!!」OP曲でブレイク！ 数々の名曲アニソンを生んだバンドを徹底解説

BURNOUT SYNDROMESの魅力

温かみのある歌声とストレートなロックサウンド

BURNOUT SYNDROMESの楽曲の軸となっているのは、熊谷の真っ直ぐな歌声。ハスキーな声質と、ファルセットも駆使したハイトーンが心に響きます。

石川は、「世の中に素晴らしい歌は沢山あるけど、BURNOUT SYNDROMESの熊谷和海にしか作れない歌が絶対にある」と語っています。そんなメロディーを最大限に活かす、歌に寄り添う演奏も彼らの大きな魅力です。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONやBUMP OF CHICKENといった日本のロックバンドに影響を受けた王道のロックサウンドを奏でつつ、シンセサイザーや打ち込みのビートも積極的に取り入れることで、楽曲に彩りを添えています。

アニメに寄り添いながら独特の世界観を紡ぐ歌詞

BURNOUT SYNDROMESを語る上で欠かせないのが、文学的な歌詞。「青春文學ロックバンド」というキャッチコピーの通り、日本語の言葉を大切にした作詞を行っています。

そのこだわりはタイアップ曲でも貫かれており、アニメに寄り添いつつ熊谷ならではの解釈を込めることで、バンドの世界観を壊すことなく作品にマッチした楽曲を提供し続けています。

原作を深く理解した上で、バンドと作品に共通する普遍的なメッセージを見出し、音楽に昇華する。その真摯な創作が、アニメ好きからもロック好きからも支持されている所以と言えるでしょう。

BURNOUT SYNDROMESのおすすめ楽曲3選

FLY HIGH!!

2016年3月2日にリリースされ、「ハイキュー!! セカンドシーズン」のオープニングテーマに起用されたメジャー1stシングル。動画サイトやストリーミングサービス上で圧倒的な再生数を誇り、ライブでもほぼ毎回披露される、BURNOUT SYNDROMESの代表曲です。

思いを込めスパイクを打ち込む「ハイキュー!!」のキャラクターの姿を彷彿とさせる「飛べFLY HIGH!!」という歌詞と、疾走感溢れるサウンドには、思わず胸が熱くなります。

ライブでは、サビ前の「踏切・加速・跳躍（ホップ・ステップ・ジャンプ）で」のフレーズをファンが歌うのが定番です。また、大サビでは会場が一体となって大合唱。バンドとBURNerの心を繋ぐ名曲です。

文學少女

2015年5月13日にリリースされた2ndアルバム「文學少女」のタイトル曲。メジャーデビュー前の楽曲ながらファンの間で高い人気を誇る初期の名曲です。

クリーントーンのギターと儚げな熊谷の歌唱から静かに始まる本楽曲。変拍子を交えたイントロや重ね録りされたボーカルが印象的なAメロなど、細かい作り込みに圧倒されます。

また、歌詞には様々な文学作品のタイトルや名文が盛り込まれており、読書好きなら思わずニヤリとすること間違いなし。言葉への強いこだわりが感じられるアニメーション仕立てのMVも必見です。

I Don’t Wanna Die in the Paradise

2022年12月14日にリリースされた配信限定シングル。「NARUTO -ナルト-」オープニングテーマの「GO!!!」や「コードギアス 反逆のルルーシュ」オープニングテーマの「COLORS」など、多くのアニメソングを手掛け、デビューから20周年を迎えた今も第一線で活躍するロックバンド・FLOWとのコラボレーション曲です。

BURNOUT SYDROMESにとっては、初の他バンドとのコラボレーション。オートチューンのかけられたボーカルやEDM風のエレクトロサウンド、ヘヴィーなディストーションギターなど、普段の彼らとは一味違うサウンドを堪能できる楽曲となっています。

FLOWのツインボーカル・KOHSHIとKEIGOが畳みかけるラップと熊谷の流麗な歌唱のコントラストはインパクト抜群。それぞれの個性をぶつけ合いながら、互いの新境地を切り拓いています。

最後に

アニメファンとロックリスナーの双方から厚い支持を受け、進化を続けるBURNOUT SYNDROMES。

3月29日にはベストアルバム「The WORLD is Mine」がリリースされます。ぜひ、多くの名曲が収録される同作を聴いて、お気に入りの楽曲を見つけてみてください。