9mm Parabellum Bullet(キューミリ)メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?

9mm Parabellum Bullet(キューミリ)メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?


世界でもっともポピュラーな弾丸の名称をバンド名に持つ9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)は、2004年に神奈川県横浜市で結成されて以来、その弾丸で多くの音楽ファンのハートを射貫いてきました。
卓越した演奏テクニックで日本のロックシーンを席巻するバンド、9mm Parabellum Bulletをご紹介します。

ハードコア、ヘヴィメタル、スクリーモ、オルタナティヴ・ロックなど雑多な音楽性が入り乱れるカオティックなバンドサウンド昭和歌謡を彷彿とさせる歌心のあるヴォーカルメロディの融合。

そんな一見無理のある組み合わせを高度な演奏技術とアレンジ能力で見事にまとめ上げ、「調和のとれた混沌」などという矛盾をはらんだ言い回しで表現したくなる唯一無二の音楽性を体現するバンド、それが今回ご紹介する9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)です。

若干覚えにくい名前を持つバンドですが、「キューミリ」でだいたい通じます。

むしろ会話の中で律義に「キューミリ・パラベラム・バレット」とフルで発音する人の方が少数派なので安心してください。

2004年の結成以来、衝撃的なバンドアンサンブルと圧倒的なライヴパフォーマンスで日本ロック界に独自のポジションを築き上げた9mm Parabellum Bulletをご紹介してきます。

9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)


バンドメンバー

  • 菅原 卓郎(すがわら たくろう) / ヴォーカル、ギター
  • 滝 善充(たき よしみつ) / ギター、コーラス
  • 中村 和彦(なかむら かずひこ) / ベース
  • かみじょうちひろ /ドラム

9mm Parabellum Bullet・メンバー

9mm Parabellum Bulletは2004年の結成以来、不動のメンバーで活動を続けています。

「ひとりでも抜けてしまったら穴埋めできないタイプのバンドだと思う」と語るなど、メンバー自身がこの4人で演奏することに大きな意味を意味出しているバンドです。

激烈な轟音から繊細なバラードまで卓越した演奏技術で独自の音世界を創り出すメンバーをご紹介しましょう。

菅原 卓郎(すがわら たくろう) / ヴォーカル、ギター

  • 氏名:菅原 卓郎(すがわら たくろう)
  • 生年月日:1983年7月19日
  • 出身地:山形県東田川郡藤島町

ヴォーカルとギターを担当する菅原 卓郎は、ほとんどの楽曲で作詞を手掛けています。

読書が趣味だという菅原のハードボイルドかつディストピア感のある歌詞は、曲を聴かずとも「これ9mmの曲じゃない?」とわかるほど特徴的なものです。

中学生の時に母親が持っていたギターを手にした菅原は、高校生になるとバンドを組んでHi-STANDARDやJUDY AND MARYの楽曲をコピーするようになり、音楽活動へのめり込んでいきます。

その後、大学在学中に菅原の声質にほれ込んだドラムのかみじょうちひろに誘われ、9mm Parabellum Bulletに加入しました。

ソロ活動もおこなっており、2018年にソロアルバム『今夜だけ俺を』をリリースしています。

また、2017年に結成したキツネツキは、菅原がヴォーカルとギター、同じく9mm Parabellum Bulletのギタリスト滝善充がドラムを担当するベースレスの2人組ユニットです。

私生活では2011年に結婚をしており、2014年に長女を授かっています。

結婚および長女誕生の事実は公表していませんでしたが、2016年にマスコミで報道されたのを受け、公式ブログで正式に認めることとなりました。

その際、一部報道で「アフロヘアー」と紹介されたことに触れ、「僕は天然パーマです」と自身の髪質についても言及しています。

滝 善充(たき よしみつ) / ギター、コーラス

  • 氏名:滝 善充(たき よしみつ)
  • 生年月日:1983年5月9日
  • 出身地:茨城県北茨城市

ギターを担当する滝善充は、バンドのメインソングライターとして創作面において大きな役割を担っています。

ステージでは持ち前の超絶技巧を披露するとともに、あまりにも激しすぎるパフォーマンスでファンの度肝を抜くエンターテイナーでもあります。

時にはギターを置いてステージを駆け回ったり、客席に飛び込んだりと自由過ぎる滝ですが、リードギターの名にふさわしい彼の変幻自在なギターメロディは9mm Parabellum Bulletの代名詞のひとつです。

2歳半からエレクトーンを習い始めた滝はみるみるうちに上達しますが、同級生から「男のくせにエレクトーンかよ」とからかられ、中学生になると自宅にあったギターを弾くようになります。

エレクトーンで養った音楽的素養もあり、ギターもめきめきと上達した滝でしたが、高校生になってドラムへ転向し、音楽漬けの日々を送ります。

その後、入学した大学で出会ったかみじょうちひろの卓越したドラミングに「これは自分が叩く必要が無い」と脱帽し、ギターへ転向してかみじょうのバンドに加入することになりました。

2016年11月から左腕の不調によりライヴ活動から離脱しましたが、治療が功を奏し、2018年頃から復帰しています。

ヴォーカルの菅原と結成したキツネツキは、療養中の滝がリハビリもかねて音楽活動をおこなえるという場としてスタートしたものでした。

MEMO

他アーティストのプロデュースも手掛けており、女優の栗山千明に楽曲を提供した際には、栗山のバックバンドとして出演した某音楽番組で“普段通り”の凄まじいステージアクションを披露し、お茶の間の視聴者を戦慄させました。

中村 和彦(なかむら かずひこ) / ベース

  • 氏名:中村 和彦(なかむら かずひこ)
  • 生年月日:1984年4月24日
  • 出身地:宮城県仙台市

ギターの滝と共にステージで見事な暴れぶりを見せるベース担当の中村和彦は、ヒットシングル“Cold Edge”の作曲を手掛けるなど、優秀なソングライターとしての顔も持ち合わせています。

大学在学中に1学年先輩である菅原から加入を打診され、ベーシスト不在だった9mm Parabellum Bulletのメンバーとなりました。

高校生でベースを始めた中村は、生まれて初めてコピーした楽曲がTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの名曲“GT400”だったと語っています。

マイクスタンドのセッティングが特徴的で、膝あたりにセットされたマイクに覆いかぶさるようにしてシャウトを決める姿は衝撃的です。

MEMO

伝説的ロッカーMotörheadのレミー・キルミスターは、自分の顔よりも高い位置までマイクスタンドを上げた後、マイクの集音部を自分に向かって下げるセッティングで知られています。
中村はこれとは逆で、マイクスタンドを思いっきり下げた後、自分に向かってマイクの集音部を上げるという特異すぎるセッティングになっています。

かみじょうちひろ /ドラム

  • 氏名:かみじょうちひろ(本名非公表)
  • 生年月日:1999年9月9日(仮)
  • 出身地:長野県上伊那郡辰野町

ドラム担当のかみじょうちひろは、大学院生の時に同じ大学の後輩3人を誘ってバンドに引き入れた9mm Parabellum Bulletの創始者でバンドのリーダーです。

本名は非公表で、生年月日も公式サイトではバンド名にちなんで9並びの1999年9月9日(仮)と表記されています。

MEMO

当記事では公式サイト掲載の生年月日を紹介していますが、インターネットで検索すると本当の生年月日だと思われるものが簡単に出てきます。
某有名音楽誌のウェブサイトでも、「本日誕生日のミュージシャン」を紹介する際、9月9日ではなく“検索すると出て来る方”の誕生日でかみじょうをお祝いしているので、信憑性の高いものだと思われます。

大学院を卒業した後は企業に就職し、メジャーデビューが決まる頃までサラリーマンとバンドマンの二足の草鞋を履く生活を続けていました。

第一線のプロミュージシャンとして10年以上活動を続けているかみじょうですが、ドラマーとしての向上心は衰えることなく、2016年からは村石雅行に師事し、その腕前にさらに磨きをかけています。

9mm Parabellum Bullet・バンド名の由来

9mmパラベラム弾という弾丸を意味する9mm Parabellum Bullet。

名付け親であるドラム担当のかみじょうちひろがインタビューのたびに違った由来を話すため、バンド名の由来については諸説ある状態です。

一番有力な説は、英単語が3つ並ぶバンド名を検討していたかみじょうが、「9mm Parabellum Bullet」と書かれた紙を見かけ、それを気に入ったからというものです。

由来には諸説ある9mm Parabellum Bulletですが、バンド名の略称については「キューミリ」で統一することをメンバー自身が希望しています。

9mm Parabellum Bullet・経歴

2005年にインディレーベルからリリースされたミニアルバム『Gjallarhorn』でデビューを果たした9mm Parabellum Bulletは、現在までにフルアルバム8枚、ミニアルバム3枚、ベストアルバム1枚を発表しています。

結成から15年以上の長きに渡り、他のどのバンドとも似ていない独自のサウンドを鳴らし続ける彼らの軌跡をご紹介します。

結成~インディーズ時代

2004年3月、大学の先輩・後輩である菅原卓郎、滝善充、かみじょうちひろによるベースレスバンドに、ベーシストの中村 和彦が加入し、現在のラインナップが完成。

中村が加入した時点で、すでに9mm Parabellum Bulletというバンド名が決まっていました。

同年10月には早くも初の自主制作音源『Talking Machine e.p.』をリリースしています。

横浜市内のスタジオの5時間パックでレコーディングしたという『Talking Machine e.p.』は、現在は入手困難なコレクターズアイテムとなっています。

MEMO

2013年に開催された自主企画『カオスの百年 vol.9』の中盤で、『Talking Machine e.p.』を完全再現してファンを狂喜させました。

2005年12月にミニアルバム『Gjallarhorn』でインディーズデビューを果たすと、翌年9月9日(9mmの日)には2枚目のミニアルバム『Phantomime』を発表。

バンドにとって大きな転機になったのが、2006年12月に開催されたRADWIMPSのツアー『RADWIMPS TOUR 2006 “ソナタと行く冬のツアー”』の対バンとして指名されたことでした。

2000人規模の大会場で演奏するという絶好の機会を得た彼らは、すさまじいライヴパフォーマンスで新規ファンを獲得することに成功。

翌2007年2月に開催した初のワンマンライヴを発売開始5分で完売させるほど動員力のあるバンドへ成長しました。

メジャーデビュー

業界注目のバンドとなった9mm Parabellum Bulletをメジャーレーベルが放っておくはずもなく、期間限定発売のメジャーデビュー準備盤『The World e.p.』のリリースを経て、2007年10月に『Discommunication e.p.』でついにメジャーデビューを果たします。

注目度の高さを裏付けるように『Discommunication e.p.』はオリコンチャート最高9位を記録。

同年11月に発表したファーストアルバム『Termination』もデイリーチャート4位、週間チャート10位を記録するヒットとなり、ライヴの動員もうなぎ上りに。

2008年リリースのセカンドアルバム『VAMPIRE』はデイリーチャート1位、週間チャート2位と前作を上回るチャートアクションを記録し、人気を確固たるものとしました。

9mm Parabellum Bulletは、2019年の最新作『DEEP BLUE』まで合計8枚のフルアルバムをリリースしており、そのすべてがオリコンチャート20位圏内にランクインするなど安定した人気を誇っています。

パフォーマンスだけではなく作品の内容も規格外の彼らは、今までリリースされた4枚のEPに35分から60分弱のライヴ音源を収録しており、トラック分けをされていないライヴ音源が2曲目に収録されているため、2曲入りのCDとは思えない収録時間になっています。

バンドとしての本領をフルに発揮する場でもあるライヴ活動も積極的におこなっており、2007年以降毎年ツアーを主催するほか、イベント出演など数多くのステージに立っています。

2009年9月9日(9mmの日)に初めて日本武道館公演を開催した彼らは、2014年にバンド結成10周年を記念したライヴ『~Act on E・Act on O~』を日本武道館で2日間に渡って開催し、2日間かぶり曲無しという驚異的なセットリストを披露しました。

MEMO

轟音を鳴らすバンドというイメージの強い彼らですが、2012年には音楽専門チャンネルMTVの名物番組『MTV Unplugged』に出演し、抽選で選ばれた幸運なファン150人の前でアコースティックセットを演奏しています。

2019年に結成15周年を迎えた9mm Parabellum Bulletは、2016年にギタリストである滝の腕の不調による一時離脱というアクシデントがあったものの、困難な時期を見事に乗り切って現在も結成当初のメンバーで活動を続けています。

2020年は「カオスの百年〜Never Ending Tour2020〜」、「カオスの百年 TOUR 2020〜CHAOSMOLOGY〜」と題された2本のツアーが発表されており、今年も彼らから目が離せない年になりそうです。

9mm Parabellum Bullet・オススメ曲

ごくごく普通のロックファンから筋金入りのギター小僧まで幅広い層を虜にさせる9mm Parabellum Bulletの名曲の数々の中から厳選したオススメ曲をご紹介します。

Black Market Blues

2009年にリリースされてオリコンチャート最高4位を記録したEP『Black Market Blues e.p.』の表題曲です。

同曲のリリース直後に初出演した某有名音楽番組で9mm Parabellum Bulletを知ったという方も多いのではないでしょうか。

軽快なリズムなのにまったく陽気ではなく、むしろ狂気すら感じさせる空気感に背筋が冷たくなるほどですが、なぜか何度も聴きたくなってしまうキラーチューンです。

The Revolutionary

2013年発表のサードアルバム『Revolutionary』のタイトルトラックで、シングル曲ではありませんがMVが制作されています。

スタジオで演奏するバンドの映像だけを使用して作られたMVが最高で、「これぞ9mm!」という暴れっぷりに頬が緩んでしまうファンも多いでしょう。

過剰なまでに曲を蹂躙する最強のギターメロディ、ここが先途とばかりに叩きまくるドラム、勇壮なツインリード、凛としたヴォーカル。

どこを切っても9mm印がしっかりと刻印されており、9mm Parabellum Bulletというバンドの魅力がギュッと詰まった名曲です。

Discommunication

2007年に999円(9mm価格)で発売されたメジャーデビューシングル『Discommunication e.p.』のタイトルトラックです。

「ギター小僧のみなさま、お待たせしました」と宣言したくなるほどにギターが最高な楽曲で、ギターメロディもリフも最強クラスの破壊力を持っています。

ギターに耳を大いに奪われつつ、自然と身体が踊り出してしまうダンサブルな展開もあり、ライヴでも絶大な盛り上がりを見せる楽曲です。

これを弾きこなせれば学園祭のヒーローになれること間違い無しなので、今から猛練習してみるというのはいかがでしょうか。

9mm Parabellum Bullet・まとめ

4人の精鋭から成る超攻撃型ロックバンド9mm Parabellum Bulletをご紹介しました。

殺気すら感じさせるほど鋭いサウンドを武器にロックシーンの最前線で果敢に戦い続ける彼らの姿はまさに戦士そのものです。

猛獣のようなテンションで暴れ回る滝と中村のコンビが生み出すカオスを、菅原とかみじょうが破綻ギリギリのところでビシッとまとめるバランスが絶妙で、この4人でなければいけない必然性を感じます。

オススメ曲をいくつかご紹介しましたが、彼らの圧倒的なライヴパフォーマンスを堪能できる映像作品から手に取ってみるのもいいかもしれません。

なぜ彼らがこれほどまでに熱狂的に受け入れられているのか。

その理由の一端がきっとわかるはずです。

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