MYTH & ROID – 「神話&未来」 新境地を切り開く音楽ユニットとは…?

MYTH & ROID – 「神話&未来」 新境地を切り開く音楽ユニットとは…?

MYTH & ROID(ミス アンド ロイド)は、2015年に結成されたコンテンポラリー・クリエイティヴ・ユニットで、テレビアニメを中心に、これまでに多くの楽曲を制作しています。

この記事では、

  • 「MYTH & ROID」の詳しい経歴が知りたい
  • 「MYTH & ROID」のメンバーについて知りたい
  • 「MYTH & ROID」のおすすめの曲が知りたい

と思っている方に向けて、「MYTH & ROIDについて」ご紹介します。

経歴

MYTH & ROIDは、2015年に結成された日本のアーティストです。

力強い女性ボーカリスト「KIHOW」の歌声と、音楽業界の第一線で活動している秀才の持ち主「Tom-H@ck」による作曲&プロデュースが、非常に魅力的です。

主に日本のアニメの主題歌を担当することが多いですが、ライブ活動も行っており、海外も視野にいれた、世界規模の活躍をしています。

MYTH & ROIDは、楽曲もさることながら、MVの映像や構成にもかなりこだわっていて、音楽アーティストという枠組みを超え、高次元のエンターテイメントへと昇華させています。

また、MYTH & ROIDの名前の由来は、過去を連想させる「Myth(神話)」と、未来を想像させる「Android」を掛け合わせた、造語です。

ですが、MYTH & ROIDの楽曲は、最先端の技術を駆使しながらも、昔ながらの泥臭いテイストも含まれているので、まさに名前の由来通りの楽曲が多くリリースされています。

MYTH & ROIDは、これまでにシングルやアルバムを多くリリースしていますので、ご紹介します。

また、MYTH & ROIDはボーカリストが途中から変わっています。

2015年から2017年までは「Mayu」がボーカルを担当し、2017年以降は、「KIHOW」がボーカルを担当しています。

そのため、1stアルバム「eYeʼs」以降は、全てKIHOWがメインボーカルとして参加しています。

  • 2015年7月:テレビアニメ「オーバーロード」のEDとして「L.L.L.」が採用
  • 2015年8月26日:1stシングル「L.L.L.」でデビュー
  • 2016年1月:テレビアニメ「ブブキ・ブランキ」のEDとして「ANGER/ANGER」が採用
  • 2016年2月24日:2ndシングル「ANGER/ANGER」をリリース
  • 2016年4月:テレビアニメ「Re:ゼロから始める異世界生活」第1クールのEDとして「STYX HELIX」、第2クールのOPとして「Paradisus-Paradoxum」が採用
  • 2016年5月25日:3rdシングル「STYX HELIX」をリリース
  • 2016年8月24日:4thシングル「Paradisus-Paradoxum」をリリース
  • 2017年1月:テレビアニメ「幼女戦記」のOPとして「JINGO JUNGLE」が採用
  • 2017年2月8日:5thシングル「JINGO JUNGLE」をリリース
  • 2017年:ボーカルが「KIHOW」に交代
  • 2017年4月26日:1stアルバム「eYeʼs」をリリース
  • 2018年2月7日:6thシングル「HYDRA」をリリース
  • 2018年7月25日:7thシングル「VORACITY」をリリース
  • 2019年2月27日:8thシングル「shadowgraph」をリリース
  • 2019年7月23日:9thシングル「PANTA RHEI」をリリース
  • 2019年10月23日:10thシングル「TIT FOR TAT」をリリース
  • 2020年3月4日:ベストアルバム「MUSEUM -THE BEST OF MYTH & ROID-」をリリース
  • 2020年7月1日:TaWaRaの独立と合併により、「CAT entertainment」に移籍
  • 2020年10月28日:1stデジタルアルバム「Future is Mine」をリリース
  • 2021年4月7日:1stデジタルシングル「BRILLIANT BRIGHT」をリリース

MYTH & ROIDは、これまで10枚のシングルをリリースしていますが、2016年の3rd シングル「STYX HELIX」と、4thシングル「Paradisus-Paradoxum」は、日本のiTunes Store総合ランキングで、両作品とも1位を獲得しています。

また、2020年には、最近の流れであるサブスク解禁をしており、デジタルシングルとデジタルアルバムがその対象になっています。

現在は、新型コロナウイルスの影響で、中々アーティスト活動は難しいですが、時期をみてライブなどは行う予定とのことなので、今後も精力的に活動していくと思われます。

メンバー紹介

Tom-H@ck(とむはっく)

  • 本名:大嶋 文博
  • 生年月日:1985年5月13日
  • 出身:宮城県
  • 担当:プロデューサー、ギター

Tom-H@ckは、MYTH & ROIDをプロデュースした当人で、MYTH & ROIDではギターも担当しています。

幼いころから、父親の影響で音楽には触れていたようで、父親がエレキギターを弾き、祖父は尺八を普段から演奏していたそうです。

中学校になる頃には、Tom-H@ckはギターをはじめ、同時に作曲もこの時点で行っていたとのことです。

今では、業界でも指折りの作曲家ですが、中学生の時点から考えると、作曲キャリアは相当なものです。

そして、高校を卒業した後は、音楽の専門学校に通い、徐々にプロギタリストとして、活動を進めていきます。

その後は、プロギタリストをしながら、作編曲を「百石 元」に2年間教わり、2009年に、大人気アニメであるけいおん!のOPテーマ「Cagayake!GIRLS」で、作曲家デビューを果たします。

その後は、「T.M.Revolution」や「ももいろクローバーZ」など、名だたる著名アーティストやアニメ作品に楽曲提供をし、2016年5月に自身の会社、「株式会社TaWaRa」を設立。

今では、「株式会社TaWaRa」と「CAT entertainment株式会社」の代表取締役を務めながら、作曲家として、アーティストとして活動しています。

Tom-H@ckは、MYTH & ROID以外にも、シンガーソングライターの大石昌義とのユニット、OxTとしても活動しており、MYTH & ROIDとはまた違った、爽やかでありロックな音楽を制作しています。

また、Tom-H@ckは、多ジャンルの楽曲を制作しますが、特にオーケストラを用いた楽曲に強い関心があります。

そのため、Tom-H@ckが作曲をしたテレビアニメ「ヤマノススメ」のセカンドシーズンのOP曲「毎日コハルビヨリ」は、その言葉通り、オーケストラを彷彿させるようなストリングスが非常に魅力的です。

その才能は音楽に留まらず、ゲームもかなりの腕前らしく、「スプラトゥーン」は音楽業界でナンバーワンの実力を持つそうです。

改めて経歴や実績を見ると、まさに秀才という印象が残ります。

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hotaru(ほたる)

  • 性別:男性
  • 生年月日:1985年7月7日
  • 担当:作詞、コンセプトメイキング
  • 所属:TaWaRa

hotaruは、MYTH & ROIDの作詞と、ストーリーやコンセプトメイキングを担当しています。

Tom-H@ckとは幼なじみで、MYTH & ROIDの創設時からのメンバーです。

hotaruは、2009年に作詞家としてデビューしており、これまで「けいおん!!」や「ソードアートオンライン」など、多くの有名タイトルの作詞を手掛けています。

2016年には、所属していた音楽プロダクション「F.M.F」から移籍し、今は「TaWaRa」所属の作詞家として、活動しています。

アニメソングのようなポップなものから、OxTのようにロックで激しい作詞も行っているので、制作ジャンルは幅広いと言えます。

KIHOW(きほう)

  • 本名:不明
  • 年齢:不明
  • 身長:不明

KIHOWは、MYTH & ROIDの2代目ボーカリストとして、2017年から加入しています。

詳細はプロフィールが公表されていないので、年齢などは不明です。

また、KIHOWは帰国子女で、日本語と英語の両方が扱え、歌声含めた才能をTom-H@ckに見いだされたのが、MYTH & ROID加入へのきっかけです。

KIHOWの歌声は、「七色の歌声」と称されるほど変幻自在で、Tom-H@ckが要求する難しい楽曲にも、順応しているようです。

また、KIHOW本人は、「バケモノのような存在になりたい」とインタビューで答えているので、今後もMYTH & ROIDの活動を通して、バケモノへの変貌が見られるでしょう。

キャリア自体は、まだこれからといった所なので、伸びしろ含め、彼女の活躍にTom-H@ckも期待しているようです。

Mayu(まゆ)

  • 本名:前島 麻由
  • 誕生日:4月14日
  • 所属:ニューカム

Mayuは、MYTH & ROIDの初代ボーカリストとして、2017年まで活動していました。

MYTH & ROIDに加入した当初から、いつかは独立してソロアーティスト活動をしたいと考えていたようで、2019年4月24日に、ソロアーティストとしてデビューしています。

デビュー後も精力的に活動し、2021年2月24日には、1stシングル「Long shot」をリリースしています。

MYTH & ROIDへの加入のきっかけは、KIHOW同様、Tom-H@ckにその才能を見出されたことにあります。

Mayuは、洋楽の影響を強く受けており、英語の発音もかなり上手なので、MYTH & ROIDの楽曲の雰囲気には、非常にマッチしていました。

ですが、Mayuは、「自分が歌うことによって聴き手の感情の解放をすること」が信条とのことなので、もしかしたら、Mayu本人がやりたい音楽とは少し違ったのかもしれません。

おすすめの曲

MYTH & ROIDは、これまでたくさんの楽曲を発表してきましたが、その中から、特にMYTH & ROIDらしい楽曲を3つご紹介します。

L.L.L.

「L.L.L.」は、2015年7月に放送されたアニメ「オーバーロード」のEDテーマとして起用され、MYTH & ROIDのデビュー曲でもあります。

ボーカリストはMayuが務め、ミステリアスでありながら、激しいロックサウンドが癖になる楽曲に仕上がっています。

ギターのリフがとにかくかっこ良く、Mayuの力強い歌声とマッチして、とんでもない破壊力がああります。

また、所々のキメが、良い意味で古臭さがあり、ただのロックには収まらない印象を受けます。

さらに、MVに登場するMayuの表現がとても色っぽく、音楽だけでなく、映像としても楽しめるエンターテイメントに仕上がっています。

VORACITY

VORACITYは、2018年に放送された人気アニメ「オーバーロードⅢ」のOPとして起用された楽曲で、ボーカリストはKIHOWが担当しています。

帰国子女ならではの、卓越した発音と、混沌な雰囲気を持つ楽曲が、奇妙な世界観を作り出しています。

また、楽曲の中には大抵ドラムのハイハットが使われますが、VORACITYの曲中には、ハイハットが全く登場しません。

この点は、Tom-H@ck自身も気に入っているようで、高音域を入れないことで、楽曲の重厚感を増すことができたと語っています。

VORACITYでは、ボーカルエフェクトがふんだんに使用されており、少しハロウィンテイストを感じるような音色も多く、途中に入る「笑い声」が楽曲の深みを一気に出しています。

加えて、妖艶なピアノと、奇怪なギターソロがさらに世界観にスパイスとして登場し、一度聞いてしまうと、頭から離れないような楽曲に仕上がっています。

KIHOWは、インタビューで、「VORACITYではバケモノになりきってレコーディングした」と語っており、バケモノの片鱗が確認できるでしょう。

TIT FOR TAT

TIT FOR TATは、2019年に放送されたテレビアニメ「慎重勇者〜この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜」のOPとして起用された楽曲で、ボーカリストはKIHOWが担当しています。

前の2曲もかっこ良いのですが、個人的には、TIT FOR TATがMYTH & ROIDの楽曲の中で、一番かっこ良いと感じています。

MVでは、Tom-H@ck含めて仮面をつけて登場しており、群衆を束ねる女王というような世界観が、たまらなくかっこ良いです。

また、ギターのリフが今まで以上に切れ味が良く、コールアンドレスポンスも曲中に多く盛り込まれているので、ライブでも盛り上がる楽曲に仕上がっています。

TIT FOR TATのMVからは、一世一代の革命を起こす前の軍歌のような印象を感じ、聴いているだけで高揚感を覚えてしまいます。

とても耳に残る、癖のある楽曲となっているので、ぜひ聞いてみてください。

まとめ

MYTH & ROIDは、一流のアーティストが手を組み、独特な世界観と圧倒的な実力で、多くのリスナーを魅了しています。

また、トータルプロデュースのTom-H@ckは、作曲能力だけでなく、ギターの実力も非常に高いので、MYTH & ROIDは、女性ボーカリストが好きなギタリストには、とてもおすすめのアーティストです。

さらに、楽曲だけにとどまらず、MVもこだわって制作されているので、音楽と映像を合わせて、MYTH & ROIDの1つの作品と言えるでしょう。

今後も、ライブ活動や新曲もどんどん発表されていくと思われますので、まだあまりMYTH & ROIDを聞いていない方は、これを機会にぜひ聞いてみてください。

中には、アニソンばかり制作しているアーティストという印象を持っている方もいるかもしれませんが、作品を深く知ることで、きっとMYTH & ROIDの楽曲を好きになっていくと思います。

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