ホフディラン「スマイル」 – CM起用で話題に!20年以上歌われ続けるデビュー曲を徹底考察!

ホフディラン「スマイル」 – CM起用で話題に!20年以上歌われ続けるデビュー曲を徹底考察!

森七菜が「オロナミンC」のCMで歌って話題となっている「スマイル」。森七菜がCMで歌いカバーした「スマイル」は、実は1996年にリリースされた楽曲です!2人組の音楽ユニット「ホフディラン」のデビュー曲でもあります。

25年以上前にリリースされ、今も話題となっている「スマイル」の音楽や歌詞を掘り下げて、解説していきましょう!

「スマイル」を作ったホフディランは、どんなアーティスト?

ポップでキャッチーだけど、どこか毒気のある楽曲を発表し続けているホフディラン。まずは、ホフディランについて紹介していきます!

プロフィール

ホフディランは、1996年にデビューしたワタナベイビー小宮山雄飛の2人によるPOPユニットです。それぞれのプロフィールをかんたんに紹介します。

ワタナベイビー(渡辺慎)

  • ヴォーカル・ギター担当。独特な可愛らしい声の持ち主。
  • 生年月日:1968年10月17日
  • 血液型:A型
  • 出身地:東京都

小宮山雄飛

  • ヴォーカル・キーボード担当。サングラスとシャツがトレードマーク。
  • 生年月日:1973年8月14日
  • 血液型:AB型
  • 出身地:東京都

1996年にデビュー後、2002年に活動休止。約3年半の休止期間を挟み、2006年に再始動し、2021年には活動25周年を迎えています。それぞれが作詞作曲し、曲によってリードボーカルが変わるのが特徴です。2人が掛け合いで歌う「コジコジ銀座」など、変幻自在なポップソングを作り続けています。

MEMO


「コジコジ銀座」は、さくらももこ原作の漫画「コジコジ」をアニメ化した際の第1期のオープニング曲。

さくらももこが作詞、CDジャケットのイラストを担当しています。

ホフディランの名前は、ワタナベイビーが男性の保育士(昔は「保父」と呼ばれていた)の友人とバンドを組もうとしたことが由来となっています。また、「ボブ・ディラン」になぞらえて付けられています。ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞した際には、お祝いコメントをSNSで発表して喜んだり、取材を受けたりとお茶目な一面もある二人です。

名前の由来となった「ボブ・ディラン」の記事はこちら↓

最近では、日本テレビ「有吉の壁」で、チョコレートプラネットがホフディランのモノマネ「スマイル」を歌う姿が「似ている」と話題に。さらに、ホフディラン本人も登場しました!

多方面で活躍するマルチプレイヤー

ホフディランとしての活動だけでなく、個々にも活躍しています。ワタナベイビーは、ソロ活動やCM、教育番組への楽曲提供、小宮山雄飛は、MCやコラム、デザイナーなどとしても活動しており、多方面に活動するマルチプレイヤーでもあります。

ワタナベイビーは、ソロでワンマンライブの開催や竹中直人とのデュエット曲のリリース、「ニセ☆忌野清志郎」としてフェスに参加。他にも、NHK Eテレ「いないいないばあっ!」に、作詞作曲で「おててタッチ!」「じゃんぐるビート」の2曲を提供しています。

小宮山雄飛は、出身地である渋谷区観光大使を務めたり、コラム連載やMCをしたりと多彩に活動。最近では、食通であることから食に関するコラムのレギュラー執筆や商品のコラボ開発、テレビ出演もはたしています。

いくつになっても、自由でPOPな発信を続け、ホフディランらしさがいつまでも失われないことも魅力の1つといえるかもしれません。

ホフディランをもっと知りたい方は、以下の記事をチェックしてくださいね!

「スマイル」がリバイバルヒット!ヒットした要因は?

2021年に活動25周年を迎えたホフディランですが、デビュー曲の「スマイル」が令和にリバイバルヒットしたことは、大きな話題となりました!リバイバルヒットした大きな要因は「オロナミンC」のCMで森七菜が「スマイル」を歌ったことにあります。

「いつでもスマイルしててね」の歌いだしの歌詞や、つい口ずさみたくなるようなメロディーがホフディランの「スマイル」を知らなかった人の心を掴んだ結果、若い世代には新しい曲として、ホフディランの「スマイル」を知っている世代には「この曲どこかで聞いたことがあるかも…」と懐かしさを感じさせたのかもしれません。ホフディランを知っている人は「令和になってスマイルが話題になるとは!」と驚いた方もいるかもしれませんね。

2020年には、CMに続いて森七菜が「スマイル」をカバーし、リリースしています。ホフディランもプロデューサーとして参加しており、MVでも2人の姿が見られます。森七菜の真っ直ぐでみずみずしい歌声により「スマイル」に新たな魅力が加わったことで、さらに多くの人に「スマイル」の魅力が届いているといえます!

2021年11月に大阪で開催された、子ども向けのロックフェス「ROCKS FORCHILE2021」では、子ども達が合唱や楽器で参加し、ホフディランと一緒に「スマイル」を披露するイベントも開催されました。カバーされたことで、24時間テレビの番組内でも歌われ、応援ソングとして新たに地位を確立しています。

ホフディランのデビュー曲「スマイル」を解説


森七菜にカバーされ、リバイバルヒットした「スマイル」を紹介したところで、本家ホフディランの「スマイル」について解説していきましょう!

「スマイル」は、ワタナベイビー(渡辺慎)が作詞作曲した楽曲です。ホフディランの記念すべきメジャーデビュー曲でもあります。ワタナベイビーの笑顔のCDジャケットも印象的です。

「スマイル」がデビュー曲に選ばれた理由

実は、デビュー曲の「スマイル」は、レコード会社と契約する前に、自主レコーディングしていたものを7割ほど使っていて、デビュー決定により、追加でドラム、ベース、コーラスなどを録音して作られています。レコーディング時には、リリース予定もなく、まさかこの曲でメジャーデビューするとは、ホフディランも把握していませんでした。当初は「スマイル」ではなく、2枚目のシングル曲「マフラーをよろしく」「呼吸をしよう」がデビュー曲になる案もあったそうです。

しかし「スマイル」「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のアニメのエンディング曲に決定し、デビュー曲となった経緯があります。そんな「スマイル」が25年以上も長く歌い続けられる曲になっているとは、ホフディランも想像していなかったようです。

「スマイル」の音楽と歌詞を解説

キャッチーで耳に残るメロディーと歌いだしが印象的な「スマイル」を音楽面でみていきましょう。「スマイル」では、ボーカルのダブルトラックが使われています。ボーカルのダブルトラックは、ホフディランの音楽でよく使われる手法の1つです。一度聞いたら忘れない、ワタナベイビーの独特な歌声が重なることで、聞いた人の印象に残る歌となっています!

続いて、歌詞について掘り下げていきましょう。CMに起用されたことで、応援ソングとしての印象が強い「スマイル」ですが、歌詞をよく読んでみると少し違った印象を持つかもしれません。歌詞からは、機嫌を損ねてしまった彼女になんとか笑ってもらおうと、彼が説得しているようにも感じ取れます。「ねぇ笑ってくれよ」の部分には「おこりんぼ〜泣き虫〜ワガママ〜いじっぱり〜」のバックコーラスも入っていて、機嫌の取っている彼の心のうちが歌われているようで、ホフディランらしい毒気も感じられます。ちなみに、森七菜のカバーした「スマイル」では、このバックコーラス部分は無くなっています。

応援ソングとしてCMに起用され、多くの人に届いたことで、歌詞が「モラハラっぽく聞こえる」という声もあるようです。ワタナベイビーも「スマイル」の楽曲解説の際に、「深刻ぶった女はキレイじゃないから」「早くスマイルの彼女をみせたい」の部分を入れたことを後悔していると説明しています。25年以上前にリリースされたこともあり、現在とは解釈や見方が変わってしまったり、作った本人の意図しない受け止められ方がされてしまったりするのも仕方がないことかもしれません。


しかし「スマイル」は、25年以上経っても多くの人の背中を押してくれる応援ソングとして聞かれ続けています。リバイバルヒットしたのも、ホフディランの持つ音楽の魅力だといえますね!
2021年の年末には「スマイル」を最後に歌うことを事前に予告したライブ「スマイルで締めくくる2021」を開催。「スマイル」は、ホフディランにとって欠かせない1曲となっています。

まとめ:POPに活動し続けるホフディランは不滅!

森七菜が出演するCMで話題となり、リバイバルヒットしたホフディランのデビュー曲「スマイル」。

ホフディランらしい毒気もありつつも、聞くとなんだか元気になる名曲です。25年以上のデビュー曲が、古さを感じることなく聞かれ続けることに、ホフディランの音楽の底力を感じさせられます!

活動25周年を迎えても、さらにPOPに活動を続けるホフディランの2人に、今後もどのような話題が出てくるのか注目です。

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