目次
SALUの経歴
SALUが歩んできた経歴を紹介していきます。
ヒップホップファンだけでなく、さまざまジャンルのファンを魅了し続けている彼がどのような人生を歩んできたのかチェックしておきましょう!
ヒップホップとの出会い
音楽好きの両親に育てられたSALU。
家庭ではヒップホップやジャズ、ファンク、ソウルなどさまざまなジャンルの音楽が流れていました。
ヒップホップと出会ったのは4歳の頃。
初めて聴いたヒップホップは、人気海外ラッパーDr.Dre(ドクタードレ)の「Let Me Ride」でした。
日本のヒップホップに傾倒したのは中学生の頃。
きっかけは、紅白歌合戦に出場した経験を持つ人気ヒップホップグループKICK THE CAN CREW(キックザカンクルー)の「カンケリ01」という楽曲でした。
日本語でラップしていることに衝撃を受けたSALUは、それ以降自分でラップをするようになります。
SALUは学校の授業中に歌詞を書いたり、口ずさんだりしてラップのスキルを日々磨きました。
SALUと同じ学校には、現在ラッパーとして活躍しているMC松島が在籍。
当時2人は安いマイクを買いSoundEngineというフリーの音声ファイルソフトを使い、一緒に曲を作っていました。
高校に入学してからも部活には入らず、ラップにのめり込む毎日を過ごしたSALU。
高校生の頃は、北海道札幌市を拠点として活動しているヒップホップグループTHA BLUE HERB(ザブルーハーブ)をよく聴いていたとインタビューで語っています。
神奈川県に移住
18歳の時に北海道を離れ、神奈川県に移住したSALU。
建築を学ぶため神奈川県の大学に入学しますが、1年で退学。
大学を辞めてからは、働くこともせずダラダラする日々が続きました。
「金がないから帰る家もない。外で寝泊りすることも度々あった」とSALUは当時を振り返るインタビューで語っています。
その後「シンガポールのラーメン屋で働かないか?」と知人に誘われたSALU。
「お金貰えて、まかないでラーメン食えて、海外行けるなんて最高じゃん!」と思い2つ返事で引き受け、すぐシンガポールに行きました。
働いて1年ほど経ったある日、人気ラッパーSEEDA(シーダ)の楽曲をYouTubeで聴いたSALUはラップへの気持ちが再燃。
「どうしてもラップがやりたい」という理由で、シンガポールのラーメン屋の仕事をバックレて日本に帰国します。
ラーメン屋をバックレてから12年後、SALUはラーメン屋の社長と再会。
当時のことを謝罪しています。
シンガポールを離れ、神奈川県に戻ったSALUは、厚木市の拠点に活動しているグループあぐらCREW(アグラクルー)の人達に住む場所を提供してもらうなどしながらラップ漬けの日々を過ごします。
あぐらCREWの紹介で、神奈川県厚木の音楽プロデューサーOHLD(現・estra)と出会ったSALU。
OHLDは、その時期一緒に仕事をしていた先輩ラッパーSEEDAを紹介してくれました。
その時SALUは、自身の音源をSEEDAに渡します。
SALUの才能を見抜いたSEEDAは、自身が所属するラップグループSCARS(スカーズ)のEPのフィーチャリングゲストにSALUを抜擢。
その楽曲のレコーディングは、国民的ダンス&ボーカルグループEXILEやレジェンドラッパーZeebra (ジブラ)などさまざまな有名アーティストに楽曲提供している音楽プロデューサーBACHLOGIC(バックロジック)のスタジオで行いました。
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SALUはSEEDAの時と同様、BACHLOGICに自身の音源を渡しました。
1stアルバムリリース
音源を渡した2、3週間後にBACHLOGICから「一緒に音楽作ってみる?」と連絡を受けたSALU。
その誘いを2つ返事で快諾しました。
共同制作で4、5曲作った後、BACHLOGICから「アルバムにしてみないか?」と打診され1stアルバムをリリースすることが決定しました。
SALUの才能に目を付けたBACHLOGICは、SALUのアルバムをリリースする為に自身のレーベルONE YEAR WAR MUSICを設立しました。
2012年3月に記念すべき1枚目のアルバム「In My Shoes」をリリースしたSALU。
「僕の立場で」という意味を込めた同作は、BACHLOGICと厚木の音楽プロデューサーOHLDがサウンドプロデュース。
色彩豊かなサウンドと俯瞰的な視点から綴られたSALUの歌詞は、業界内外で注目の的となりました。
同作は第5回CDショップ大賞にノミネート。
また、人気アーティスト木村カエラに絶賛されたことでも話題となった収録曲「THE GIRL ON A BOARD feat.鋼田テフロン」のMVは「SPACE SHOWER MUSIC VIDEO AWARDS」の年間優秀作品に選ばれました。
2012年11月には渋谷WWWにて初のワンマンライブ「IN MY SHOW-2012-」を開催。
実力派ラッパーAKLO(アクロ)やNORIKIYO、SIMON(サイモン)など豪華ラッパー陣が参加した同ライブは、SALUの初めてのワンマンライブということあり、注目を浴びました。
バンドセットで行われた同ライブのチケットはソールドアウト。
SALUのライブパフォーマンスのレベルの高さを業界内外に見せつけました。
iTunesが選ぶ2012年活躍が期待されるアーティスト10組「Japan Sound of 2012」に選出されていたSALU。
その期待通り、2012年は飛躍の年になりました。
メジャーデビュー
2013年2月に初のワンマンライブ「IN MY SHOW-2012-」の模様を収録したライブDVD「IN MY SHOW -2012- Live at WWW Shibuya 2012.11.2」のリリースを発表。
それと同時にTOY’S FACTORYよりメジャーデビューすることを発表したSALU。
メジャーデビューするラッパーが数えるほどしかいなかった当時、多くのヒップホップファンがSALUの発表に「ヒップホップシーンの新時代が到来した!」と胸を躍らせました。
2013年6月に待望のメジャーデビューEP「In My Life」をリリース。
同作には、ヒップホップ界を長年支えてきたレジェンドグループRHYMESTER(ライムスター)のメンバーMummy-D(ミーディー)やヒップホップリスナーだけでなくポップスファン、ロックファンなどさまざまな音楽好きを魅了しているヒップホップグループRIP SLYME(リップスライム)のメンバーPES(ぺス)などが参加。
普遍的なリリックとBACHLOGICが作るメロディアスなサウンドが印象的な同作のリード曲「In My Life」は業界内で大きな反響を呼び、全国各地のラジオ局でパワープレイ獲得しました。
2013年10月には、レーベルメイトであるAKLOとのツーマンライブ「O.Y.W.M.TOUR 2013」を開催。
東京、名古屋、大阪の3都市で行われた同イベントには、実力派シンガーJAY’ED(ジェイド)やカリスマラッパーKOHH(コー)、幅広い年代に支持されているラッパー兼トラックメーカーのPUNPEE(パンピー)、NORIKIYOなど豪華アーティストが数多く参加しました。
さまざまなアーティストに絶賛された2ndアルバム
2014年5月には2ndアルバム「COMEDY」をリリース。
同作のテーマは視点。
SALUは同作について「物事はひとつの方向からは決めつけられないっていうことを、どの曲でも歌ってる」と語っています。
同作のリード曲「Goodtime」のMVには人気女優の小松菜奈や人気ラッパーSKY-HIなどが出演。
メッセージ性のある映像と表現力の高いSALUの演技は必見です!
さまざまなアーティストから高い評価を得ている同作。
国民的ラップスターKREVA(クレバ)や、長年第一線で活躍しているミュージシャンの坂本美雨(サカモトミウ)、安室奈美恵や倖田來未、EXILEなどさまざまな有名アーティストの楽曲を手掛けるサウンドエンジニア D.O.I.(ディーオーアイ)など数多くのアーティストが同作を絶賛しています。
同作をチェックしてない人は、是非チェックしてみてください。
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初のセルフプロデュースアルバム
2016年4月に自身3枚目のアルバム「Good Morning」をリリース。
自身初のセルフプロデュース作品となった同作には、人気アーティストのSalyu(サリュ)や数多くの名曲を世に生み出し続けてきた中島美嘉、人気音楽ユニット水曜日のカンパネラのサウンドプロデューサーKenmochi Hidefumi(ケンモチヒデフミ)など豪華アーティストが多数参加しました。
前作「COMEDY」をリリースしてから1年間、スランプに陥ったSALU。
「自分は何がやりたいんだろう?」と、1年間悩み続けました。
「その1年間は、なるべく人と関わらないようにしていた」とインタビューで語っています。
その悩み抜いた1年間があったからか、これまでの作品とは少し毛色が異なりポジティブな内容の作品が多い同作。
SALUの新境地が拓かれた作品と言っても過言ではないないでしょう。
同作に収録されている「 Nipponia Nippon」は日本社会の現状に警鐘を鳴らすメッセージ性の強い楽曲。
YouTubeのコメント欄には「心に響く」や「日本で1番美しい歌」といった賛美のコメントが多数寄せられています。
不安や孤独が渦巻く今だからこそ聴きたい名曲です!
ベストアルバムをリリース
2018年6月にべストアルバム「LOVE」を配信限定でリリースしたSALU。
25曲を収録した大ボリュームアルバムとなった同作は、900円という破格な値段で発売されたことでも話題となりました。
同作に収録されている「Sweet and Good Memories」は、過去の思い出を綴った歌詞と聴き心地よいSALUのフロウ、メロディアスなギターサウンドが印象的な作品。
SALUを語るうえで外せない1曲です。
LDHと契約
2018年7月にベストアルバム発売を記念したライブ「SALU THE LIVE 2018 ”LOVE”」を開催。
ゲストには、AKLOやJP THE WAVY、ELIONE(イーライワン)、RYKEY(リッキー)といった日頃からSALUと親交の深いラッパーが参加しました。
多くのファンが集まった同ライブの後半、サプライズゲストとして国民的ダンスグループEXILEのSHOKICHIが登場。
自身が主宰するLDH MUSIC内の新レーベルKOMA DOGG(コマドッグ)の第一弾アーティストにSALUを迎えることを発表し、ヒップホップファンを驚かせました。
もう皆さんご存知かと思いますが、僕から報告があります。少し長いのでHPとインスタグラムに書きました。是非、こちらから読んでもらえると嬉しいです。 https://t.co/1fm73QyEa3
— salu_info (@salu_info) July 11, 2018
LDH移籍後初のアルバム
2019年12月にLDH移籍後初となるアルバム「GIFTED」をリリースしました。
自身5枚目のアルバムとなる同作は、SALUの生い立ちが赤裸々に綴られている自伝的作品です。
同作をリリースに先立って、SALUが自身の生い立ちについて語る完全密着ドキュメンタリー「SALU/THE DOCUMENT “GIFTED”」(全8回)がYouTubeで公開されました。
SALUの生い立ちをより深く知ることができる「SALU/THE DOCUMENT “GIFTED”」。
SALUファンは必見です。
同作の制作期間は「心の奥底まで潜ったこともあり、かなり荒れた」と語るSALU。
自分の痛み・悲しみと真正面から向き合い完成した同作には、SALUの真っすぐな想いが克明に綴られています。
とくに、母親に対する想いが綴られている楽曲「GIFTED feat.RIEHATA」は、SALUの「愛情」が十二分に感じられます。
3ヶ月連続リリース
2021年3月~5月にかけての3ヶ月間で新曲を3曲リリースしたSALU。
3月に「俺は嘘つき」という歌詞が印象的な「SAINT」、4月には自身の生活を切り取り、幸せの形を提示する「LOVE DREAM HAPPINESS」、5月には人を愛することの喜びを示唆した「TO-GET-HER」がリリースされました。
今回リリースされた3曲はMVだけでなく、リリックビデオも制作されています。
耳だけでなく、目でもSALUの楽曲を楽しんでみてはいかがでしょうか。