2019年に15周年を迎え、それ以降も様々なメディア展開でファンを盛り上げてくれている「Fate」シリーズ。
しかし、派生作品などを含めるとその数は膨大。古くからTYPE-MOON作品に触れている人であれば問題ありませんが、これからシリーズ作品を見ようとしている人は、どの作品をどの順番で見ればいいのかと悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、数ある「Fate」シリーズをどの順番で視聴すればいいのか、主要タイトル・派生タイトルと分けてご紹介していきます。簡単な作品紹介に加え、使用された主題歌や参加しているキャストも掲載しているので、ぜひ参考までにご覧ください。
目次
「Fate」アニメシリーズとは
「Fate(フェイト)」アニメシリーズとは、TYPE-MOON(タイプムーン)が発売した成人向け伝奇活劇ビジュアルノベルゲーム『Fate/stay night(フェイト・ステイナイト)』が元になったアニメ作品です。同人サークルとして活動していた同ブランド初の商業作品でもあります。
物語の中心にあるのは、あらゆる願いを叶える「聖杯」。その聖杯を巡り、魔術師(マスター)と使い魔(サーヴァント)が殺し合う「聖杯戦争」が描かれています。
現在では『Fate/stay night』を基本とした多数の派生作品が登場。過去の話、未来の話、並行世界の話。様々な時間軸で展開される物語はもちろんですが、それに登場するキャラクターの数も膨大。
1つの作品から生まれたとは思えないほど増殖を続ける「Fate」シリーズですが、そのあまりの多さに作品を視聴したことがない人はどれから見ればいいのかと悩んでしまうことでしょう。
下記の項目では、そんな人のためにシリーズを一覧にして掲載。一部短編などを除いて作品をご紹介しているので、視聴する際の参考にご覧ください。
「Fate」アニメシリーズ一覧
元々は成人向け作品でありながら、アニメに限らず漫画やゲームなど数多くのメディア展開に成功した「Fate」シリーズ。現在もその人気は衰えることなく、アニメだけでも数多くの作品が生まれました。しかし、アニメシリーズ全てを覚えている人は少ないでしょう。
そこで下記のリストにこれまで放送・放映されてきた「Fate」アニメシリーズを一覧にして掲載しています。もし知らないタイトルなどがあれば、この機会にぜひご覧ください。
派生を含めたタイトルは以上となります。一部作品群はまとめて表記しているので、末尾に記載されている年代で確認してください。
基本的には『Fate/stay night』『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』『Fate/Grand Order』の3構成に分けての視聴がおすすめです。
しかし、元々のファンであれば問題ありませんが、これまでアニメシリーズに触れてこなかった人は、どこから見ればいいのかと悩んでしまうでしょう。
そこで次の項目では、これから視聴してみようと思っている方に向けて「Fate」アニメシリーズを見るおすすめの順番をご紹介していきます。ぜひ参考までにご覧ください。
「Fate」シリーズを見る順番は?まずはこの作品を見よう!
「Fate」シリーズは、TYPE-MOONの初商業作品『Fate/stay night』が原点にあります。ゲームとして発売された同作品ですが、世界観や設定を理解するだけであればアニメの視聴でも問題はありません。
ゲームでは「セイバー(Fate)」「遠坂凛(UBW)」「間桐桜(HF)」の3人のヒロインによってシナリオが分岐しており、アニメもそれに合わせて3つのルートが制作されています。全てのルートを視聴する必要はありませんが、後述する派生作品をより楽しむためにも、今回記載しているタイトルは抑えておくのがいいでしょう。
視聴においては放送順、時系列順の2つのパターンがあります。ただ、時系列の中に組み込まれている『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』は、どちらかというと派生作品の1つなので、飛ばして見ても問題はありません。今回ご紹介する中では時系列の1つとしてご紹介します。
ちなみに、ご紹介するタイトルの中には劇場版とテレビ放送版の2つがあります。もし余裕があれば見比べてみるのもいいでしょう。
Fate/Zero
『Fate/stay night』の10年前を描いた『Fate/Zero』。2011年と2012年に分割2クールで全25話放送されました。
『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS』でお馴染みの虚淵玄が執筆した伝奇小説が元になったアニメ作品。TYPE-MOONとニトロプラスによる初のコラボレーションとしても話題を呼びました。『Fate/stay night』の一世代前の登場人物が活躍し、後のキャラクター達の背景がよく理解できる内容となっています。
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ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』は、『Fate/Zero』と『Fate/stay night』の間を埋める物語。2019年に全13話で放送されました(2018年の第0話を含めると全14話)。
物語の主役となるのは、先にご紹介した『Fate/Zero』に登場するウェイバー・ベルベット。「Fate」シリーズにおける魔術師とサーヴァントが登場し、聖杯を巡る聖杯戦争を描いたごりごりの殺し合いとは違い、本作はミステリー作品。『Fate/Zero』の次に位置する時系列ですが、専門用語が多く飛び交うので、視聴は『Fate』シリーズに関する知識が深くなってからがおすすめかもしれません。
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Fate/stay night
『Fate/stay night』は、ヒロインの1人であるセイバールートが描かれた物語です。2006年に全24話で放送され、「Fate」シリーズ初のアニメ化作品です。
※上記動画は『Fate/stay night Unlimited Blade Works』のPVを引用しています。
現在はufotableが制作しているシリーズですが、初のアニメ化作品はスタジオディーンが手掛けました。制作時期が古いだけあり、絵柄や演出に抵抗を覚える人もいるかもしれません。しかし、シリーズの顔でもあるセイバーが主軸となる物語なので、見て損はないでしょう。
Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』は、ヒロインの遠坂凛を主体においた物語です。同作品はスタジオディーンが制作した劇場版とufotableが制作したテレビ版があります。ここでご紹介するのはufotableによるテレビ版です。2014年と2015年の分割2クールで全25話放送されました(Blu-ray版では26話)。
劇場版と区別するため副タイトルを括弧で囲っていますが、同作品は遠坂凛がヒロインの物語であると同時に、主人公・衛宮士郎に焦点を当てた物語でもあるため、このような工夫がなされています。劇場版では描ききれなかった要素が細かく描写されており、「Fate」シリーズの世界観が分かりやすく説明されているので、先述した『Fate/stay night』を飛ばして先に見ても問題はないでしょう。ちなみに最終話直前でセイバーが消えてしまいますが、販売されたBlu-ray版ではセイバー生存ルートのオリジナルエピソードが追加されています。気になる方はぜひそちらもご覧ください。
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Fate/stay night [Heaven’s Feel]
『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』は、間桐桜がヒロインとなる物語です。劇場版作品として制作され、第1部『I.presage flower』、第2部『Ⅱ.lost butterfly』、第3部『Ⅲ.spring song』の全3部構成からなります。
セイバールート、遠坂凛ルートと一線を画するダークさに包まれた作品。『Fate/stay night』の最終章として描かれ、これまで不明瞭であった聖杯戦争やそれに纏わる人物達との決着が描かれています。劇場版の尺の都合で一部展開が省略されていますが、その映像美や演出はシリーズ作品随一と言っても過言ではありません。
イリヤルートなら『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』
基本的な世界観や設定に関しては「Fate」「UBW」「HF」で確認できたと思います。どれも素晴らしい内容であるのは間違いありませんが、しかし、中にはこんな考えを抱いたファンも多い筈です。
「イリヤルートは無いの?」
衛宮士郎の義姉であり、その見た目の幼さとは裏腹に強力な魔術師の1人として登場したイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。非常に魅力的なキャラクターで、物語においても彼女のルートがあってもおかしくはない立ち位置にいます。
実は元となるゲームでイリヤルートも制作していたのですが、容量が大幅にオーバーしてしまったために「HF」ルートと一部統合する形に落ち着きました。仕方のないこととはいえ、これは非常に残念です。
そんなイリヤルートを渇望する人のために、イリヤが主役となっている作品があります。それが下記でも紹介するスピンオフ『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』です。
『Fate/stay night』で活躍したお馴染みの登場人物に加え、立ち位置が大幅に変更。世界観も大きく異なり、違いを楽しみながら視聴することができます。ナンバリングタイトルなので、見る順番に悩む必要がない点も嬉しいところです。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
『Fate/stay night』のスピンオフ作品『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』は、2007年から連載が始まりました。作画はひろやまひろしが担当しています。
いわゆる並行世界の物語であり、『Fate/stay night』では描かれなかったイリヤルートの1つともいえる作品。2013年にはアニメ化され、これまでなかなか見ることのできなかったイリヤの日常シーンが可愛らしく描かれています。
アニメは2021年までで第4期まで放送されています。第1期の無印以降は『プリズマ☆イリヤ ツヴァイ!(第2期)』→『プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツ!(第3期)』→『プリズマ☆イリヤ ドライ!!(第3期)』と、ドイツ語での数字の読み方を片仮名表記にしたものが使用されています(第3期のヘルツは心臓・心・ハートを意味する言葉)。
これまでの『Fate/stay night』ではufotableがアニメーション制作に関わっていましたが、『プリズマ☆イリヤ』ではSILVER LINK.が担当。話数が進むにつれてシリアスな展開となっていますが、戦う魔法少女の可愛い姿を楽しみたいという人にはおすすめの作品です。
※キャストは公式サイトにある第1期から第4期までのキャスト表をまとめて掲載しています。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い
テレビ版プリズマ☆イリヤは徐々にシリアスな展開へと移行します。そして2017年に公開された劇場版『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』では、並行世界の美遊と衛宮士郎に焦点を当てた物語が描かれました。
原作を忠実に再現しており、第4期終盤のストーリーが軸となっています。そのためテレビ版を視聴していない人は、そこに至るまでの過程が描かれていないので、劇場版を先に見るのはおすすめしません。戦闘描写も多く、『Fate/stay night』を彷彿とさせる内容は手に汗を握るでしょう。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女
2021年8月27日に公開の『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ Licht 名前の無い少女』。同作品ではエインズワースとの激闘を経て、魔法少女達の新たな戦いに立ち向かう物語が描かれます。前作の『プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い』及びテレビシリーズの知識が必須なので、事前に視聴をおすすめします。
もっとシリーズを楽しみたいなら『Fate/Grand Orde』
Android/iOS用ゲームとしてリリースされた『Fate/Grand Order(FGO)』。ゲーム内では『Fate/stay night』に限らず、TYPE-MOONに関連するキャラクターが一堂に会する一種のオールスターゲーム。「Fate」シリーズを見るとより楽しめますが、世界観や設定を丁寧に説明しているので、未視聴でも充分に楽しめる作品です。
セールランキングでも上位に食い込み、多大な人気を誇る同作品は、2016年に初のアニメ化。その他に小説や舞台化など様々なメディア展開がなされ、その勢いは衰え知らず。
ただ、アニメ作品に関しては、ゲーム内のシナリオを元に制作されています。ゲームをプレイしたことがない人は、話の展開についていけないかもしれません。順番もバラバラで放送・公開されているので、『FGO』アニメを初めて視聴する人は、どの順番で見ればいいのかと悩んでしまうでしょう。
実際にアニメ化された作品を各ストーリーに当てはめると下記のような順番となります。
『Fate/Grand Order -First Order-』で2016年放送
アニメ未制作
アニメ未制作
アニメ未制作
アニメ未制作
アニメ未制作
『前編 Wandering; Agateram(2020年)』
『後編 Paladin; Agateram(2021)』でアニメ映画化
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア- Episode 0 Initium Iter』で2019年放送
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』で2019年放送
『Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-』で2021年アニメ映画化
『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』で2017年放送
ゲームをプレイしている人であればどの順番で見ても問題はないでしょう。しかし、ゲームをプレイしていない人は、ストーリー順に見ることをおすすめします。
Fate/Grand Order -First Order-
『Fate/Grand Order -First Order-』は、『FGO』初のアニメ作品として2016年末に放送されました。アニメーション制作はLay-duceが担当しています。
同作品では本編序盤のストーリーをアニメ化。初めて『FGO』の世界に触れるのであれば、世界観や設定を知る上でも最初に視聴するのがおすすめです。
Fate/Grand Order -神聖円卓領域 キャメロット
『Fate/Grand Order -神聖円卓領域 キャメロット』は、ゲーム内の『第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット「輝けるアガートラム」』を映画化した作品です。前編を『Wandering; Agateram(2020年)』、後編を『Paladin; Agateram(2021)』としてそれぞれ公開されました。
ゲーム内でも人気の高いシナリオの1つでもあり、宮野真守が演じるベディヴィエールを中心に再構成した物語です。
Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-
『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』は、ゲーム内の『第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア「天の鎖」』をアニメ化した作品です。2019年に全21話で放送されました。
同作品は「Fateシリーズ生誕15周年記念作品」として制作され、第1部のクライマックスに繋がる物語でもあります。本放送前には第0話「Episode 0 Initium Iter」が放送されており、「Fate」シリーズに関する知識があれば、ゲームをプレイしていなくても楽しめる内容として制作されています。
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Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-
『Fate/Grand Order -終局特異点 冠位時間神殿ソロモン-』は、『終局特異点 冠位時間神殿 ソロモン「極天の流星雨」』を元に制作されたアニメ映画です。2021年7月30日に公開。
『絶対魔獣戦線バビロニア』の続編に位置する物語。第1部完結でもあり、ゲーム内シナリオでも屈指の人気を誇ります。ファン待望の同作品がどのような最後を迎えるのか。PVを見るだけでも興奮してしまいます。
※映画公開前の情報のため、主題歌に関しては記載しておりません。
Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-
『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』は、ゲーム内にはないオリジナルエピソードとして2017年に全1話で放送されたアニメです。シナリオ第2部配信に合わせて制作され、第2部に入る直前の物語が描かれています。
これまでのストーリーを把握している必要があり、第2部にばらまかれている多くの謎が登場します。ゲーム内ではこれよりも先の物語が描かれているので、実際にプレイしてみるのもいいかもしれません。
その他派生作品・OVAはこちら
ここまで『Fate/stay night』『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』『Fate/Grand Order』のシリーズ作品を紹介してきました。
しかし、これら以外にも派生作品やOVAとして制作されたものがあります。中にはギャグ一辺倒で、キャラクターさえ知っていれば楽しめる作品まで。ちょっと骨休みとして気軽に楽しみたい人はぜひご覧ください。
Fate/Apocrypha
『Fate/Apocrypha』は、2017年に全25話でアニメ化された作品です。『Fate/stay night』を派生とした小説が原作となっており、第3次聖杯戦争から分岐した並行世界が舞台として描かれています。
そして、聖杯戦争のシステム自体も変化。対立する2つの陣営が7騎のサーヴァントをそれぞれ有し、計14騎ものサーヴァントが一糸乱れる壮絶な聖杯大戦を巻き起こします。ここで登場したキャラクターは『FGO』でも登場するので、気になる方はぜひご覧ください。
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Fate/EXTRA Last Encore
アニメ『Fate/EXTRA Last Encore』は、PSPソフトで発売された探索型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA』を原作としています。2018年に全13話で放送されました。
同作品は原作の設定をベースにしつつも、アニメオリジナルとして再構成されたものです。原作の1980年代から、さらに100年後の世界が舞台となります。設定の大幅な変更に賛否両論あるものの、ゲームをプレイしていない人が楽しめるだけでなく、プレイ済みの人でも新鮮な気持ちで視聴することができるでしょう。
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OVA Carnival Phantasm
TYPE-MOON10周年記念のOVAとして2011年から全3巻が発売された『Carnival Phantasm』。TYPE-MOONの『月姫』『Fate/stay night』のキャラクターが一堂に会すると言っても過言ではなく、本編のシリアスさを置いてきぼりにしたギャグ作品。キャラ崩壊も激しく、サーヴァントや宝具ですら笑いの1つとして扱われてしまいます。
コアなファン向けに制作されてはいますが、息を吐くように連なるギャグの数々に『Fate/stay night』だけしか知らない人でも充分に楽しめる内容です。また、原作ゲームネタの1つでもある『タイガー道場』も完備。そしてネットでも度々目にする「ランサーが死んだ!」「この人でなし」の一連の流れがどのようにして生まれたのかを知ることができます。
衛宮さんちの今日のごはん
『Fate/stay night』の世界観を舞台にした『衛宮さんちの今日のごはん』。TAaによる漫画作品として2016年に連載が始まり、2018年に全13話でアニメ化。作画からも見て分かる通り、シリアスなバトル展開はなく、物語の中核となるのは料理です。
主人公・衛宮士郎の家事スキルが光る作品として描かれており、アニメに登場する料理は実際に専門家の意見が取り入れられています。一種のパラレルワールドであり、本来であれば敵対するサーヴァントが一緒に食卓を囲む姿はなんとも言えない面白さがあります。また、このアニメではセイバーの可愛さにも注目。ファンの間で「腹ペコ王」とネタにされる彼女に悶絶することになるでしょう。
OVA Fate/Grand Carnival
OVA作品『Fate/Grand Carnival』は、『Fate/Grand Order』のキャラクターによるギャグアニメです。10周記念で制作された『Carnival Phantasm』の派生作品とも言えます。2021年6月2日に1st season。2021年8月25日に2nd seasonが発売。
ストーリーは「サーヴァントが増え、深刻なリソース不足に陥ったカルデア」と、まるでファンの心を汲み取るかのようなメタな説明が公式サイトにも記載されています。その言葉通り、本作品では多数のキャラクターが登場。そしてお馴染みのキャラクターがまたもや弄られる展開に…。
※キャストは2nd seasonのみを記載しています。
マンガで分かる!Fate/Grand Order
2018年に放送された『マンガで分かる!Fate/Grand Order』。WEB漫画を原作とする同作品は、先述した『Fate/Grand Carnival』よりも頭1つ2つ飛び抜けた作品です。
見た目に騙されてはいけないとは、まさにこのことを言うのかもしれません。『FGO』だけでなく、課金要素のあるゲーム全般すらも巻き込む危険なネタに溢れています。人によっては「え、これ大丈夫なの?」と思うような展開まで…。ギャグ要素ある派生作品の中でも群を抜くやり取りに、驚きの連続でしょう。
劇場版OVA Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム
劇場版OVAとして2019年に放映された『Fate/kaleid liner Prisma☆Illya プリズマ☆ファンタズム』。タイトルからも分かる通り、『プリズマ☆イリヤ』の世界観を軸にしたギャグアニメになっています。
好き放題に暴れまわるのはもはや必然と言えます。某テレビ番組を模した黒桜の部屋が主軸の1つとしてあるのも面白いです。ただ、やや冗長過ぎる内容に、ファンからは劇場版である必要はなかったという意見も。また、総出演でありながら一部のキャラクターの出番が極端に少ないので、評価の低い理由となっているようです。
まとめ
大規模なメディア展開で、今も尚ファンを喜ばせ続けている「Fate」シリーズ。今回は主なタイトルに触れていきましたが、短編や特典OVAなどまだまだ紹介しきれていない作品が多数あります。
これだけのシリーズ及び派生作品があると、どれから見ればいいのかと悩んでしまうと思います。記事では時系列やナンバリングタイトルからご紹介していますが、自分が気になった作品から視聴してみるのが一番でしょう。また、すでに放送順で視聴している人でも時系列を気にしながら改めて見直してみるのも面白いかもしれません。
今後も様々なメディア展開が予想されている「Fate」シリーズ。どのようにファンを盛り上げてくれるのか、今から非常に楽しみです。