目次
「Ditto」考察が盛り上がったMVを徹底解説 Part.1
「Ditto」のMVは、2022年12月19日に公開されました。映像は、DOLPHINERS FILMSのシン・ウソク監督が手掛けています。世界的な広告祭である「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」や「ニューヨーク・フェスティバル」でも評価されたDOLPHINERS FILMSですが、今回の「Ditto」が初めてのMV作品です。当時、多くの仕事を断っている状況だったようですが、ミン・ヒジンとのミーティングで興味を持ちプロジェクトに合流することを決めました。
ミン・ヒジンは、楽曲を聴いた時に浮かぶイメージが”雪原に立っている一匹の鹿”だということを語っただけで、MVの枠組みは決めず、全てを監督に委ねてくれたそうです。side Aとside Bの二篇作ることになったのも、固定概念を持たずに制作されたことが大きく影響しています。MVの常識にとらわれないDOLPHINERS FILMSと革新的な戦略を打ち出すNewJeansの相性は抜群です。
表題曲である「OMG」も任され、結果的に両作ともヒットし大きな反響を呼びました。2023年7月21日リリースされた2nd EP「Get Up」の「ETA」や「Cool With You」でもMV制作に携わっています。
事前に公開された「Ditto」のティーザー「NewJeans 6」では、楽しそうに廊下を走る場面が映し出されます。人数を数えるとメンバーより1人多い”6人”です。公開前から「新メンバーが入るのか」など憶測が飛び交いましたが、その6人目の人物が今回のMVの主人公になっています。早速ストーリーを見ていきましょう。
ストーリーside A
MVの主人公ヒスは、部屋で1人ビデオを再生します。そこには、和気あいあいとしたNewJeansの5人の姿が。再生した映像は、ヒスが学生時代にビデオカメラで撮影したものでした。
学校生活をNewJeansと共に過ごすヒス。ヒスは、5人を題材にした映像作品を作ろうとビデオカメラを回しています。全員で雨を浴びて帰ったり、怪我をした左腕のギプスに寄せ書きを書いてもらったり、6人の和やかな時間が穏やかに流れているように見えました。
しかし、ふと気が付くとヒスは1人に。今までヒスが撮影していた様子を傍から見た視点に移ると、そこに5人の姿はどこにもありません。あの映像は一体なんだったのか、何故NewJeansはいないのか、惹きつけられたままside Bへと続きます。
ストーリーside B
5人の映像が、誰もいない映像に切り替わっていきます。NewJeansは見えない存在なのか。ギプスにも寄せ書きはありません。
屋上で立ち尽くすヒスは、5人との繋がりでもあったビデオカメラを自ら壊します。NewJeansから離れ1人になったヒスは、気になる男の子と結ばれました。
最後に、side A冒頭のビデオを再生するシーンに戻ります。すると、扉から昔のままのNewJeansが部屋に入ってくるのでした。