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カムバの主なスケジュール
カムバを迎えたアーティストやグループは、そしてファンも大忙しの毎日を送ることになります。
ここでは、そんなめまぐるしいカムバのスケジュールの概要を解説します。
音楽番組やラジオなどのメディア出演
カムバで欠かせないのは、テレビやラジオなどの音楽番組への出演です。
テレビは後述する「M COUNTDOWN」など、ラジオだと「週間アイドル」や「アイドルラジオ」などが定番です。
日本ではTVerなどの配信サイトが主流ですが、韓国では放送終了後すぐにYouTubeの公式チャンネルに動画が上がります。
韓国以外のファンも楽しめるありがたいシステムですね。
メインのステージ映像ももちろん楽しみですが、K-POP独自の文化として嬉しいのが、「チッケム(직캠、個人カメラ)」と呼ばれる一人のメンバーだけを追った動画です。
グループ全体のフォーメーションダンスもいいけれど、推しメンバーの動画をずっと見ていたいというファンにとって必見の映像になっています。
また最近は、「Facecam」という推しメンバーの顔をアップで楽しめるものもあり、チッケムの世界は奥が深いです。
そして音楽番組の収録の楽しみは、何と言っても「サジョンノックァ(사전녹화、事前録画)略して「サノク」と呼ばれる収録イベントです。
ファンクラブで呼びかけが行われるなど、募集形態は様々ですが、ファンは無料で参加可能です。
間近で推しに会える喜びはもちろん、アイドルたちは収録に参加してくれたファンにバラエティ豊富なプレゼントを準備してくれます。
プレゼントはこの日のために撮影した特別バージョンのトレカをはじめ、スイーツ、香水やハンドクリームといった女子力高めなアイテム、コーヒーカーやキッチンカーを調達するグループも。
このように音楽番組の事前収録は、ファンにとって一生忘れられない思い出をくれるイベントになっています。
アルバム、ミニアルバム、リパケ…カムバでリリースされる音盤をご紹介
とうとうカムバのその日がやってくると、音盤、K-POPでよく使われる用語だと「フィジカルアルバム」がリリースされます。
韓国では、日本よりもアルバムの種類が多いのが特徴です。
一口にアルバムと言っても、5〜6曲入りのミニアルバム、10数曲が収録されたフルアルバムの他、リパッケージアルバム、通称「リパケ」と呼ばれる形態もあります。
リパケは、カムバ期間に発表したアルバムに2〜3曲の新しいシングルを加えたアルバムのこと。
アイドルたちはこのリパケでもって、もう一度カムバをします。
このリパケに関係して行われるカムバを締めくくるステージを、「グッバイステージ」と呼びます。
リパケはグッバイステージの前後に販売され、新しくフォトブックやステッカーなどの特典付きでリリースし直されます。
活動期間も延長され、ファンにとって大変嬉しいサプライズとも言えます。
特典を手に入れる目的もありますが、多くのファンは応援の意味も込めて、リパケを“追い買い”することになります。
オンライン&オフラインファンミーティング、ラッキドロー…リリースイベントが目白押し!
忙しいカムバ期間を過ごしているアイドルですが、いつも応援してくれるファンとコミュニケーションをするためにファンミーティングを開催するグループもいます。
パンデミックの影響でやむなく主流になったオンラインファンミーティングは、今では国を超えてファンとアイドルが繫がり合う重要な時間になっています。
中でもファン垂涎なのが「ヨンサントンファ(영상통화、映像通話)」、通称ヨントンと呼ばれるイベント。
なんと抽選で当たったファンに限り、憧れの推しとテレビ電話を通じて話すことができるイベントなのです。
通話時間は、だいたい1分程度。大好きなメンバーと何を話したら良いのか、もし当選したことを考えて今から準備しているというファンの方も多いのではないでしょうか。
また音盤購入者限定で開催される特別イベントに、「ラッキードローイベント」があります。
音盤1枚につきだいたい1枚、トレカと呼ばれる小さなフォトカードがおまけとしてついてくるため、全種類集めたいと複数枚購入するファンも多いのだとか。
ステージ披露(ショーケース、グッバイステージの開催)
カムバのハイライトを飾るのが、メディアやファンに向けた完成お披露目会「ショーケース」です。
新しいアルバムの中から数曲を披露したり、アルバム制作に関するビハインドトークが繰り広げられたりと豪華な内容になっています。
広義で言えばコンサートであるのですが、お披露目会なのでそこまで大きな会場で開催されるわけではありません。
中には「いつもと違った空間でファンに会いたい」と、あえて小さなライブハウスで行うアイドルもいます。
そのため、チケットはいつも争奪戦になります。
ただ最近ではオンラインで配信されることが増えてきたため、チケットが手に入らなかったファンや、会場が韓国のためになかなか行くことができないファンも、同じ時間を過ごすことができます。