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EXOの経歴紹介
EXOのデビューが発表されたのは、2011年11月。
BOAや東方神起が所属するSMエンターテイメントより2012年に男性グループがデビューするとの発表がありました。
そこから100日をかけて、メンバーが明らかになっていくというティーザー映像が公開されるなど、ファンの期待を高めました。
その間に、1stプロローグシングル「What is Love」、2ndプロローグシングル「History」を発売。
デビュー前にシングルが発売されるのは異例のことでした。
そして、デビュー告知から100日目にあたる3月31日には韓国で大規模なショーケースが開催され、デビュー前にも関わらず約3,000人のファンが集まりました。
その後、4月1日には北京でEXO-K・EXO-Mの合同デビューショーケースが行われました。
正式なデビューは2012年4月8日でした。
当日は韓国と中国に分かれてデビューステージを行いました。
12人揃ってのステージではなく、EXO-K・EXO-Mのコンセプトを優先したようです。
デビュー翌日にはデビューアルバム「MAMA」が韓国と中国にて発売されました。
デビュー前から大々的なプロモーションを行い、既に一定数のファンを獲得していたEXOは順調すぎるスタートを切りました。
デビュー後は地上波の音楽番組にも出演し、すぐさま人気1位を得ています。
また、バラエティ番組にも出演し、当時の最高視聴率記録を獲得。
その結果を受けてか、初の冠番組もスタートします。
「バラエティ番組に出演したことで、メンバーそれぞれの面白さに気付いた」と、番組の制作発表でメンバー自身が語っているように、音楽以外の魅力も備えていたんですね。
2012年12月には、1stフルアルバム「XOXO(Kiss&Hug)」を発売し、122万枚というミリオンセラーを記録しました。
この記録は、韓国音楽界12年ぶりの記録だそうです。
EXOはEXO-KとEXO-Mで活動しているので、アルバムは韓国語と中国語の二種形態での発売となっています。
そのため売上も伸びたと言われていますが、それでもミリオンセラーという記録は簡単には出せない記録ですからEXOの人気の高さを感じます。
2014年には日本でもファンイベントを開催し、5公演で約10万人を動員しました。
まだ日本ではデビューしていないのにすごい人気ですね。このまま日本での活動も順調に行くだろうと思っていた矢先、メンバーの脱退という辛い現実が待っていました。
まず、脱退の口火を切ったのはEXO-Mのリーダーでもあるクリスでした。
リーダーの脱退ということでファンも相当なショックを受けたようです。
2014年5月中国での活動後、急に姿を消してしまったクリスは、その後事務所に対して専属契約効力の不存在確認訴訟を提出しました。
メンバーの脱退があったEXOですが、2014年5月には初の単独ツアーを韓国にて開催しました。
正式デビュー後初のツアーだったため、チケットが買えず会場に入れなかったファンが続出したほどでした。
ファンの期待の高さがわかります。
しかし、負の連鎖は続きます。
2014年9月の公演を最後にルハンが体調不良や睡眠障害を理由にグループを去ってしまいます。
当時は健康の問題だからと言われていましたが、彼も後に専属契約効力の不存在確認訴訟を提出しています。
2014年に2人のメンバーが脱退したEXOでしたが、さらに2015年タオが怪我を理由に中国へ帰国、事実上の脱退となりました。
タオも事務所に対し専属契約効力の不存在確認訴訟を提出しています。
3人の中国人メンバーが脱退してしまったEXOでしたが、グループの活動はさらに広がっていきます。
2015年にデビュー1,000日を迎えたEXOは11月4日、日本デビューを果たしました。
日本デビュー曲「Love Me Light〜romantic universe〜」がオリコン初登場1位を記録。
初週売上枚数は、韓国出身のアーティストのデビューシングルでは歴代最高という結果を残しました。
2016年は日本での活動も目立ちます。
ファッション雑誌の表紙に抜擢されたり、大阪京セラドームでの単独コンサートを行いました。
また、ベクヒョン、チェン、シウミンによるユニットEXO-CBXが結成されました。
EXO-CBXは2017年に日本でもデビューし、日本初ツアーやファンクラブイベントも行いました。
EXOとしては「Wolf」「Growl」「Call Me Baby」「Monster」など今まで発売した曲のMVが再生1億回を突破し、4thアルバムがミリオンを達成、過去のアルバム全てがミリオンセラーを記録するなど、今までの活動に対しての世間の評価が目に見えてくるようになりました。
2018年には平昌オリンピックの開会式でパフォーマンスを務めるなど、世界的にEXOが披露されることになりました。
今までの実績や実力が認められたからこそのステージですね!
メンバーが脱退する中、EXOの人気が落ちなかったのは彼らが着実に実力をつけ、誠実にファンに向かい合ってきたからではないかと思っています。
現に、2017年にはゴールデンディスク賞、ソウル歌謡大賞、Asia Artist Awardsなど彼らの活動だけでは手にできない賞を総なめにしています。
リリースした作品はミリオンセラーを連発し、日本デビュー作がチャートで大暴れするなど飛ぶ鳥を落とす勢いのEXOでしたが、2019年5月にグループ最年長のシウミンを皮切りに、メンバーが次々と兵役のために入隊。完全体としての活動が不可能となってしまいます。
2019年11月に7人編成のEXOとしてリリースした『Obsession』をリリースしますが、以後はサブユニットやメンバーのソロに活動の軸足がシフトしていきます。
再びEXOとしての作品が発表されたのは、2021年6月のこと。兵役を終えたシウミンとディオがグループに戻って来たこともカムバックの一因となったのでしょうか。待望のスペシャルアルバム『Don’t Fight the Feeling』は歓喜とともに迎えられ、発売からわずか8日で100万枚の売上を達成しています。
2022年4月には、レイがSMエンターテイメントとの契約を更新しないことが発表し、ファンを動揺させましたが、引き続きEXOのメンバーであることも併せて明言しています。
2022年はデビュー10周年の記念すべき年だったにもかかわらず、メンバーの兵役の関係で完全体としての活動はできず、10周年記念のファンイベントを開催するなどの限定的な活動に留まりました。
完全体としての復活をファンが待ち侘びるなか、突如として勃発したのが、チェン、ベクヒョン、シウミンによる契約解除要求騒動です。
2023年6月1日、所属事務所であるSMエンターテインメントに対して専属契約の解除を求めた3名。長期にわたって不当な“奴隷契約”を強要されている、というのが彼らの言い分でした。
この騒動は、3名が事務所側と話し合いを続けた結果、無事に和解が成立。6月19日に「3名は引き続きSMエンターテインメント所属であり、EXOで活動を続けていく」という共同声明が発表されています。
同年7月には7枚目となるフルアルバム『Exist』を発表したEXO。完全体としての復帰はまだ先ですが、アルバムタイトルの『Exist』(存在する)が示す通り、その存在感はいまだに衰えていません。