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孤独部屋
日本ではLINEを使って友達とトークをしますが、韓国ではカカオトークというアプリを使ってチャットをしたり電話をしたりします。
その中でアイドルのファンなら知っておきたい機能が「孤独部屋」です。韓国語では「고독한○○방(孤独な○○部屋)」と表現され、ファンたちの情報交換のツールとなっています。
使い方やルールはあるの?
カカオトークのアプリをダウンロードしていれば誰でも入ることができます。アイドルごとに部屋が作られているので韓国語で検索します。
アイドルの孤独部屋は、入る際に「参加コード」が必要な場合もあります。参加コードは孤独部屋のトップページにヒントが書いてあります。韓国語で書いてあるので韓国語が全くわからない人にとっては難しいかもしれませんが、だいたいグループのデビュー日やアルバムの発売日であることが多いです。
ルールは、孤独部屋によって様々です。ルール違反をすると即座に退室させられてしまうことも。共通するルールは「チャット禁止」ということです。「え?ファンと交流するためのツールなんじゃないの?」と思いますよね。
孤独部屋では、アイドルの画像を投稿することだけが許されています。じゃあ、文字を送りたい時はどうするのか?アイドルの写真や画像に文字を書いて送るんです!ちょっと面倒くさいかもしれませんが、慣れると楽しくなると思います。
孤独部屋では「○○の歌っている写真をください」や「グループ全員の写真がほしいです」とリクエストを送ると無言でファンが自分が持っている写真を惜しげもなく送ってくれます。自分が知らなかった推しの姿が見られるかもしれません。
しかし、孤独部屋には厳しいルールがある場合もあるので注意が必要です。文字送信禁止の他に「○時〜○時までは写真を送ってはいけない」という「Break Time」があります。また、ファンクラブ会員のみが見られる画像や、アイドルと関係ない画像を送るのも禁止されています。何十個も禁止事項がある孤独部屋もあるので、気をつけましょう。
孤独部屋の「お知らせ」にルールが記載されているので、よく読んでおきましょう。
孤独部屋に本人が登場することも!
孤独部屋は、アイドル本人が訪れる場合もあります。SHINeeのテミンやキー、B1A4のシヌ、サンドゥルなどが孤独部屋でファンとコミュニケーションをとっています。しかし、成り済ましや悪戯も多いことから本人と信じてもらえず退場処分にさせられたアイドルもいます。
本人だと信じてもらうために、どこにも投稿していない写真を自身のインスタにアップしたり、自分の写真に「本当に僕テミンです」と書いたり、今日食べた夕食の写真を投稿してみたりとアイドルも必死です。そこまでしてファンと話そうとしてくれたことが嬉しいですよね。
また、SUPER JUNIORのリョウクは自分の孤独部屋に参加登録をしており、頻繁に自分の写真を送ってくれています。しかも、複数の部屋用に別々の写真を送ってくれるという細かさ!!世界で活躍しているアイドルたちが身近に感じられます。
エンディング妖精
韓国の音楽番組で話題となっている「엔딩요정(エンディンヨジョン)」。日本語で「エンディング妖精」という意味を持っています。一体、どういう意味を持つ言葉なのでしょうか?
エンディング妖精とは、ステージの最後に見せる魅力的な表情をするアイドルのことを指します。韓国の音楽番組では、曲の終わりにメンバー1人の顔がカメラにクローズアップされるのですが、そのときの表情が妖精のように魅力的であるということから「エンディング妖精」という言葉が生まれました。
男性のアイドルの場合は「엔딩남신(エンディンナムシン)」と表現することもあります。日本語では「エンディング男神」です。
エンディング妖精の始まり
いつからこの言葉が日常的に使われるようになったのでしょうか?諸説ありますが、オーディション番組「PRODUCE 101」に出演したチェヨンが、少女時代のパフォーマンスをしたときに曲の最後で顔がアップになり、息を切らしながらもカメラを見つめる表情が美し過ぎて「まるで妖精のようだ」と表現されたことが始まりのようです。
そこからチェヨンは「エンディング妖精」と呼ばれるようになり、最終的にデビューメンバーに選ばれ「I.O.I(アイオーアイ)」としてデビュー。現在も「DIA(ダイア)」のメンバーとして活躍中です。
その後も「PRODUCE 101」では男性女性問わず、カメラに抜かれた瞬間に自分をアピールする姿が見られ、その一瞬の表情が印象に残ったとファンの間で話題となるメンバーが相次ぎました。自らをアピールする手段にもなったエンディング妖精は、その後アイドル業界でも注目されるようになったのです。
「PRODUCE 101」エンディング妖精
2021年新たな「エンディング妖精」現る
エンディング妖精は、2017年ごろから徐々に浸透し始めましたが、2021年になると新たな表現方法が始まりました。今までのエンディング妖精は、曲の最後にメンバーがカメラに向けて笑顔を見せたり、魅力的な表情でカメラを見つめるといったパターンが多かったのですが、日本でも大人気のK-POPアイドルSHINeeが「新しいエンディング妖精」を見せたのです。
エンディング妖精という言葉が流行していたとき、SHINeeはオンユ、ミンホ、キーの3人が兵役中で活動をしていませんでした。そして2021年、約2年6ヶ月ぶりにカムバックをしたSHINeeにとってエンディング妖精は目新しいものに映ったようです。
SHINeeは活動曲「Heart Attack」のステージで、キーがエンディング妖精に選ばれたのですが「カメラに映っている」とわかった瞬間、わざと息が切れたような演技を見せました。
その演技があまりにも面白かったことと、その映像を見た2PM(トゥーピーエム)のテギョンが「カムバックしたらやらなくちゃ!」と反応したことによって、ファンの間にも拡散されることになりました。
컴백하면 해봐야지ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ https://t.co/s9riW4gXaa
— 옥택연 (@taeccool) February 27, 2021
キーは、後に当時の様子について「クローズアップされていることに気がついたので、わざと息があがっているように見せました。本当は全く息切れしていなかったんですよ」と語っています。
止まらない「エンディング妖精」
SHINeeは、その後も様々なエンディング妖精を見せ、ファンのみならずアイドルたちをも楽しませました。そして、他のアイドルグループも次々と面白いエンディング妖精を準備し始めたのです。
SHINee
「Don’t Call Me」のステージです。エンディング妖精はキー。「オンマ,チャッカンマン(お母さん、ちょっと待って)」と電話を切る演技からテミンへの弄りが可愛らしいですね!
ATEEZ
「불놀이야(Fireworks)」でのジョンホを映した「推しカメラ(1人のアイドルをずっと追い続ける映像)」です。ジョンホの特技は「歌いながら果物を割ること」なのですが、エンディング妖精でまさかの特技を発揮!
現在、アイドルたちはファンと直接会えない環境で頑張っています。「少しでもファンに楽しんでほしい」という気持ちが「エンディング妖精」として現れているのではないかと感じます。
これからも、様々なエンディング妖精が見られるかもしれません。
まとめ
今回紹介した言葉以外にもまだまだアイドルを応援するために使われる言葉がたくさんあります。そして、新たな応援方法もどんどん出てきています。
ファンもアイドルも、一緒に成長していくことがK-POPアイドルの醍醐味だと思いますし、熱心に応援しているからこそアイドルたちの苦労や大変さも理解できます。様々な仕組みがわかってくると、もっと応援が楽しくなると思いますよ!
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