新型コロナウイルスが音楽業界、アーティスト本人に与える影響も収まらぬまま2021年が終わりを迎え、新たな期待へと手を伸ばすべく突入した2022年。
昨年はYOASOBI初の有観客ライブ開催や、King Gnuの話題アニメへのタイアップ起用ラッシュなど、コロナで一向に灯りの灯らない世の中でもホットな話題が多数見受けられました。
また国内アーティストに限らず、NiziU待望の1stアルバム『U』発売や新興K-POPグループの日本進出など、国を超えての盛り上がりにも注目が集まりました。
今回は昨年の動向を踏まえつつ、2022年にブレイクの期待がかかるアーティストを邦楽バンド、K-POP、ジャニーズ、3つの切り口から10組紹介していきます。
まだ世間への露出がほとんどないバンドの紹介もしているので、そちらも合わせてお楽しみください。
目次
2022年ブレイク期待の若手バンド
神はサイコロを振らない
2015年結成。哲学的なバンド名が感度の高いリスナーの好奇心を掻き立てる、”神サイ”こと神はサイコロを振らない。
独自の世界を描き出すバンド名は、現代物理学の父であり世界的に有名な学者アルベルト・アインシュタインの言葉から名付けられたもの。
昨年はヨルシカのn-buna、BiSHのアユニ・Dとのコラボレーションシングル『初恋』を7月にリリースし、”神はサイコロを振らない”というバンド名が多方面に知れ渡るきっかけとなりました。
豪華コラボレーションシングル『初恋』は、ヨルシカのn-bunaが作曲を担当、BiSHのアユニ・Dが神サイのボーカル柳田周作とのツインボーカルを担う形となっている。
今年3月2日にメジャー1stフルアルバム『事象の地平線』のリリースが控えており、2022年の飛躍に期待のかかる4人組オルタナティブロックバンドです。
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AliA
2018年結成。男女混成6人組ハイブリッドロックバンド・AliA(アリア)は、2022年ブレイク筆頭候補の大注目若手バンドです。
圧倒的な存在感を放つボーカルAYAMEの伸びやかで訴求力に富んだ歌声を軸に、ポップス、クラシック、エモ、ラウドロックなど多数の音楽ジャンルのエッセンスが抽出され、彼らにしか作り出せない重厚なサウンドを実現しています。
昨年12月5日に前代未聞の100円ライブをLINE CUBE SHIBUYAにて開催し、ロックバンド界を賑わせました。
さらには12月22日に満を持して1stフルアルバム『Me』をリリース。
YouTubeでのMV再生数1600万回を超える(2022年1月時点)代表曲『かくれんぼ』が収録されたこの1stフルアルバムは、AliAの存在に気づいていなかった多くの邦楽ロック好きの耳に行き届く1枚になりそうです。
今年の2月からは全国5都市を回るZeppツアー”AliAliVe 2022 -Me-”の開催が決定しており、各地でライブバンドとしての実力を遺憾無く発揮してくれることを期待しましょう。
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Cody・Lee(李)
2018年8月に結成の5人組ロックバンド、Cody・Lee(李)。
結成当初からこれまでに何度かメンバーの脱退・加入を経験し、現在の5人編成となっています。
メインボーカル髙橋響と双璧をなす女性シンガー尾崎リノのツインボーカルが絶妙なバランスで溶け合い、日常に寄り添うような聴き心地の良さを作り出しています。
昨年は6月に『悶々』、8月に『異星人と熱帯夜』、10月に『LOVE SONG』、12月に『しろくならない』と、2ヶ月間隔でテンポよく新曲をリリース。
中でも8月にリリースした『異星人と熱帯夜』は、伊藤万理華主演のスマッシュヒット青春映画『サマーフィルムにのって』の主題歌に抜擢され、エンドロールを彩りました。
今年の3月には、東京を代表する大型ライブハウスLIQUIDROOM(リキッドルーム)でのワンマンライブが控えており、如何にこの大一番を成功させるかが2022年ブレイクの鍵となりそうです。
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PEOPLE 1
2019年に活動を開始したばかりの若手3ピースバンド、PEOPL E1。
奥深いダミ声が特徴的なDeu、ソフトで耳障りの良い歌声を持つItoと、声質が対極的なボーカル2人を抱えていますが、ツインボーカルで歌う楽曲はほとんどなく、どちらかが1曲を通しで歌う形をとっています。
WurtS(ワーツ)の楽曲『リトルダンサー feat. Ito (PEOPLE 1)』でボーカルのItoがコラボするなど、注目を集めています。
WurtSとは、21世紀生まれの現役大学生であり研究者×音楽家。一度聴いたら耳から離れないメロディーが秀逸な『分かってないよ』がTikTokでバズを起こしたことをきっかけとしてブレイクを果たす。
昨年は11月24日に1stフルアルバム『PEOPLE』をリリース。
リード曲『魔法の歌』のミュージックビデオは、現時点(2022年1月4日)で公開から1ヶ月ほどしか経過していないのにもかかわらず、YouTube再生回数190万回を超えています。
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クレナズム
2018年に福岡県で結成した4人組バンド、クレナズム。
ボーカル・萌映(もえ)の柔らかく、時に感情的に発せられる歌声、シューゲイズなギターエフェクト、ドリームポップから影響を受けたサウンドが彼ら独自のアーティスト性を実現しています。
昨年5月にリリースしたEP『Touch the figure』には、夏の聡明な記憶を蘇らせるような瑞々しい6曲が収録。
収録曲『解けない駆け引き』は男性ラッパー・クボタカイとのコラボ楽曲で、コラボでの楽曲制作自体はバンド初の試みとなりました。
昨年は、地元福岡での公演を皮切りに開催された全国4都市を回る”ワンマンツアー2021〜本州を通りもん〜”を完走してみせた彼ら。
今年の4月からは全国4都市を回る”春のバリよかツーマンツアー2022”の開催が決定しており、昨年を上回る勢いでファンを獲得していくことでしょう。
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Conton Candy
Conton Candy(コントン キャンディ)は、高校時代から注目を浴び続けている平均年齢19歳の3ピースガールズバンド。
約8ヵ月に及ぶ活動休止期間を経て、昨年の3月に新体制での活動を再開した彼女たちは、昨年11月10日に1st EP『PURE』をリリースしました。
収録曲の『ロングスカートは靡いて』は昨年10月に先行配信されたシングル楽曲で、8ビートにのせて一途な恋模様を歌った瑞々しくも切ないフレーズが駆けていく、爽快なロックナンバーとなっています。
全国のティーンエイジャーの心を射止める日は、すぐそこまで近づいているのではないでしょうか。
2022年大注目のK-POPグループ
ENHYPEN(エンハイプン)
2020年11月30日にデビューしたばかりの韓国発7人組ボーイズグループ、ENHYPEN(エンハイプン)。
昨年7月6日には、デビューシングル『BORDER : 儚い』で待望の日本デビューを果たし、大注目されています。
最年少メンバーNI-KI(ニキ)はグループ唯一の日本人で、彼を入り口にENHYPENを好きになったというファンも多いのではないでしょうか。
昨年4月にHYBE LABELSのYouTubeチャンネルにて公開された『Drubk-Dazed』のミュージックビデオの再生回数は、現時点(2022年1月4日)で6200万回を超えています。
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IVE(アイヴ)
昨年の12月1日に1stシングル『ELEVEN』をリリースし、念願のデビューを果たした6人組ガールズグループIVE(アイヴ)。
元IZ*ONE(アイズワン)のメンバー・ユジン、ウォニョンを中心に構成されており、その期待度の高さ、話題性の大きさはデビュー前から明白でした。
グループ名のIVEは”I have”の短縮系で、「私たちが持っているものを、IVEらしく堂々とした姿で見せる」という決意表明を滲ませています。
デビューシングル『ELEVEN』の初動売り上げ15万枚超えを記録した彼女達は、2022年も勢いを加速させていくK-POPアーティストの筆頭となるに違いありません。
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2022年大ブレイク必至のジャニーズグループ
Snow Man
2020年1月に、ジャニーズ期待の星として『D.D./ Imitation Rain』でSixTONESと同時にシングルデビューを果たしたSnow Man。
昨年7月にリリースした4枚目シングル『HELLO HELLO』は、メンバーのラウールが主演を務めた映画『ハニーレモンソーダ』の主題歌となっています。
軽妙なストリングスから曲は始まり、全体的なムードはポップネスに満ち溢れ、特にサビは恐ろしいほどの中毒性を秘めている『HELLO HELLO』は、今やSnow Manの代表曲となりました。
昨年9月には記念すべき1stアルバム『Snow Mania S1』を発売するなど、コロナ禍でファンとの交流が儘ならない中でも2020年のデビューから話題の尽きない目覚ましい活躍を続ける彼ら。
彼らの快進撃の秘訣は、『HELLO HELLO』を筆頭とした、単なるアイドルソングとして測れない楽曲のクオリティの高さにあるのではないでしょうか。
昨年のブレイクを跳躍し、2022年はその先の新たなステージに駆け上がっていくことでしょう。
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なにわ男子
2018年10月に関西ジャニーズJr. で結成されたジャニーズグループ、なにわ男子。
関ジャニ∞の大倉忠義をプロデューサーに据えて成長してきたグループで、平均年齢は21歳と見た目も内面もフレッシュなメンバーが集結しています。
念願のCDデビューが発表されたのは、昨年7月28日通称「なにわの日」。
昨年11月16日にリリースしたデビューシングル『初LOVE(うぶらぶ)』は初週売り上げ70万枚を記録し、堂々のオリコンランキング1位を獲得しました。
2022年、最も注目が集まる期待の若手ジャニーズグループです。
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最後に
以上、2022年にブレイクの期待がかかる、またブレイクの勢いが加速するであろうアーティストを紹介してきました。
まだ世間への露出がほとんどないクレナズム、Conton Candyなど若手バンドの動向には大注目必至ですが、もうすでにブレイクしているSnow Manなどの更なる飛躍からも目が離せません。
昨年に引き続き各々がコロナと向き合いながら生活を送らなければならない2022年。
こんな時代でも良質な音楽を我々に届け、活力を与えてくれるアーティスト達に敬意を表しながら、充実した1年を過ごしていきたいものです。