脱K-POP初心者!今さら聞けない専門用語のハナシ【前編】

脱K-POP初心者!今さら聞けない専門用語のハナシ【前編】

K-POPを最近聞き始めたけど「カムバ」「イルデ」「サポート」など、初めて聞く用語に戸惑っているファンも多いのではないかと思います。

今回は、K-POPアイドルを応援する際によく耳にする言葉を前編と後編にわけて紹介したいと思います。人に聞くのはちょっと恥ずかしい…。という人も、よく知らずに使っていたという人も読んでみてください!

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アイドルの活動に関する専門用語

アイドルの活動に関する専門用語は、韓国文化ならではの言葉や日本から発信された言葉などたくさんあります。ただ用語を解説するだけではなく、実際の体験談や、誰かに話したくなるトリビアも一緒に書いてみました!

イルデ


일본(イルボン=日本)デビュー」を短くしたもので言葉通り、「日本デビュー」することです。この言葉は日本で使われている言葉なので、韓国のファンに「イルデ」と言っても通じない場合があるので注意が必要です!韓国では「일본데뷔(イルボンデビュー)」で通じます。

最近では韓国でのデビュー後、すぐに日本デビューをするアイドルもいます。そんなに簡単に日本デビューができるのでしょうか?

調べてみると、日本デビューにはいくつかパターンがあるようです。

日本デビューのパターン

  • 韓国で大人気となって、日本のファンも増えているから日本デビューをして日本での活動も増やしていく。
  • 韓国である程度人気が出てきて、早めに日本デビューして一緒に成長していく。
  • 韓国でデビューしたものの、なかなか売り上げが伸びず、市場を日本に変えて挑戦する。

韓国での人気があって日本デビューをしているアイドルは、日本の大手企業と契約してプロモーションもしっかりとしてもらえています。また、日本ツアーやファンイベントも定期的に行っていて、韓国と日本を行ったり来たりの忙しいスケジュールを送っていると感じます。

しかし、韓国での人気が伸びず市場を日本に変えてデビューしたアイドルは、デビュー当初は人気があるものの、韓国でも日本でも目立った活動ができていないように思えました。そして韓国でカムバックしてみたら韓国のファンも離れてしまって前より話題にならなかったという現象も。

韓国と日本では違った事務所が活動をマネジメントしているので、突然日本のファンクラブが解散してしまったり、イベントが中止になってしまったりというトラブルもあるようです。

インディーズで活動しているグループもいる


大手事務所と契約せずにインディーズで活動しているグループもいます。日本のバンド文化を勉強したいと来日し、韓国より先に日本でインディーズデビューをした「CNBLUE」が先駆けではないでしょうか。

CNBLUEは路上ライブを行い、2009年に日本でインディーズデビューしました。その後、韓国でも日本でもメジャーデビューを果たします。路上ライブから横浜アリーナや大阪城ホールへとゆっくりと確実に階段を昇っていったグループです。

また、ちょっと変わった形で日本デビューしたのは「INFINITE」です。INFINITEは、2011年にTSUTAYAレンタル限定でシングルを発売するという形で日本デビューしました。洋楽アーティストとしては史上初となる試みで、メンバーも「近くにTSUTAYAがあったら毎日レンタルに行って!」とプロモーションをしていました。

大手店舗ではなく、身近な場所で音楽を聞くことができるというところがインディーズらしくて画期的なデビュー方法でした。

最近では2018年にSEVENTEENが日本デビューしましたが、インディーズとしてデビューしていたのを知っていましたか?SEVENTEENは自主制作アイドルですから、自分たちの音楽がそのまま日本でも発表できるのは、かなりのメリットではないかと思いました。その分、制作する時間が今まで以上にかかるかもしれませんが、新たなチャレンジの場所になると感じました。

しかし、インディーズといってもSEVENTEENは渋谷109にポップアップストアを出店したり、コンセプトカフェをオープンしたりとインディーズとは思えない大規模な活動を行っています。日本の音楽番組や情報番組、雑誌にも数多く出演しています。

インディーズでの成功例を見ていると、これから日本デビューの方法はどんどん変化していくのではないかと感じます。インディーズなら事務所に入る収益も大きいので、プロモーションをしっかりすれば、メジャーデビューをしなくても活動していけますよね。

まずはインディーズとしてデビューして、人気が出てきたらメジャー契約を交わすという方法もありますし、今後も日本デビューするK-POPアイドルが増えると思います。日本のファンも韓国のファンもどちらも楽しめる方法で活動できることを願います。

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カムバックステージとグッバイステージ


韓国では、日本のようなシングルCDを数枚発売した後にフルアルバムを発売するというスタイルではなく、5〜7曲が収録されたミニアルバムを発売して、1年か2年に1回くらいの間隔でフルアルバムを発売します。グループによっては「○年ぶりのフルアルバム」といったように何年もフルアルバムを発売しないグループもあります。

ミニアルバムが発売されると「タイトル曲」といって、そのアルバムの代表曲を1〜2曲ひっさげて音楽活動を行います。この音楽活動の開始を「カムバック」と言います。日本では活動休止していたグループが帰ってきたような感覚になりますよね。

MEMO

ファンの間では「カムバック」を略して「カムバ」と表現されることが多いです。

アイドルがカムバックする際には、お祭り状態になります。「これから大きなイベントが始まるぞー!」と事務所もファンも一気に盛り上がるんです。

まず、カムバック前には公式サイトで「ティザー」が公開されます。ティザーというのは、新曲やコンセプトに関する映像や音源を公開するものです。それを10秒や30秒など短く区切って、クリスマスのアドベントカレンダーのように情報を少しずつ公開していくのです。

発売日になるとMVが動画配信サイトで公開されます。アイドルによっては生配信を行い、ファンと一緒に発売をお祝いすることもあります。

発売後には音楽番組の活動が始まります。番組では初めてタイトル曲が放送されるときに「カムバックステージ」を準備します。特別な映像が制作され、ステージのセットも通常より豪華になったりバックダンサーが何人も登場したりと歓迎ムードが漂います。

アイドルは、音楽活動を1ヶ月ほど行った後に「グッバイステージ」を披露して新たな曲作り期間へと向かいます。タイトル曲がヒットした場合は活動期間が延長する場合もあります。推しの活動が長く見られたらファンとしても幸せですよね。

ファンクラブサイトで「活動終了の挨拶」をするグループもいますが、日本人にとって「活動終了」というワードは「解散」のイメージが強いので初めてファンクラブからのお知らせを見たときはびっくりしました。

カムバックはファンも忙しい時期である

カムバ期間は、アイドルはもちろんファンにとっても大忙しの期間です。音楽番組をはじめ、ラジオや雑誌など寝る時間もないくらいアイドルたちは働きます。それはファンも一緒でテレビやラジオの観覧や視聴、動画配信サイトに投稿された映像のチェック、アイドルへのファン投票などやることが尽きません。

特に、韓国の音楽番組は投票で1位が決まることもあり、様々なアプリを使って推しに投票します。この投票はCDの売り上げはもちろん、YouTubeの再生回数、ストリーミング回数なども影響してきます。ファンはアイドルを1位にするために寝る間も惜しんでサポートします。

また、サイン会が行われるのもこの期間なので、たくさんのCDを買ってサイン会に応募します。サイン会は様々な店舗で行われるため、いつどこでサイン会が行われるのかファクラブサイトやSNSで情報を仕入れます。

ファンのためにサプライズイベントを行うアイドルも


アイドルもファンへの感謝を忘れてはいません。SEVENTEENは2018年、自身のアルバム発売を記念して当日に会場と時間を公開するゲリライベントを行いました。当日の発表だったにも関わらず、1,000人ものファンが集まり、SEVENTEENから「ひまわりキット」「ソロ未公開フォトカード」をプレゼントされました。

熱いファンのサポートがあるからこそアイドルは活動していられますし、音楽番組で1位を獲得したときは泣いて喜ぶのだと思います。そして必ず「次もかっこいい姿をお見せします」と約束してくれます。

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