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突然のデビュー延期発表とメンバー脱退
TREASURE 13として、TREASUREとして、MAGNUMとして新たなスタートを切った13人は、動画配信を通じてファンへ挨拶をしたり、公式SNSを開設したりとデビューへと向けて準備をしていました。
TREASURE 13のデビューは2019年5月〜7月頃だと発表されていましたが、その年にYGエンターテインメント代表だったヤン・ヒョンソク氏に性接待疑惑が持ち上がりました。これを受け、ヤン・ヒョンソク氏はYGエンターテインメントの代表を辞任。そしてTREASURE 13のデビューも事実上延期となってしまいました。
以前、YGエンターテインメントからデビュー予定だったグループがデビュー白紙になったこともあり、TREASURE 13も同じ結末を辿るのでは?と報じた記事もありました。
そして、2019年12月にはMAGNUMのメンバーに選ばれたハ・ユンビンが事務所との契約を解除し、TREASURE 13からも脱退となりました。事務所からは「音楽的方向性がグループよりソロに近い」というハ・ユンビンの意見を尊重したと伝えられました。残念なことですが、自分の意志で決めたことのようなので新たな出発を応援したいと思います。
事務所のこと、メンバーのことが重なり、TREASURE 13はデビュー前から波乱の道を歩くことになってしまいました。悔しいのが全てメンバーの責任ではないということです。TREASUREとしてデビューしたい一心で頑張ってきた練習生が、どうしてこれほどまでの困難に遭わないといけないのでしょうか。
しかし、この期間メンバーたちはただ大人しく結果を待っているだけではありませんでした。
2020年TREASURE本格始動
2020年1月、YGエンターテインメントから新たな発表がありました。それは「TREASURE 13」と「TREASURE」と「MAGNUM」を1つのグループに統合することでした。さらに、以前はメンバーに作詞・作曲は関わらせないと発言していましたが、それを撤回し、メンバーも積極的に作詞・作曲活動を行なっていくことも伝えられました。
デビューを待っている期間メンバーが自発的に作業した音楽が高評価を得たことで、自分たちの楽曲制作にも関わっていくことができたのです。元々、多彩な才能を持つメンバーが集まっていたグループだったので、このような流れになるのは自然なことだと思いましたし、何よりもメンバーがネガティブな気持ちになっていなかったことがわかりました。
2020年は、今までの活動を取り戻すかのように様々な活動が行われました。1月30日にはサバイバル番組「YG宝石箱」を代表する曲となったシグナルソング「미쳐가네(Going Crazy)」を12 人編成で収録したMVを公開しました。
このMVはデビュー前にも関わらず、公開後すぐに2,000万回以上の再生回数を記録しました。そしてYouTubeを通じてTREASUREのリアリティ番組を放送したり、メンバー個人にフォーカスをあてた紹介動画など多彩な映像が公開されました。
さらに、メンバーのバン・イェダムがTREASUREとしてのデビューに先駆けてソロデビューを果たし、自身の実力を見せつけました。TREASUREとしての活動があるため、ソロでの音楽番組出演はしていませんが、TREASUREが誇るメインボーカルの声は、BIG BANGやBLACKPINKなどの先輩がカバーすることによって、たくさんのファンに届きました。
BANG YE DAM of TREASURE:「왜요(WAYO)」
デビュー前でこの完成度!!こんなに歌が上手いメンバーがいるTREASUREはどんなグループなのか気になりますよね。一瞬「グループがデビュー前にソロでデビューしちゃうの?」と思ったりもしましたが、TREASUREにとってプラスになる結果を残しました。
ついに2020年8月7日、1stシングルアルバム「THE FIRST STEP:CHAPTER ONE」を発売し、念願のデビューとなりました。このアルバムは、1stシングルアルバムにも関わらず、予約注文枚数が10万枚を突破するという記録を作っています。
この結果はYGエンターテインメントの新人歌手では最も多い枚数で、7月29日に予約受付を開始してから2日間で達成した記録だそうです。しかも、そのほとんどは日本からの注文だったというから驚きです!
どうして日本からの注文が殺到したのか。TREASUREのメンバーの名前を見ると気付くと思うのですが、TREASUREには4人の日本人メンバーがいるんです。YGエンターテインメントから日本人がデビューすることは初のことで、しかも4人も同じグループにいることはK-POPアイドルグループでも珍しいことだと思います。
TREASUREは、デビュー日となった8月7日に動画配信サイトでカウントダウンイベントを行い、300万人以上が視聴しました。世界的に注目されていることがわかりますよね。そして「THE FIRST STEP:CHAPTER ONE」のタイトル曲「BOY」は、世界19の国のiTunesチャートで1位を獲得すると、日本の音楽配信チャートでも1位を獲得しました。
デビュー日に日本オフィシャルサイトもオープンしています。まだ日本での目立った活動がないTREASUREですが、日本のファンが多いことも関係していると感じます。
8月にデビューしたTREASUREですが、翌月の9月18日には2ndシングルアルバム「THE FIRST STEP:CHAPTER TWO」でカムバックしています。前作の発表から1ヶ月半での超高速カムバックです。
タイトル曲となった「I LOVE YOU」は、インドネシアやタイ、ベトナムなどのアジアを中心とした9つの国のiTunesトップソングチャート1位を獲得すると、日本では音楽配信チャートで7日間1位をキープするという快挙を成し遂げました。
TREASUREの勢いは止まりません。11月にはなんとデビュー3ヶ月目にして早くも3rdシングルアルバム「THE FIRST STEP : CHAPTER THREE」を発売しました。タイトル曲「MMM」はYouTubeで公開後、約72時間で1,000万回の再生回数を突破し、日本の音楽配信チャートではまたもや1位を獲得。しかも、今回は瞬く間に1位まで上り詰めました。
2020年は新型コロナの影響で思ったように音楽活動ができなかったTREASUREですが、その中でチャートを伸ばしていることは注目すべきことだと思いますし、実際にファンの前でのパフォーマンスが可能になったとき、どれほどの反響があるのだろうと今から楽しみでもありますね!