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39みゅーじっく!
ライブイベント『初音ミク「マジカルミライ2016」』のテーマソングとして公開された「39みゅーじっく!」。
この曲には、みきとPの「This is ボカロ曲」が詰め込まれているのだといいます。
誰でも簡単に曲を作り、ネットに投稿できた時代を経て、ボカロ曲のクオリティはどんどん上がっていきました。
曲のレベルだけでなく、プロモーション力やMVのカッコよさなども求められ、気軽に楽曲を投稿しづらい時代に。
そんな空気の中、クリエイトの自由さや垣根の無さを改めて思い出してほしいと、みきとPが生み出したのが本楽曲です。
新作動画 投稿だ ほらWa・Ku・Wa・Kuする人
みんなハンドサインで アイラブユウ……「?」
投稿されたものを素直な気持ちで楽しんでいたリスナーや、作品作りを純粋に楽しんでいたボカロPの姿が描かれています。
「もっと気軽にボカロ曲を作ってほしい」というみきとPの思いが込められた1曲です。
ロキ
みきとPが2018年に発表した「ロキ」。
この年の最大ヒットと言えるほどの反響を見せ、クリエイターによる二次創作も数多くアップされました。
本楽曲は、ボーカロイドの鏡音リンとみきとPの肉声によるデュエット曲。
耳にスッと入ってくるリンの無機質な歌声と、みきとPの感情が見えない歌声が融合した一曲です。
バスドラムが一定のリズムで鳴る四つ打ちダンスロックを軸に作られた「ロキ」。
耳に残るギターフレーズや歌声のガナリがところどころにアクセントとして組み込まれています。
楽曲で描かれているのは、売れないバンドマンの青年。
昼夜逆転の生活を送り、バンド仲間には気さくに接するものの、バイト先では「人見知りなので」と根暗モードを発動させ、他人との交流を拒んでいるような人物です。
世間を斜めに見て、「自分なんてどうせ誰も見ていないだろう」とひねくれた考えを持つ青年。
しかし、サビに入る直前、そんな彼を背中から殴るような言葉が歌われます。
長い前髪 君 誰の信者
勘違いすんな 教祖はオマエだ
この曲の奥に隠されているのは、「誰のものでもない、お前の音をかき鳴らせ」という熱いメッセージ。
サビでは、バンドマンとして夢を追う青年を真正面から激励するような歌詞が並んでいます。
本楽曲で何度か登場する歌詞で一際印象的なのが「死ぬんじゃねえぞ お互いにな!」という言葉。
これは、生みの苦しみを知っているみきとPから全てのクリエイターに向けたメッセージなのかもしれません。
「何があっても死ぬな」「生み出すことをやめるな」というみきとPのエールが詰め込まれた楽曲です。
奈落
2022年11月8日に公開されたみきとPの最新曲「奈落」。
本楽曲は、バーチャルシンガー理芽の歌声をベースにしたCeVIO AI 音楽的同位体 裏命(RIME)にて制作されており、通常のボカロ曲よりも「人間」を感じる歌声が響いています。
動画を再生した瞬間、耳に入ってくるのはレトロな雰囲気のあるアコーディオンの音色。
MVの一枚絵では、アコースティックギターを抱えたヤギ、アコーディオンを持って仮面を張り付けた少年、トロンボーンを吹くおじいさん、タンバリンを持ち、白い布を被った幽霊らしき人物が一列に並んでいます。
華やかなマーチングバンド風の伴奏に乗せられているのは「自己否定」「すぐに逃げろ」などのダークな歌詞。
明るさと暗さが融合し、何とも言えない奇妙さを生み出しています。
動画公開時、みきとPはTwitterで「死神楽団員による不穏なアンサンブルです」と本楽曲を紹介。
みきとPが魅せる世界の奥深さと、ボカロ文化の進化が味わえる1曲です。
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まとめ
ボカロPとしてだけでなく、ワンマンライブを行ったりと、精力的に音楽活動をしているみきとP。
アイドルやVTuberへの楽曲提供も数多く行い、様々な界隈のファンを楽しませています。
気になった方はぜひ、みきとPが生み出した楽曲に触れてみてくださいね。