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『ボッカデラベリタ』が空前の大ヒット!人気ボカロPになるまで
柊キライの代表作といえば、2020年に投稿された『ボッカデラベリタ』です。
投稿からわずか5日でニコニコ動画殿堂入り(10万再生)を達成する大ヒットとなり、今ではYouTube 2100万回再生、ニコニコ動画330万回再生の記録を達成しています。
動画・イラストを手がけているのは、Adoの『うっせえわ』の動画も担当しているWOOMA。
サムネイルには嫌悪するような鋭い目つきの女性が描かれ、聞く人に強烈なインパクトを与えます。
中毒性の高いメロディも人気の秘密。
「あ あ あ あ」や「な な な な」といった一見意味のない歌詞が連続していますが、メロディとの組み合わせが心地よく、一度聞いただけで耳に残ってしまう中毒性があります。
音楽・歌詞・映像すべてが相まって愛されている名曲です。
実は本楽曲は2019年時点ですでにアイデアがあり、歌詞とメロディだけ制作されていたとか。
間奏のアレンジは試行錯誤を重ねた結果できたもので、必聴です。
また、flowerの歌唱にはVOCALOIDに搭載されている「グロウル」という機能を使用。
中性的なflowerの声に、人間味のあるがなりが加わって、唯一無二の歌声を生み出しています。
人気のきっかけは7作目の『オートファジー』
柊キライは、2019年1月に『ビイドロ』を投稿してボカロPデビュー。
ほぼ1ヶ月に1曲ペースで投稿を続け、7作目の『オートファジー』がニコニコ動画の「週刊VOCALOIDランキング」にランクイン。
新着TOP20ランキング3位、総合6位のヒット曲となり、人気ボカロPとして知られるようになりました。
楽曲は、ゆるやかなスウィング感とダークな世界観が混じり合ったエレクトロ・スウィング。
実は、サビ以外のパートが先に完成しており、印象的なイントロやBメロを超えるサビを作るために試行錯誤が行われたという裏話があります。
その結果、たどり着いたのがサビの高い音を「い」で韻を踏むことでした。
曲中では、「突き放し しっし」「霧 海鳴り 光」など、サビの高い音程の部分の母音がほぼすべて「い」で統一されています。
これにより、ヒステリックに叫びながら歌っているように聞こえる効果が生まれ、インパクトのあるイントロやBメロに負けないサビが誕生したのです。
『オートファジー』から、柊キライのMVをWOOMAが担当。
感情をむき出しにしたようなキャラクターたちのイラストと楽曲の世界観がマッチしており、サムネイルを見るだけで柊キライの曲と分かるほどインパクトがあります。
また、WOOMAのTwitterやインスタグラムには、MVに登場するキャラクターの名前や設定が公開。考察が気になる方はこちらも要チェックです!