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柊キライのおすすめ楽曲5選
ここからは、柊キライの人気曲も含めたおすすめ楽曲を5曲ご紹介します!
ラブカ?
『ラブカ?』は2020年12月に投稿された楽曲。
Adoの歌ってみたバージョンと同時公開が行われ、YouTubeでは1000万回再生を突破している人気楽曲の1つです。
楽曲はムーディなトランペットのサウンドから始まるエレクトロ・スウィング。
ボカロ音楽シーンにおけるエレクトロ・スウィングではなく、一般的な音楽ジャンルとしてのエレクトロ・スウィングに近い音楽を作ろうと意識して制作されたもので、心地いいスウィングに柊キライの特徴でもある歌詞のリフレインがちりばめられています。
特にサビ部分では「咀嚼↓吐き↑出し↓泣く↑か?↓」といったように音が上下に揺れるような響きが感じられ、おしゃれでノれて聞き心地のいい、まさにエレクトロ・スウィングの魅力を活かしたダークなボカロ曲に仕上がっています。
flowerの唸るような歌声も楽曲にマッチしており、聞きどころのひとつ。
ちなみに、「ラブカ」とは生きた化石とも呼ばれるサメの一種です。
楽曲では「ラブ(愛)」と掛けた愛の歌が描かれています。
エバ
『エバ』は、代表作『ボッカデラベリタ』の次に投稿された楽曲。
2023年3月現在、2番目に再生されている人気楽曲でもあり、YouTubeでは1100万回再生を突破しています。
楽曲はダンサブルなEDMの雰囲気を感じる軽快なエレクトロ・スウィングで、終始音が跳ねているように聞こえるのが印象的。
歌詞に合わせた低音の音ハメも気持ちよく、Bメロの「ヘイヘイ 平々凡々 平凡 平穏 平凡」といったようなリフレインが随所に見られます。
また、このフレーズは後ろで鳴っているティンパニの「ボン」という音と言葉の「ぼん」を掛けて使うというアイデアを採用。
楽曲内で音と言葉の遊びが見られるのも、柊キライ楽曲の魅力のひとつです。
歌詞で繰り返される疑問の数々やMVから、多数の考察が生まれているのも特徴。
「エバ」とは、ヘブライ語で「命」「生きるもの」を表す言葉です。
自分なりに歌詞を考察してみるのも面白いでしょう。
メビウス
『メビウス』は、歌い手のめいちゃんに書き下ろされた楽曲。
柊キライのYouTubeチャンネルにはflowerバージョンが投稿されており、こちらも1100万回再生を突破する人気楽曲となっています。
楽曲は重低音の効いたかっこいいダンスミュージック。
EDM調のクラップやカウントなど、楽曲を盛り上げる要素が盛り込まれており、大音量で聞きたくなるノリのいい楽曲です。
特にイントロ・アウトロ、間奏部分は音圧の強いヘビーな音が使われており、ダークな楽曲の雰囲気を引き立てています。
WOOMAによる優しげだけど裏がありそうな少年のイラストMVも魅力的。
背景の骸骨のようなイラストも異教の神のような雰囲気があり、時折キャラクターと重なって見えるのが不気味さを演出しています。
『ボッカデラベリタ』などの作品とつながっていると考えるファンもおり、考察が捗る作品です。
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アワーグラス
『アワーグラス』は、2ndアルバム「スクラップファーム」にも収録されている楽曲。
これまでのダンサブルなエレクトロ・スウィング系の楽曲とは異なり、重たく、さらにディープな闇を感じる曲となっています。
鍵盤楽器の不気味な低音から始まる本楽曲には、これまでの楽曲のように歌詞に沿ったメロディがあまり感じられず、重低音の効いた伴奏の音が目立つのが特徴。
メロディの代わりに、flowerの声には映像をスローモーションにした時のような低い声が被さっており、異様な楽曲の雰囲気が伝わってきます。
歌詞を見てみても、「おとなになってもくろいのみ」など一部ひらがなのみで記載されている箇所があり、なにかが忍び寄ってくるような不穏さを感じられるのが魅力。
りゅうせーによるMVも非常に凝っていて、宗教じみた狂気や不安を煽るような表現がちりばめられています。
気づけば世界観に引き込まれてしまうような中毒性があるため、ぜひMV付きで見てほしい1曲です。
ミテ・ミテ
『ミテ・ミテ』は2023年3月現在、最新のオリジナルボカロ曲。
ギターやドラムなどの楽器音が目立つアップテンポなバンドサウンドにエレクトロニックな音が交わり、「救われてみた」という独特の世界観を生み出している楽曲です。
一度聞くと耳に残ってしまうサビの中毒性が魅力のひとつ。
「○○してみた」という動画・配信系のネタを取り入れた楽曲で、「神の御手」と「見て」を掛けた歌詞など、得意の言葉遊びも見られます。
歌詞には同じ言葉を繰り返すリフレインが使われていますが、二番煎じのような感覚が一切なく、聞き手を飽きさせない引き出しの多さが柊キライのすごいところです。
めりによるサイケデリックな色合いのMVも見どころ。
歌詞と共に何度も繰り返される映像は、承認欲求に駆られて焦るキャラクターの心理を疑似体験しているような感覚に陥ります。
まとめ
今回は、個性豊かなヒット作を数多く生み出しているボカロP・柊キライをご紹介しました。
歌詞や世界観、音楽など、随所にこだわりが詰められた楽曲は、何度聞いても新たな発見があるもの。
ぜひ音や歌詞に注目して聞いてほしいです。
また、2023年4月放送開始のTVアニメ「デッドマウント・デスプレイ」のオープニング曲も担当決定!
楽曲は公開されていませんが、「ネロ」というタイトルと歌い手発のボーカリスト・Souが歌唱を担当することが発表されています。
2023年も活躍から目が離せません!