ロックを中心に、さまざまなジャンルの楽曲を手がけるボカロP・煮ル果実。
多くの人が感じたことのある感情や社会、人物などをテーマに独自の言葉と音楽、映像で表現しており、独特な世界観が多くのファンを惹きつけています。
2023年4月には、2度目のワンマンライブも成功させたばかり。
今回は、独自の音楽表現を追求するボカロP・煮ル果実のプロフィールや活動歴、おすすめ楽曲などをご紹介します。
目次
煮ル果実のプロフィール
新生活が始まったり環境が変わったり、
忙しなさや不安で押し潰されそうになる方も居るとは思いますが
自分はこれからも、その時々創りたい音楽をずっと変わらず出したいと思います。
そうして出来た作品を時に忘れ時に思い出して
永く過ごして貰えますと幸いです
この春からもよろしくお願いします— 煮ル果実 (@vinegar_vinegar) April 2, 2023
- 名前:煮ル果実
- ボカロ活動:2018年2月~
- 所属レーベル:ユニバーサルミュージック
- 主な使用ボーカロイド:初音ミク、flower
煮ル果実は、2018年よりボカロ曲の投稿を行っているアーティスト。
主に合成音声ソフト・v flowerを使って楽曲を制作しており、『キルマー』や『トラフィック・ジャム』などの人気ボカロ曲を数多く投稿しています。
楽曲のジャンルは、ロックミュージックをベースに、ヒップホップやJ-POP、エレクトロなど、さまざま。
これは「煮ル果実」という名前の由来にもなった“色んな雰囲気や味のある曲を作りたい”という考えによるもので、多様な味と色、種類のある果物のように、ジャンルにとらわれない音楽を楽しめるのが煮ル果実の魅力です。
また、人間味の感じられる音楽づくりを一貫して行っており、多くの人が感じたことのある感情や社会の流れ、人物などを独自の音楽や歌詞、映像で表現しているのも煮ル果実の特徴。
ユニークかつ奥深い歌詞・映像の世界観に惹かれるファンも多く、さまざまな考察が生まれています。
楽曲だけ知っているという方も、ぜひMVや歌詞付きで見てみてください!
ちなみに、煮ル果実の“煮る”は、色んなものを混ぜたごった煮とnil(無い)のダブルミーニングから来ており、まだこの世に無いような曲を作りたいという思いが込められています。
ボカロPのきっかけはじん(自然の敵P)&バルーン
子どもの頃からBUMP OF CHICKENやRADWIMPSなどの邦ロックが好きだったという煮ル果実。
彼がボカロにハマったきっかけは、じん(自然の敵P)でした。
元々小説や漫画などの物語も好きだった煮ル果実は、『カゲロウデイズ』(2011年投稿)をはじめとしたカゲロウプロジェクトシリーズの世界観や作品展開に衝撃を受け、ボカロ曲の制作に興味を持ったと言います。
その後、2016年にバルーンが投稿した『シャルル』によって、ボカロへの意欲が再熱。
大好きな邦ロックとおしゃれな雰囲気を掛け合わせた『シャルル』の音楽性に影響を受け、煮ル果実は本格的にボカロ曲制作を開始しました。
その後、わずか2年で投稿されたデビュー作が『アンドリューがいったから』(2018年2月投稿)です。
初投稿とは思えないクオリティの高さですが、実はニンテンドーDSのソフト「大合奏!バンドブラザーズ」の作曲モードで制作していたものが元になっているそう。
十分な機材がなくとも曲を作ってしまう意欲と技術、センスの高さに驚かされます。
また、本楽曲には“アンドリュー”という謎の生物が登場。
不思議な世界観や曲の途中でがらりと雰囲気が変わるところからは、すでに現在の煮ル果実の面影が感じられますよ。
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