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雪組のおすすめ公演
『星逢一夜(ほしあいひとよ)』早霧せいな×咲妃みゆ
2015年に上演された、江戸時代中期の農民一揆を題材とした、藩主の子息・天野晴興(早霧せいな)と農民の娘・泉(咲妃みゆ)の身分違いの恋と、一揆を起こした領民でありかつての幼馴染でもある仲間たちを討たねばならない悲哀とを描いた日本物。
元宝塚所属の人気演出家・上田久美子の大劇場デビュー作品でもあります。
雪組作品は悲劇で終わることが多いのですが、その中でもとりわけ痛切な終わりを迎えるため、終演前から号泣する人が続出しました。
人間の暖かさ優しさを描きながらも、それ故に傷つけあってしまう悲しみを美しく情緒たっぷりに描いています。
『壬生義士伝』望海風斗×真彩希帆
2019年に上演された、浅田次郎の同名時代小説の舞台化であり、中井貴一主演で映画化もされた人気作です。
盛岡藩の脱藩浪士であり、新選組隊士として活躍した実在の人物・吉村貫一郎(望海風斗)を題材に、極貧の家族を救うため人を殺し守銭奴となって生き抜くしかなかった彼の「義」を描いた物語。
劇中歌「石を割って咲く桜」は、本作の根幹を流れるテーマと吉村の精神性を表現した名曲であり、雪組を代表する曲として多くのファンに愛されています。
前述の「星逢一夜」と併せて、「宝塚で泣ける作品ランキング」「感動する作品ランキング」を行うと必ず上位にランクインする名作として知られています。
『蒼穹の昴』彩風咲奈×朝月希和
2022年に上演された、浅田次郎原作の同名歴史小説の舞台化であり、雪組トップ娘役・朝月希和の退団作品。
清朝末期の中国を舞台に、清朝の立て直しを目指す革新派のエリート官僚・梁文秀(彩風咲奈)と、幼馴染であり極貧の中、西太后お気に入りの宦官にまで伸し上がった保守派の李春雲(朝美絢)の友情と政治的対立を描いた大作歴史ミュージカルであり、宝塚ファン以外からも注目を集めました。
ストーリーの重厚さは勿論、超豪華絢爛な舞台装置と衣装でも話題となり、トップスター・彩風咲奈を代表する作品の一つです。
最後に
今回は、雪組の魅力について幅広く紹介しました。
日本物を得意とすることから、心を打つ哀切さを感じさせる作品や大作歴史物を上演することが多く、記憶に残る作品を多く誕生させています。
彩風咲奈×夢白あやトップコンビのラストステージも近づいており、円熟した雪組の舞台をぜひ直接ご自身の目でご覧になってください。