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世武裕子の名曲4選
ここからは、幅広い活躍を見せる世武裕子の名曲を4曲ご紹介します!
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主演を趣里、恋人役を菅田将暉が演じる映画『生きてるだけで、愛。』のエンディングテーマとして制作され、同作品のファンからも称賛を受けた楽曲。
ピアノを主体にゆったりと進む音楽からは、声も楽器の一部として扱っているような美しさを感じられます。
歌詞がメインではないのに、“生きづらさ”や“それでも歩き続ける”というようなメッセージ性が伝わってくるのも印象的です。
また、MVには『生きてるだけで、愛。』の主演・趣里が出演。監督も映画と同じく関根光才が務め、映像作家・写真家の竹内スグルが撮影を行う豪華な作りとなっています。
作品のモチーフも登場し、映画を見てから聞くと雰囲気にどっぷり浸れること間違いなし。
映画を見たことがない方でも、曲単体が映画の雰囲気を伝えてくれるような力強さがあります。
ぜひ一度聞いてみてください。
John Doe
sébuhiroko名義の2ndアルバム『L/GB』に収録されている楽曲。
シンセサイザーとドラムのみのシンプルな構成の楽曲で、どこか知らない場所へ誘い込まれるような、奇妙なフレーズが耳に残ります。
アップテンポで力強いドラムの音がなめらかなシンセサイザーの音とバランスを取っており、引き締まった音楽に感じられるのも魅力。
聞けば聞くほど音に引き込まれる楽曲です。
ちなみにタイトルの「John Doe」は身元不明者の男性を指す言葉で、日本語では「名無しの権兵衛」という意味になります。
楽曲の世界観にぴったりですね。
MVでは、King Gnuの常田大希、ex.口ロロ(クチロロ)の村田シゲ、Opne Reel Ensembleの吉田匡、吉田悠と共演。鍵盤による演奏シーンが見られます。
アナログ感あふれる画角とスモークがかった映像も楽曲を引き立てており、印象的です。
Vega
こちらは、世武裕子名義で2018年に発売された4thアルバム『Raw Scaramanga』の収録曲。
昔のSF映画を感じさせるイントロから始まり、歌が始まるまでの時間はなんと約1分。
歌というよりも、1つの“作品”と呼ぶのが相応しい壮大な楽曲です。
伸びやかで厚みのある世武裕子の歌唱が、シンセサイザーを中心とした楽曲のどこか不穏な雰囲気にマッチしているのもポイント。
楽曲には、世界的に有名なドラマーのクリス・デイヴも参加しています。
また、PerfumeなどのMVを担当する映像作家・田中裕介が監督を務めた豪華なMVにも注目。
宇宙飛行士の女性が宇宙に行く姿を描いた歌詞にちなんで、地球に落ちてきた異星人の女性をテーマにしたストーリー仕立てのMVが制作されています。
もはや1つの映画作品のような趣も感じられるため、ぜひMV付きで聞いていただきたい1曲です。
BABY BABY
作詞・作曲:峯田和伸(銀杏BOYZ)
カバーアレンジ:世武裕子
こちらはフジテレビ系ドラマ『恋仲』のオリジナルサウンドに収録されている弾き語りカバー曲。
原曲は銀杏BOYZの『BABY BABY』です。
2022年夏にはオロナミンCのCMにも起用されており、久しぶりの仲間と会うCMのテーマにマッチした歌声で話題となりました。
楽曲は、テンポのよいロックテイストの原曲をピアノでアレンジ。バラード調に仕立てています。
原曲では好きな人への思いを綴った熱い楽曲となっていますが、世武裕子のカバーでは柔らかい歌声が印象的です。
カバー曲制作について世武裕子は「みんなが人には伝えないことを引き出したい」と語っており、本楽曲でも、原曲で感じる切実さの裏側にある愛情を表現しているように感じられます。
聞くと穏やかな気持ちになれる名曲です。