まるでゆるキャラのような名前が印象的なピアニスト「ハラミちゃん」。
ルックスにもゆるキャラのような可愛さがあるものの、彼女の演奏スキルは圧巻。
ニコニコと穏やかな笑顔を浮かべつつも、様々な情緒を感じさせる多彩な音で人気曲を奏でるのです。
一体どのような人物なのか、ハラミちゃんのプロフィールや経歴、人気曲をご紹介します。
目次
ハラミちゃんとは?
「ハラミちゃん」は日本で活動する女性ピアニスト。
“ピアニスト”というと華やかなドレスを着て大きなホールで演奏するというイメージをお持ちの方も少なくないかと思いますが、彼女は「ポップスピアニスト」を名乗るいい意味でカジュアルな存在です。
というのも、ハラミちゃんが活躍するきっかけとなったのはストリートピアノ。
絶対音感を生かし、誰もが知っているヒット曲や人気曲を即興で演奏する姿が話題になりました。
つまり、ガチガチのクラシック出身のピアニストというわけではないのです。
そのため、ルックスも金髪ショートに帽子と非常に親しみやすい雰囲気満点。
洋服も華やかなドレスではなく、20代前後の女性らしいカジュアルで可愛らしいファッションをしています。
YouTubeの概要欄にてサンリオのキャラクターである「ポムポムプリン」が好きと公言しているように、見た目は普通の可愛らしい女の子、でも凄腕を持ったアーティストなのです。
ストリートピアノとは?
ハラミちゃんが活躍するきっかけとなった「ストリートピアノ」とは、その名の通り公共の場に置いてあるピアノのこと。
誰でも自由に弾くことができるピアノで、具体的には駅や空港などに設置されていることが多いです。
元々は海外で人気になったものですが、現在は日本でも全国各地で楽しむことがきます。
そのため、ハラミちゃんを筆頭にストリートピアノを駆使したアーティストやYouTuberが続々と登場中。
今後も音楽界を賑わすコンテンツの1つとなりそうです。
ハラミちゃんの由来
「ハラミちゃん」の由来は、肉のハラミ。
本名は非公開ですが大の肉好きであることを公言している通り、自分自身の好物をそのままアーティスト名として使用しているようです。
また、「肉を支える大切な存在である」として、ハラミちゃんはファンを「お米さん」、子供のファンを「子米ちゃん」と呼んでいます。
ハラミちゃんの経歴
ハラミちゃんは本名だけでなく年齢も非公表。
そのため謎に包まれている部分も少なくありませんが、わかっている範囲でハラミちゃんのこれまでの経歴についてご紹介します。
デビュー前
ハラミちゃんがピアノに触れ始めたのは4歳ごろのこと。
当時はクラシックを習っており、ピアノコンクールなどにも出場していました。
しかし、同じ学校に通う友人たちに喜んでもらえることが嬉しかったことから、こっそりとポップスを弾く練習もしていたそう。
友人のリクエストに応える喜びや周りの人を音楽で楽しませる快感など、この時に感じたものが現在のハラミちゃんの肩書きである「ポップスピアニスト」を誕生させました。
その後、ハラミちゃんは音楽大学へ進学。
ピアノを専攻して無事に卒業するものの、卒業後は音楽とは関係ない一般企業で働き始めます。
ところが仕事がきっかけで体調を崩し、会社を休職することに。
3〜4ヶ月は家から一歩も出られない状態が続き、家族としか話せないくらいに落ち込んだそう。
しかし、そんなハラミちゃんに転機が訪れます。
その転機というのが、先輩が勧めてくれたストリートピアノ。
先輩が「ハラミちゃんが一番自信のあるものに挑戦しよう」と連れ出し、東京都庁展望台にあるストリートピアノへと連れ出します。
そこでハラミちゃんが演奏する姿を撮影し、YouTubeにアップ。
するとその動画が驚くほどのスピードで人気となり、このことがきっかけでハラミちゃんは再びピアノを弾くことを決意したのです。
ピアニストとして活動後
再びピアニストの夢を目指し始めたハラミちゃんは、SNSを中心に活動を始めます。
YouTubeにはストリートピアノを演奏する姿を、17LIVEではリクエストされた曲をその場で弾くパフォーマンスを披露。
また、X JAPANやジャニーズなどロックやJ-POPをアレンジして演奏することで幅広くファンを獲得していきます。
2019年になるとライブへの出演機会が増え、2020年にはバラエティ番組や音楽番組への出演も急増。
さらに、2020年7月には1stアルバム「ハラミ定食~Streetpiano Collection~」、映像作品「ハラミ定食~Streetpiano Collection~ in 中野サンプラザ」をavex traxからリリース。
1stアルバムはオリコン週間アルバムランキングで2位を獲得するなど大躍進を遂げました。
翌2021年には2ndアルバム『ハラミ定食DX ~Streetpiano Colletion~「おかわり!」』をリリース。
新型コロナウイルスの影響でライブ活動はできないものの、ラジオ番組「ハラミちゃんのハラミファソRadio♪」をスタート、TVやCMに出演するなど積極的な活動を続けています。
ハラミちゃんの人気動画
ハラミちゃんといえばリクエストに応えて即興で演奏するスタイルが印象的ですが、じっくりとアレンジする場合は原曲を構成している各楽器の要素をしっかりと落とし込むことを大切にしているそう。
「主役は演奏者ではなく楽曲である」というモットーもとても素敵ですよね。
そんな彼女の思いが生きた人気動画をご紹介します。
こちらまで笑顔になってしまうようなにこやかな表情にも注目です。
前前前世
「前前前世」は4人組ロックバンド「RADWIMPS」の楽曲。
映画「君の名は。」の主題歌として2016年に大ヒットしました。
同曲はハラミちゃんが東京都庁展望台にあるストリートピアノで初めて披露した楽曲でもあります。
動画には海外からの観光客と思われる人も写っていますが、楽曲が進むにつれてみんなが足を止める様子がとても印象的。
カメラ目線のハラミちゃんがとてもキュートですが、それ以上に楽曲や映画の世界観を感じさせるアレンジが素晴らしいです。
公開されている動画が初めての演奏かどうかは定かではありませんが、活動半年記念として『あの時の「前前前世」をもう一回!』という動画が公開されていることから、本人にとっても記念の1本のよう。
リリースされているアルバムにも収録されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
紅
「紅」はヴィジュアル系ロックバンド「X JAPAN」の代表曲。
1989年に日本有線大賞の最優秀賞を受賞、現在もCMやTV番組で使用される機会が多く、老若男女問わず知名度が高い一曲です。
ヘッドバンギングをしながら楽しむような激しい楽曲ですが、ハラミちゃんのアレンジが加わると激しさのみならず哀愁や優しさも感じられます。
ちなみに、ハラミちゃんは同曲を含めX JAPANの楽曲をほとんど聞いたことがなく、ファンからのリクエストで初めて知ったそう。
生配信でもとりわけ反応が大きかったことから、その後「Forever Love」や「Rusty Nail」など続々とX JAPANのカバーを披露しています。
同動画では可愛い笑顔を封印し、ピアノを爆奏する姿がとても印象的。
何かに乗り移られたようにピアノを弾くハラミちゃんの姿は必見です!
鬼滅の刃メドレー
「鬼滅の刃」は週間少年ジャンプで連載されていた漫画。
2019年にアニメ化されると一種の社会現象を起こすほどに大ブームとなり、2020年に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は2020年の年間興行収入世界第1位を記録しました。
そんな「鬼滅の刃」のアニメの楽曲をメドレーで披露しているのが同動画。
再生回数は1600万回を突破し、ハラミちゃんの動画の中でもダントツの人気を誇っています。
動画内で披露されているのは「紅蓮華」「竈門炭治郎のうた」「炎」の3曲。
東京都・大塚駅で演奏しているようですが、あまりに素晴らしいパフォーマンスにコロナ禍とは思えないほどの人が集まっています。
3曲とも動画でしか聞けないので、ぜひ動画をご覧くださいね。
▼あわせて読みたい!
ロマンスの神様
「ロマンスの神様」は女性シンガーソングライター「広瀬香美」が1993年にリリースした楽曲。
スキー用品店のCMソングに使用されたことから、冬の名曲として現在でも親しまれています。
同動画の注目ポイントは、ハラミちゃんの演奏に合わせて広瀬香美本人が熱唱するところ。
演奏前からピアノの周りにたくさんの人が集まっていますが、広瀬香美が歌い始めると駅構内がパニックになるほどのギャラリーができあがります。
楽曲冒頭から立ち弾きをするほどテンションが上がっているハラミちゃんもとてもキュート。
また、広瀬香美の歌声に負けないハラミちゃんのピアノソロも必見です。
2人のレアな連弾姿も見れますので、ぜひチェックしてみてください。
ファンファーレ
「ファンファーレ」は2020年9月に公開された、ハラミちゃん初となるオリジナル曲です。
楽曲のテーマは「はじまり」。
「聴いた方にとってなにかを踏み出すきっかけの曲になれたら」という思いを込めて作ったそう。
穏やかながらも徐々に疾走感が増していくメロディーラインは、まさに誰かの背中を押すような温かさや優しさに溢れています。
ちなみに、同曲にはハラミちゃんが海辺でピアノを演奏する素敵なMVも制作されています。
はじまりの朝や門出を連想させるような美しい景色と、ハラミちゃんの楽しそうな演奏姿は要チェック。
きっと勇気や元気をもらえるはずですよ!
ハラミちゃんのまとめ
「ハラミちゃん」はピアニスト界、そしてポップス界に新風を巻き起こす予感。
現在はカバーがメインですが、今後はオリジナル曲などでも楽しませてくれるかもしれませんね。
人気動画でもご紹介しましたが、最近は「YOASOBI」や「大塚愛」などアーティスト本人とのコラボレーションも話題になっています。
ピアニストとしての夢を叶えた彼女の今後の活躍に期待しましょう!