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2016年セリーグベストナインまとめ
今回の記事では、2016年のプロ野球セリーグベストナインをまとめて紹介します。
ベストナイン選考基準とは?
まず、ベストナインの選考基準ですが普段からプロ野球の取材に関わっているマスコミ関係者が投票権を所持しており、明確な選考基準はありません。
そのため、一つのポジションで二人の選手が受賞するケースも存在しします。
また、シーズン終盤に活躍した選手の方が選出される可能性が高く、ファンの印象と乖離していると言われることもあります。
選考後にどの様な基準でその選手はそのポジションに選ばれたのかと言った申し開きも行われません。
ベストナイン投手 野村祐輔(広島)
広島東洋カープの野村祐輔選手が選出されました。
ロサンゼルス・ドジャースへと移籍した前田健太に代わり、右のエースとしてチームに大きく貢献しました。
5月25日から7月22日まで8試合の先発登板で8連勝を果たし、月間MVPを獲得する活躍を見せました。
また、レギュラーシーズン最終登板では、リーグ単独トップの16勝を飾り、16勝3敗の勝率.842という高い数値を叩き出します。
強力な打線に助けられた場面もありましたが、セ・リーグの最多勝利と最高勝率のタイトルを獲得し、日本一は逃したものの、10月18日には「侍ジャパン 野球オランダ代表 野球メキシコ代表 強化試合」の日本代表に選出されました。
ベストナイン捕手 石原慶幸(広島)
広島東洋カープのベテラン捕手、石原慶幸が選出されました。
プロ15年目にして初の受賞となる石原選手ですが、2016年には開幕戦からスタメン捕手として活躍しました。
クリス・ジョンソン、黒田博樹、野村祐輔が登板する試合を中心に正捕手を務め、広島の優勝に大きく貢献しました。
打撃は前半戦では不振に陥りましたが、後半戦には打率.299と奮戦し、下位打線を支える成績を残します。
守備においては初のゴールデングラブ賞を獲得し、自身3度目となる最優秀バッテリー賞を野村とともに受賞しました。
ベストナイン一塁手 新井貴浩(広島)
広島東洋カープに所属する新井貴浩選手は、2016年において節目の記録の年でもありました。
史上47人目となる通算2000安打を達成すると、夏場には史上42人めの300号本塁打を達成しました。
シーズンを通して4番に座り、時折先発を外れるなどしましたが、打率・打点・本塁打・出塁率・長打率・OPSが全盛期とほぼ遜色ない成績を残します。
また、チームとしてはリーグ優勝を果たし、リーグ戦においてはリーグMVPに選出。2000安打・300本塁打・リーグ優勝・リーグMVPを同一シーズンに獲得するという快挙を成し遂げました。
ベストナイン二塁手 山田哲人(ヤクルト)
東京ヤクルトスワローズに在籍する山田哲人選手は、シーズン開幕前に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」の日本代表へと選出されました。
6月では打率・本塁打・打点がリーグ1位の成績を残し、自身5度目の月間MVPを受賞しました。5度目の月間MVPは球団タイ記録でもあります。
しかし、7月の巨人戦で死球を受けてしまい、それが原因で出場登録を抹消されてしまいます。しばらくして復帰するも、9月の阪神戦で治りかけの箇所に再び死球を受けるという不運に見舞われます。
その後の成績は下降するも、最終的な成績は打率.304,38本塁打、30盗塁で2015年に続くトリプルスリーを達成。ちなみに2年連続、複数回の達成はプロ野球史上初という偉業でした。
また、盗塁王、最多四球を記録しており、オフには「侍ジャパン 野球オランダ代表 野球メキシコ代表 強化試合」の日本代表に選出されています。
ベストナイン三塁手 村田修一(巨人)
巨人に在籍する村田修一選手は、自身の衰えも考え、本塁打よりも打率を重視する打撃を行うことを明言しました。
オープン戦では2年目の岡本和真とのポジション争いに奮闘し、代打の機会が多くなりました。
しかし、岡田選手が思うような結果を残せなかったこともあり、開幕では7番三塁手としてスタメン出場を果たします。
9月の中日戦で放った24号満塁本塁打で、3試合連続本塁打を達成となり、巨人移籍後では初となるサヨナラ本塁打となりました。
最終的に全試合出場で、明言したとおりに打率を3割に乗せ、25本塁打81打点という数値はチームトップとなりました。
また、守備においても3度目のゴールデングラブ賞を獲得するなど、村田選手にとって復活の年とも言えます。
ベストナイン遊撃手 坂本勇人(巨人)
巨人に在籍する坂本勇人選手は、過去3年間に残した成績があまり良いものではありませんでした。
そのため、今年は打撃フォームの改造に取り組み、筒香嘉智や中田翔、春季キャンプでは松井秀喜の指導を受けました。
スイングや体重移動を修正し、臨んだシーズンでは開幕から好調を維持。4月の阪神戦では3打席連続本塁打を記録するなどの活躍を見せました。
途中、足の怪我によりスタメンを外れることもありましたが、最終的には打率.344,出塁率.433という好成績を残し、首位打者と最高出塁率のタイトルを獲得しました。
また、自身初となるゴールデングラブ賞を獲得しており、オフには「侍ジャパン 野球オランダ代表 野球メキシコ代表 強化試合」の日本代表に選出されました。
ベストナイン外野手 鈴木誠也(広島)
広島に在籍する鈴木誠也選手ですが、開幕を前に右足ハムストリングを負傷してしまい、一軍への復帰は開幕直後の4月5日となってしまいます。
しかし、6月18日にはプロ野球史上10人目となる2試合連続サヨナラ本塁打を放つ活躍を見せると、更に翌日にも本塁打を放ち、結果的に3試合連続本塁打を達成しました。
後半戦からは5番打者として定着し、9月10日の巨人戦においては2本塁打を飾り、広島のリーグ優勝へと大きく貢献しました。
緒方孝市監督も「神ってる」とまで言わしめ、最終的な成績はチームトップとなる打率.335、29本塁打、95打点を達成しました。
また、「神ってる」という言葉は016年の流行語大賞にまで選出され、緒方監督と共に受賞者となりました。
ベストナイン外野手 筒香嘉智(横浜)
横浜DeNAベイスターズに所属する筒香嘉智選手は、この年に打撃フォームを改良し、ノーステップ打法を取り入れ、オープン戦で結果を残しました。
5月には軽度の肉離れで一時離脱をしてしまうも、それ以外は4番として出場し、2年連続となるオールスターへと選出されました。
オールスターでは第1戦で2安打1本塁打の活躍でMVPを獲得し、続く第2戦でも本塁打を放ち、敢闘選手賞を受賞しました。
後半戦でも調子が安定しており、7月には歴代2位となる月間16本塁打を放ち、月間MVPを獲得しました。
最終的には44本塁打、110打点を達成し、本塁打王に加えて打点王のタイトルを獲得し、日本の4番としての力量を見せつけました。
ベストナイン外野手 丸佳浩(広島)
広島東洋カープに在籍する丸佳浩選手は、オフに大幅な打撃フォームの改造に試みました。
これが功を奏したのか、開幕から好成績を維持し、4月末に行われた中日戦では自己最多タイの1試合2本塁打・6打点をマークします。
重要な場面での本塁打を放つ勝負強さが目立ち、日本シリーズにおいては第6戦の5回に本塁打を放ち、チームへと貢献しました。
惜しくも日本シリーズ優勝は逃しましたが、最終的に3年連続となる全試合出場を果たし、打率.291、162安打、90打点、20本塁打を記録しました。
また、4年連続4度目となるゴールデングラブ賞を受賞し、今回のベストナインで2度目の受賞となりました。