【NPBを代表する捕手】「小林誠司」捕手の魅力を徹底解説!

【NPBを代表する捕手】「小林誠司」捕手の魅力を徹底解説!

プロ野球ファンの皆さん、こんにちは!

皆さんは小林誠司捕手をご存じですか?

何やらイケメンでギャルに人気があるとか、なかなかレギュラーになれないとかいった話題をご存じの方も多いかと思います。

今回はそんな小林誠司捕手の魅力を掘り下げてみたいと思います!

小林誠司捕手のプロフィール・経歴


それでは早速、小林誠司捕手のプロフィールから見ていきましょう。

プロフィール


出身地 大阪府堺市南区
生年月日 1989年6月7日(30歳)
身長体重 178 cm 85 kg
投球・打席 右投・右打
ポジション 捕手
年俸 1億円(2020年)

プロ7年目、30代に入ったばかりということで、選手として脂の乗った時期に差し掛かってきました。

MEMO

小林捕手は高校3年次に春夏の甲子園で活躍していますが、大学・社会人を経てプロ入りしています。各カテゴリーを通じて輝かしい成績を残していますが、プロ入りは25歳と、少し遅いスタートとなりました。

輝かしい戦績

アマチュア時代

小林捕手は広陵高校1年の冬にキャッチャーにコンバートされ、2年秋から正捕手に定着しました。

高校3年次には春・夏の甲子園に出場し、春は8強、夏は準優勝という素晴らしい結果を残しています。

打順は9番などの下位を打ち、高校通算本塁打も1本だけです。

しかしその1本が小林捕手らしい劇的な1本です。3年次の広島大会決勝、延長11回に左翼ポールギリギリに吸い込まれたその本塁打が決勝点となり、甲子園出場を決めたのです!

同志社大学に進学した小林捕手は1年春からリーグ戦に出場し、当時から守備はプロ級、打撃も勝負強いという評価を得ています。

しかし名門・広陵高校では野球エリートが集まる中でしのぎを削ってきましたが、同志社大学野球部はどちらかというと自主性を重んじる部であり、当初はそのギャップに悩んでいたようです。

それでもチームの士気を上げるために試行錯誤した小林捕手は、2年秋には大学日本代表に選出され、同志社大のリーグ4連覇にも貢献、部員130名をまとめるキャプテンも勤め上げました!

プロへの意識はありましたが、ドラフト1位以外は社会人へ進むと宣言し、名門・日本生命へ入社します。

後に小林捕手は「プロに行かなかったのは自分に自身が無かったから」と当時を振り返っています。

入社1年目から全試合に出場し、社会人ベストナインに選ばれるなど、社会人ナンバーワン捕手という評価を得ています。

そんな注目を集める選手でしたが少しも偉ぶったところが無く、宴会部長として若手と一緒に仮装してAKB48を踊りながら熱唱するという一面も見せています。

ドラフト~デビュー

そして2013年ドラフト、小林捕手はついに読売ジャイアンツから外れ1位ながらも1位指名を受けます!

小林捕手は、円熟期に入り故障も多くなった阿部慎之助捕手の後継者として期待されての1位指名です。

翌2014年の開幕戦では、阿部捕手に代わって途中出場で早くもマスクを被り、プロの世界へ踏み出したのです!

3度のノーヒットノーラン

ノーヒットノーラン達成と言えばもちろん投手が脚光を浴びるものですが、小林捕手は影の立役者として3度もノーヒットノーランを達成させています。

1度目は2017年。6月14日の対ソフトバンク戦、継投ではありますが山口俊投手-マシソン投手-カミネロ投手をリードして「ノーノーリレー」を達成しました(セ・リーグ初のおまけ付き)。

そして2度目(山口俊投手)、3度目(菅野智之投手)は2018年。1年で2度のノーヒットノーランを達成させることはなんと52年ぶりの快挙でした!

侍ジャパンに選出

小林捕手は2017年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、2019年11月のプレミア12で侍ジャパンのメンバーに選出されています。

中でもWBCでは正捕手として全7試合にスタメン出場し、ベスト4進出に大きく貢献しました。

この大会では堅実な守備だけでなく、不安視されていた打撃もフタを開けてみればチームトップの打率.450(20打数9安打)、1本塁打、6打点と大暴れし「ラッキーボーイ」と形容されました!

まだ記憶に新しい昨年のプレミア12では控えに甘んじてしまいましたが、日本の優勝という結果となりましたね。

選手としての特徴・ストロングポイント

低い盗塁企画率

補給から二塁への送球(ポップタイム)は1.9秒。2.0秒を下回ると強肩と言われますが、これはNPBの選手としては平均的なタイムです。ちなみに「甲斐キャノン」の甲斐捕手は1.84秒。

しかし小林捕手の特筆すべき点は「盗塁阻止率」と「盗塁企画率」です。

「盗塁阻止率」は企画された盗塁を阻止する率で、4年連続でリーグ1位です!

そして「盗塁企画率」とは走者一塁の時に盗塁を企画された割合なのですが、小林捕手は.488、つまり9イニングで0.488回しか走られていません。これはなんと歴代キャッチャーの中でも1位なのです!

MEMO

ポップタイムがズバ抜けて速いわけではないのに盗塁阻止率が高いということは、スローイングが正確で、野手が走者にタッチするまでのタイムが短いことを意味しています。

盗塁阻止率が高いことで走者がスタートを切りづらくなり、盗塁企画率が下がることになります。つまり盗塁の抑止力ナンバーワンということですね!

フレーミング

フレーミングとは捕手が捕球をストライクに見せる技術で、ミットを動かしてそのように見せるのではなく、体ごとほんの少し動かすと球審にはストライクに見えることがあると言います。

小林捕手はピタッと捕球するキャッチングに定評がありますが、フレーミング技術が12球団イチだというデータがあります。

これはボール球を無理やりストライクにするというよりは、際どいストライクを確実に取ってもらうという意味あいが大きく、投手としてはとても心強いことですね。

選手としての特徴・ウィークポイント

リード面

小林捕手はリード面で劣ると言われます。

これは様々な評論家から指摘されていることなので、専門家の目から見ると物足りない部分でしょう。

諸氏の指摘を総合すると「リードが単調」で「各場面における強弱が無い」ということです。

また、性格の問題もあるかもしれません。

前述の通り、小林捕手はスマート体形で女子力の高いイケメン捕手で、気配りのできる好青年タイプ。

外見的にもプレーヤーとしての迫力は少なく、闘志を前面に押し出すタイプでもないので、本当は捕手向きじゃないかもしれません。

打撃面

打撃面が物足りないということもよく指摘されています。

これは毎年のように打率の最下位争いをしているからでしょう。

MEMO

高校3年の県大会決勝で放った決勝本塁打や、2017年のWBCでの打率.450の大活躍など、バットでも印象に残る結果を残してきていますし、評論家諸氏も小林捕手の打撃自体は決して悪くは無いと言います。

にもかかわらず結果が残せないのは本人の意識の問題かもしれません。

イケメン伝説~小林誠司捕手の人気ぶり

コバギャルとは?

小林捕手と言えばなんと言ってもその甘いマスクです!

小林捕手を応援する女子のことを「コバギャル」と称するくらい人気があります。

ジャイアンツの小林捕手公式グッズ数も1、2位を争うほどです。

ではどんなところがコバギャルにウケているのか、と言いますと、実は「女子力」の高さにあるのではないでしょうか。

ファッションや身だしなみ

たとえばファッション。

小林捕手自身はあまりファッションに興味が無いようですが、普段着はTシャツや襟付きのシャツなどの清潔感のある装いです。

スキンケアは洗顔と化粧水だそうです。そして近寄るととても良い匂いがするそうです!

この匂いの正体を尋ねるとボディクリームの匂いだそうで、香水は着けていないとのことです。

高い女子力

小林捕手には姉妹が居るせいでしょうか、普段から萌ポイントを抑えているそうです。

例えば「服を引っ張る」「いたずらをする」などは「何かと気になるコ」的な行動ですし、試合の合間に「マウンドを掃除する」などはまさに「気が利くコ」です。

そういった行動が本人の意図したものではなく、自然に女子力を発揮してしまっているのだと思います。

つまり小林捕手は「天然あざとい女子」なのでした!

さらにブレイクするために

ジャイアンツの正捕手争い

所属球団であるジャイアンツでは激しい「正捕手」争いが展開されています。

現在ジャイアンツで正捕手争いをしているのは小林捕手のほか、

  • ベテランの安定感:炭谷銀次郎捕手(32)
  • 打撃がズバ抜けている:大城卓造捕手(27)
  • 成長株:岸田行倫捕手(23)

となっています。

炭谷捕手の場合、守備力は高いですが打撃面で目をつぶらなければなりません。

大城捕手については打撃面の魅力を活かすため捕手以外の一塁手での起用も考えられているようです。

となると、小林捕手がウィークポイントを克服すれば正捕手の座は近いように思えます。

しかし! ここへ来て成長著しいのが岸田捕手です。

打撃も実践的で、捕手としての総合力も高いです。年齢も若いのでまだまだ伸びしろが期待されます。

首脳陣がもしも将来的、長期的な正捕手を育てるという方針を取れば、岸田捕手がマスクをかぶる機会が増える可能性もあります!

そんなライバル達に負けないためには、自分がマスクをかぶる試合は確実に勝ちに結び付けなければなりません。

それは投手のポテンシャルを最大限に引き出して相手に点を与えず、自らのバットでもチャンスメイクできる、「勝てる捕手」になることです。

そうして首脳陣の信頼を得られれば欠かすことができない選手になるはずです。

ノムさんの言葉

先日惜しくもこの世を去られたノムさんこと、野村克也さんが生前、小林捕手について語っています。

2017年のWBCでの小林捕手を見て、「久しぶりに見る名捕手。小林はあまり注目していなかったけど、このWBCで非常に俺の脳裏に焼き付けたよ」と絶賛。

しかしながら、「彼の立場を言うと、発展途上にあると思う。良い素質はチラチラみえる。キャッチャーらしいところも随所に見えるんですよ」と評価したが、「捕手を育てられる監督、コーチがいない」と指摘しています。

また、小林捕手が菅野投手とバッテリー賞を獲ったことについて、

「小林は菅野と息の合ったコンビになることが重要なのではない。菅野より1段も2段も下の投手の力を最大限引き出してあげることのほうが大切だし、巨人の首脳陣も彼にはそれを求めているのだ。」

「『彼のリードが素晴らしいから相手打線を抑えている』のではなく、『菅野の球威やボールのキレが、打者の想像をはるかに上回っているから抑えられている』とも考えられる。」とも言っています。

名捕手であり名指導者であったノムさんの指摘は的を射ていると思います。

しかしそれは小林捕手に期待を込めてのことです。

この言葉を糧にして、小林捕手には球界を代表する捕手になっていただきたいですね!

まとめ

ここまで小林誠司捕手の魅力について紹介しました。

今年はジャイアンツの正捕手としてだけでなく、侍ジャパン代表として五輪での活躍も期待されます。

ただのイケメン捕手ではなく、球史に残る「大捕手」となってほしいです。

ガンバレ! 小林誠司!!

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