【移籍】ベテラン鳥谷敬、阪神からロッテ入団へ【プロ野球】

【移籍】ベテラン鳥谷敬、阪神からロッテ入団へ【プロ野球】


昨季限りで阪神タイガースを退団した鳥谷敬(とりたにたかし)内野手が、千葉ロッテマリーンズへ入団することが、2020年3月9日に判明しました。阪神で引退勧告を受けた鳥谷選手ですが、自身は現役続行を希望して他球団へ移籍する道を模索している中での発表でした。今回の記事では、鳥谷選手がどのような選手なのかを振り返りながら、ロッテがなぜ鳥谷選手を必要としているのかについても紹介していきたいと思います。

いやぁ、突然の発表に驚きだねぇ


昨年オフから去就が心配されているなかだったから余計にね


3月に入っても無所属だったからこのまま引退するんじゃないかとヒヤヒヤしてたよ


でも、なんでロッテは鳥谷選手を獲得したんだろう?


それにはロッテのチーム事情も関係しているみたいだね。
今回は鳥谷選手について触れながら、ロッテのチーム事情について解説していくよ

鳥谷敬とはどんな選手なのか?プロフィールを紹介

鳥谷選手の基本情報


名前:鳥谷 敬(とりたに たかし)
出身地:東京都東村山市
生年月日:1981年6月26日(38歳)
身長:180cm
体重:79kg
投打:右投げ左打ち
背番号:1
ポジション:遊撃手、三塁手、二塁手

2003年のドラフト自由獲得枠で早稲田大学から阪神タイガースへと入団した鳥谷選手は、オープン戦から注目選手として脚光を浴び、プロ2年目の5月には遊撃手として定位置を獲得しました。

鳥谷選手の記録は?一覧にして紹介!

鳥谷選手がプロとして活動してから、阪神を退団するまでにどのような記録を樹立したのかを一覧にして紹介しています。

  • 連続試合出場:1939試合(歴代2位)
  • 連続試合フルイニング出場:667試合(歴代4位、遊撃手としては1位)
  • 遊撃手シーズン最多打点:104(日本記録)
  • 遊撃手シーズン最多捕殺:490(セ・リーグ記録)
  • シーズン100四球:2013年(史上21人目)
  • シーズン四球:104(球団記録)
  • 月間安打:43(球団記録)
  • 連続試合出塁:47(球団記録および、セ・リーグ歴代3位タイ)
  • 月間得点:30(球団記録)
  • オールスター出場:7回
  • 13年連続シーズン100安打:2005年~2017年(球団記録)

※初記録・節目の記録は掲載しておりません。

「鉄人」と呼ばれる強さ

金本知憲さんは、その強靭な肉体と精神力から「アニキ」「鉄人」と評されていました。

鳥谷選手も金本さんのように連続試合出場において大きな成績を残し、鉄人と称されていました。鳥谷さんは連続試合出場に対するモチベーションに関して、金本さんの言葉を引用してこのように語っています。


「その日しか来られないファンもいるから出続ける」
「欠場によってポジションを失うかもしれないという恐怖心」
「連続試合出場自体が野球へのモチベーションになっている」

ファンのことも意識しつつ、野球へ取り組む姿勢が感じられます。連続試合出場は言葉では簡単でも実際に成し遂げるとなるとそう簡単に続けられるものではありません。強靭な肉体と精神力、そして自分を極限まで追い込める強さを持っていたからこそ達成できた記録でもあります。

選手としての特徴

高校時代には遊撃手と投手を兼任していたこともあり、プロではスローイングの正確さと堅実な守備で、長年に渡って阪神の遊撃手を務めています。守備が安定しなかった時期もありましたが、練習を重ねた末に2011年には自身初となるゴールデングラブ賞を獲得しました。

2017年から三塁手へと転向しますが、遊撃手で培った巧みな守備でゴールデングラブ賞を獲得します。また、チーム事情により二塁手を務めていた時期もあり、非常に起用な選手でもあります。

打撃においては卓越した選球眼を誇り、圧倒的な出塁率でチームへ大きく貢献しました。また、100メートルを12秒台、50メートルを5秒75という驚異的な脚力が特徴です。その俊足と選球眼を活かし、チームのチャンスへと貢献しました。

MEMO

ちなみに50メートル走の日本記録は5秒75。世界記録は5秒56Aだそうです。

鳥谷、ロッテへと入団「感謝の気持ちしかありません」

2019年のシーズンオフに戦力外通告を受けて阪神を退団した鳥谷選手ですが、阪神退団後のオフでは「まだ終われない」と現役続行に強い意欲を示していました。そんな中、2020年の3月にロッテが獲得の意向を示し、これに対して鳥谷選手が合意したことが報じられました。今回のロッテ入団に対して、鳥谷選手は以下のコメントを残しています。


「千葉ロッテマリーンズの一員となれることを嬉しく思います。今は感謝の気持ちしかありません。とにかくチームの優勝に少しでも貢献できるように精一杯、プレーをさせていただきます。」

また、今回の入団にあたり、阪神で長年背負っていた背番号「1」を、ロッテでは「00」を背負うことになりました。気持ちと背番号を新たに、今後はどのような活躍を見せてくれるのでしょうか。ファンにとって非常に気になるところです。


こちらは鳥谷選手の入団記者会見の様子です。

ロッテはなぜ鳥谷選手を獲得したのか?ロッテのチーム事情

阪神タイガース一筋16年の大ベテランの鳥谷選手を、ロッテはなぜ獲得に踏み切ったのでしょうか。年齢的な部分も踏まえ、一度は阪神から戦力外通告を受けた選手でもあります。この項目ではロッテのチーム事情を踏まえながら解説をしていきたいと思います。

実績のある内野手が少ない

現在、ロッテの内野手は実績の少ない選手がほとんどです。昨年度の守備イニング数が2桁に満たない選手も多く在籍しているため、鳥谷選手のように実績のある選手は、現在のロッテには必要不可欠な存在でもあります。

遊撃手に限らず、二塁手、三塁手のバックアップ要因としても活躍が期待できるため、ベテランならではの守備技術で、若手選手への指導も兼ねている可能性も高いでしょう。

高い出塁率と代打要因

高い選球眼を持つ鳥谷選手の出塁率は、阪神に在籍していた時もチームに大きく貢献しました。年齢の衰えとともに打撃は下降気味ですが、現在でも充分に活躍できる水準にあります。左の代打でのチャンスメーカーとして期待が持てます。

ベテランならではのコーチ役として活躍

先程も記載しましたが、鳥谷選手は既にレジェンドと言っても過言ではない粋にまで達しています。阪神に在籍していた当時は、練習に対してストイックに取り組む姿勢は多くの選手からも評価されています。単なる技術に留まらず、野球に対する姿勢を教える背中として若手選手への刺激にも繋がるでしょう。

最後に

鳥谷選手は野球へ真摯に向き合う姿勢から「鉄人」とまで呼ばれていました。そんな鳥谷選手が残した功績は大きく、多くの阪神ファンに夢と感動を与えてくれました。

ファンにとっては悲しいことかもしれませんが、鳥谷選手の野球を続けたいという願いを尊重し、新天地に旅立つレジェンドを笑顔で見送りましょう。

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