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木村昴とは? Part.2
高校卒業直後、「天才劇団バカバッカ」立ち上げ
知識も何もなく、国民的アニメのキャラクターの声優を務めることになった木村に、スネ夫役の関智一はアドバイスをくれていました。そのため、木村は現在も関のことを「師匠」と慕っています。
木村は、高校卒業前に関が座長を務めている「劇団ヘロヘロQカムパニー」に誘ってもらうために「365日芝居の事を考えたいんですが、どうすればいいですか?」と相談。すると、関からは「劇団を作ったら?」と言われたそう。
関の劇団に誘ってもらう気満々だった木村はその答えに驚きますが、高校卒業後すぐに劇団「天才劇団バカバッカ」を立ち上げ。実は、関本人はボケのつもりで劇団立ち上げを提案しており、木村の行動力に驚いたのだといいます。
「全ては笑って頂きたい一心」という信念で現在も活動している「天才劇団バカバッカ」。この劇団名は、関智一が命名しました。
2011年、初めてジャイアン以外の声優を務める
2005年にジャイアン役に就任して以降、それ以外の役は一切演じなかった木村。しかし、2011年に転機が訪れます。
来日して以降、児童劇団に籍を置いていた木村ですが、年齢的に退団しなければならない時期になっていました。「辞めなきゃな…」と思っていたタイミングで舞い込んできたのが、テレビアニメ「輪るピングドラム」の高倉冠葉役のオーディションでした。
オーディションに行き、関係者の前で演技をした木村でしたが、オーディションが終わった後に監督に呼び出されたそう。そこで言われたのは「君は面白いね、君ほどヘタクソな人に僕は会ったことがない」という衝撃的な言葉。
その言葉に落ち込み、頭の中に話が入ってこない木村でしたが、続けて監督は「でも、めちゃくちゃいい声してる。君、日本でいちばん有名なお兄ちゃんやってるんだよね?このキャラクターもお兄ちゃんなんだよ。お兄ちゃんできる?」と問いかけました。
木村は「お兄ちゃんできます!」と返事。すると監督は、「よし、合格!」と彼に言い渡しました。
驚くことに、木村の合格が決まった後、監督の意向ですべてのキャラクターのオーディションをやり直したそう。木村は収録が始まるまでの数カ月、毎週スタジオに通ってセリフを何度も何度も練習しました。彼は、この時のことを振り返って「ジャイアンから脱することだけを考えるんだ、という気持ちだった」と語っています。
2019年、第13回声優アワードで歌唱賞受賞
2019年、木村昴は、「年度に最も印象に残った声優や作品」を称える声優アワードで「ヒプノシスマイク」として歌唱賞を受賞。Twitterでファンに向けて喜びと感謝を語りました。
じわじわと実感が湧いてきて、今頃になって喜びがピークに達している
声優アワード2019 ヒプノシスマイクで歌唱賞受賞。いつか孫が生まれたら真っ先にこのことを自慢しようと思います pic.twitter.com/1jjtCxKiyH— 木村昴 (@GiantSUBAru) March 9, 2019
2020年、テレビ東京「おはスタ」のメインMC就任
木村は、2020年10月より、テレビ東京「おはスタ」のメインMCに就任。彼は元々、2001年に「おはキッズ」として番組に出演しており、20年の時を経てMCとなりました。
MC就任にあたり、木村は「日本中で思い思いの朝を迎えるおはトモのみんなにとって『今日も一日頑張ってみようかな』と少しでも明るく前向きな気持ちなってもらえるような、そんなMCになりたいなと思っています!」とコメントしました。