TVアニメ『薬屋のひとりごと』OP・ED主題歌一覧

TVアニメ『薬屋のひとりごと』OP・ED主題歌一覧

『薬屋のひとりごと』エンディングテーマ

第1期エンディングテーマ「アイコトバ」アイナ・ジ・エンド


EDテーマは、人気絶頂の中、2023年6月に解散したグループBiSHの元メンバーであるアイナ・ジ・エンドが歌っています。さらに、彼女が、“まっすぐな言葉を描けるアーティスト”と尊敬するシンガーソングライターで俳優の石崎ひゅーい“少女の成長”をテーマに書き下ろしています。


BiSHで歌っていた時から、多くの人の心を惹きつける歌声をもつアイナ・ジ・エンド。黄昏時の静かな風景を思い浮かべるバラード曲を、低音から高音まで、ビブラートを効かせたハスキーな歌声でしっとりと歌い上げています。

歌詞には〈愛の言葉〉と出てくるので、タイトルの「アイコトバ」は「愛言葉」の造語を思わせますが、少女から大人へと成長する過程で、かつて交わした大切な人との「合い言葉」と、2つの意味にも聞こえてきます。アイナ・ジ・エンドも歌詞が自分の心情に滲み、本作品の登場人物の揺れ動く波動と共鳴できた気がする、と語っています。

表向きは華やかでも様々な思惑が渦巻く後宮事件簿を観た後の余韻を、EDテーマが優しく包みこんでくれています。

MEMO

本曲は、アイナ・ジ・エンド自らが石崎ひゅーいに声をかけていますが、2021年5月15日に放送されたフジテレビ「SHIONOGI MUSIC FAIR」の“尾崎豊特集”で2人は共演したこともあり、石崎自身も再び一緒に制作したいと思っていたと、喜んでオファーを受け実現。本編終了後、EDテーマをいい曲だなと聴いていた多くの視聴者が、エンドロールのクレジットを見て驚きを隠せない状態で話題になりました。

あわせて読みたい!

第2期エンディングテーマ:「愛は薬」wacci

第2期のEDテーマには、2022年でメジャーデビュー10周年を迎えた5人組のポップバンドwacciが起用されました。聴く人の暮らしに寄り添った等身大の言葉と音楽がSNSでも共感を集めています。

元々原作ファンであるwacci。橋口洋平(Vo)が、誰かを治したいという願いや、猫猫を取り巻く人々の彼女への想いから、「一番の薬は愛だ」というメッセージを込めて書き下ろしています。哀愁漂うピアノの音に胸がじーんとするロックを合わせたバラードで、ノスタルジーな空気に包み込こんでいます。

〈綴られた文字から浮かぶ表情 便箋に染みてく まあるい涙〉と、冒頭から涙腺を緩ませる歌詞で、自分が子どものように甘えられる大切な人と過した日々や交わした言葉、その人の体温までも思い出す言葉を丁寧に綴っています。

デジタル化の中で、どこにいても繋がれるけれど本当の心の繋がりは極わずか。目の前の寂しさや忙しさに囚われている現代は、“愛という薬”を求めている人が多いことも感じます。そんな時代だからこそ、橋口の歌詞からは人を慈しむ気持ちがリアルに伝わってきて、後悔のないように大事な人に気持ちを伝えておきたい、と気づかせてくれます


鳥畑恵美莉監督によるMV映像では、舞踊を学ぶ少年と少女の物語を描き、メンバーも出演しています。群馬県・産泰神社と臨江閣を舞台に、伝統芸能は凛と美しく、日本家屋で演奏するバンドの姿は郷愁を誘い、和の情緒ある作品となっています。

MEMO

アニメのED映像では、瞳を曇らせていた壬氏が猫猫と出会うことで、愛を知り瞳が輝き、彼の日常が生き生きと変化していく様子を描いています。それぞれの映像も曲も情緒豊かで胸を震わせます。

あわせて読みたい!

TVアニメ『薬屋のひとりごと』まとめ


YouTube「TOHO animation チャンネル」では、本作品のミニアニメ『猫猫のひとりごと』も動画配信しています。各話放送後のおまけのような、数分間のコーナーで、各話のキーワードに関する薬学知識やその後の物語をコミカルに伝えています。猫猫と壬氏のツンデレなやり取りにもホッコリするひとりごとコーナーです。


ちなみに、『薬屋のひとりごと』(ヒーロー文庫)ではドラマCD版も発売しています。猫猫役の悠木碧は同じですが、他の登場人物は、壬氏役は櫻井孝宏、高順役は津田健次郎と異なっているので、TVアニメとはまた違う雰囲気で作品世界を耳を楽しませてくれています。

普段ロートーンの猫猫が時に魅せる毒にうっとりする妖艶な表情、薬学の知識、天平時代を思わせる描写や音楽など、見どころの多いTVアニメ『薬屋のひとりごと』。


2023年10月にTVアニメ第1期が放送され、間を開けず、2024年1月からは第2期が放送中。TVアニメの放送に伴い、放送開始前(2023年9月末時点)は2400万部だったシリーズ累計発行部数も、放送開始後4ヶ月目で3100万部を突破しています。
さらに、2024年1月31日発売予定の『薬屋のひとりごと画集』も発売前に重版が決定し、増々反響を呼んでいます。ミステリアスな美男子の壬氏の過去も少しずつ明かされてきて、今後の猫猫と壬氏の距離感にも注目していきたいところです。

この記事をシェアをしよう!

この記事を書いた人

この記事に関連するタグ

関連記事

新着記事