目次
アニメ『進撃の巨人』【EDテーマ編】 Part.1
ED1:「美しき残酷な世界」日笠陽子
テレビシリーズ第2話から13.5話まで使用された初代EDテーマ。
数々の人気アニメでヒロインの声を演じ、話題となった女性声優の日笠陽子さんがソロプロジェクトのデビューシングルとしてリリースした曲です。
『進撃の巨人』の監督・荒木哲郎さん自ら彼女の起用を決定したのだとか。
“せっかくこの美しい世界に生まれたのにも関わらず、人間が持つ実体や感情が幸せを妨げている事実を哀しげに表したような歌詞”が壁の中で暮らす人類の姿に重なるようにも感じます。
エレンの「鳥かごの外(壁の外の世界)に出たい」という思いを表現したPVも当時注目を集めていました。
ED2:「great escape」cinema staff
テレビシリーズ第14から25話まで使用された2代目EDテーマ。
歌手は、この曲で初のアニメタイアップを果たしたロックバンド「cinema staff」です。
ベース担当の三島想平さんが手がけた歌詞には「壁の外」のような『進撃の巨人』の世界観をダイレクトに表した言葉のほか、自分自身の正体が分からず苦悩するエレンのことを描いたようなフレーズも含まれていて非常に魅力的。
“アクションを起こさないと何も始まらない”という意味合いは自身にも共通するものだということで、バンドの個性をしっかり入れている点も素晴らしいです。
また、疾走感あふれるサビ部分に空を飛び交う調査兵団の姿を思わされます。
ED映像の切り替わりと音楽が上手く馴染んでいる点もアニメファンから高く評価されていました。
ED3:「夕暮れの鳥」神聖かまってちゃん
テレビシリーズ第26話から37話まで使用された3代目EDテーマ。
ネットでのライブ配信をきっかけに注目され始めたインターネットポップロックバンド「神聖かまってちゃん」が歌を務めています。
以前から彼らのファンであった諌山先生直々の依頼で実現したタイアップだったそう。
イントロから冒頭部分で始まる讃美歌風の歌声まで、あらゆる要素に恐怖を覚える曲。
英語歌詞には“かごの中で歌う鳥”を“壁の中で生きるエレンたち”にたとえた表現が描かれています。
海外の不穏な世界を舞台に描かれる『進撃の巨人』の世界観には非常にマッチしている印象を受けました。
当時、EDで初めてこの曲を聴いたファンには強烈なインパクトを残したようです。
ED4:「暁の鎮魂歌」Linked Horizon
テレビシリーズ第39話から49話まで使用された4代目EDテーマ。
歌手は、アニメ『進撃の巨人』のOPテーマでお馴染みのアーティスト「Linked Horizon」です。
シーズン3では初めて彼らがEDテーマを務めることになりました。
作詞を手がけたRevo(Sound Horizonの主宰者)は、シーズン1と2で亡くなったキャラクターたちのことを思った時に今自分が歌うべきは「鎮魂歌」だと考えたそう。
彼らを“突然死んだ人”でなく“『進撃の巨人』の世界で色々関わって生きてきた中で亡くなった人”と捉え、過去作のフレーズや言葉を織り交ぜた歌詞は必見です。
これまで「Linked Horizon」が本作に提供してきた勇ましい雰囲気の曲とは全く違う曲調で、困惑したファンも多かったのではないでしょうか。