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アニメ『進撃の巨人』【EDテーマ編】 Part.2
ED5:「Name of Love」cinema staff
テレビシリーズ第50話から58話まで使用された5代目EDテーマ。
歌手は、2代目EDテーマを務めた「cinema staff」です。
「絆」をテーマに、『進撃の巨人』の世界観そのものに合わせて制作した曲だそう。
ボーカル&ギター担当の飯田瑞規さんが初披露したピアノ演奏がアクセントになっていると共に、バンドの新たな表情を見せています。
ギターではなく、ピアノだからこそ生み出せる美しく脆いイメージがアニメのそれに一致。
サビの盛り上がりも音楽の美しさを損ねておらず、バランスが良い曲です。
アニメファンでなくとも聴いているだけで感情が揺さぶられるような歌詞もポイント。
聴き手の想いを重ねて聴くことにより、また違う魅力に気付けると思います。
ED6:「衝撃」安藤裕子
OPの不安を掻き立てるような「僕の戦争」とは打って変わって美しい曲調が特徴の「衝撃」。
しかしテンポの速いビートが刻まれたり、迫力あるサウンドが用いられていたり、安藤さんの力強い歌声によって単なる美しい曲ではないと感じさせられます。
キャラクターたちの行き場のない怒り、迷い、苦しみなど様々な感情がごちゃ混ぜになっている様子が表現されていると個人的には感じました。
ED7:「悪魔の子」ヒグチアイ
テレビシリーズ『The Final Season Part 2』第76話から第86話に使用された7代目EDテーマ。シンガーソングライターのヒグチアイが起用されました。Apple Music J-Popランキングにおいて120か国で1位を獲得するなど、国内外の音楽チャートで記録を作り、多くの人の胸に届いたことを証明しました。
生まれた環境によって“正義”は異なり1つではない、愛するものを守るため悪魔にもなれる、いろんな見え方によってどちらも“正義”であると、聴き手に問いかける一曲。オーケストラとピアノの音に、どこかもの悲しさを帯びる笛の音。TVアニメED映像では、色のない花畑でナイフを持つ少年時代のエレンから始まり、終盤では色とりどりの花畑の中で笑うエレンが印象的です。
「知らないでいること、知らずに信じていることは罪深い。まずは、知る努力をすべき」と語るヒグチ。壮絶な歌詞からは“言葉・対話”の必要性を感じ、作品中何度も出てくる「話し合おう」という台詞も脳裏を過ぎります。戦争、鉛玉、弱肉強食、犠牲となる子ども。生きる上で、考えることを止めてはいけない、と改めて実感させられます。
日本テレビ「世界一受けたい授業」(2023年4月8日放送)の「いま外国人旅行者が訪れるスポットベスト10」特集で紹介された「外国人に人気の日本のアニソンベスト10」では第5位に本曲がランクインしています。
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ED8:「UNDER THE TREE」SiM
約1年ぶりに、1時間スペシャルで放送されたテレビアニメシリーズ『The Final Season完結編(前編)』。EDテーマ曲には『The Final Season Part 2』のOPテーマ曲で広く知られたSiMが2度目に起用されました(OPテーマ曲はなし)。
前回の「The Rumbling」のパンクサウンドから一変、重低音のサウンドがゆっくりと響く曲調で、歌詞は幼い頃からずっとエレンを想うミカサ視点で書かれています。守りたい、追いつけないエレン。最後には、巨人が現れる前に木の下で過ごした平和な思い出を彷彿とさせて、切なさがこみ上げてきます。
TVアニメのED映像は白黒でしたが、アニメスペシャル映像は『完結編(前編)』のシーンで展開し、鳥肌が止まらない2分間の映像になっています。
アニメ『進撃の巨人』歴代主題歌・まとめ
以上、アニメ『進撃の巨人』の歴代主題歌(OP・EDテーマ全15曲)を一挙ご紹介しました。
『The Final Season完結編(後編)』は、NHK総合にて2023年秋に放送が決定しています。世界は一体どうなってしまうのか。1話から見直して最後を見届ける心構えをしておきたいものです。
どのアニメのタイアップ曲もその作品にマッチしているものが多いですが、本作の主題歌はいずれも完璧なほどにアニメの世界観をよく表現しています。
アニメファンにはもちろん必聴と言えますが、そうでない方も聴いていて心に響くような魅力詰まった曲ばかりなので是非聴いてみてください。
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