映画『ドラえもん』歴代主題歌&おすすめ楽曲をまとめて紹介!

映画『ドラえもん』歴代主題歌&おすすめ楽曲をまとめて紹介!

映画『ドラえもん』おすすめ主題歌5選

「生きてる生きてく」福山雅治


2012年に公開された『のび太と奇跡の島〜アニマルアドベンチャー〜』の主題歌は、2011年にTVアニメと劇場版で福山雅秋役として声優にも挑戦した福山雅治が書き下ろしました。過去から未来にかけて壮大な時間を刻むように軽やかなリズムが流れ、子どもから大人まで馴染めるのんびりとした楽曲です。


先祖から子孫まで脈々と繋がる命という深いテーマを歌っています。失敗と後悔を重ねて、小さな夢を叶え続けて大人になっていく過程で、〈「伝える」ことや「わかり合う」って/好きになるほど難しい・・・〉と、歌詞からは便利になる世界だからこそ直面する悩ましさも伝わってきます。

MEMO

本曲は、週間シングルランキング(2022年4月9日付)で初登場1位に輝いただけでなく、歴代主題歌としても、1984年に公開された『のび太の魔界大冒険』の主題歌である小泉今日子の「風のマジカル」以来、28年ぶりの首位獲得となりました。

「ひまわりの約束」秦基博


2014年に公開された『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌は、シンガーソングライターの秦基博が歌っています。厳選した原作の7つのエピソードに新解釈を加えて、出会いと別れ、愛を描いた物語を、秦のやわらかな歌声とアコースティックギターで静かに包み込んでいるバラード曲です。


歌詞からは、2人だと〈ガラクタ〉も〈宝物〉に見えてくる幸せな気持ちや、〈いつも君に/ずっと君に/笑っていてほしくて〉という離れていてもずっと見守っている無償の愛が心に響いてきます。


映画も楽曲も多くの人の涙を誘い、2024年の現在に至るまで、クリス・ハートや坂本冬美など、ジャンルを越えて様々なアーティストにカバーされてきています。

MEMO

藤子・F・不二雄生誕80周年を記念し、山崎貴と八木竜一の2人が監督を務めた本作品。 シリーズ史上初の3DCGアニメーションとしても注目されました。過去に、ドラえもんの映画は日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞に何度もノミネートされていますが、「第38回日本アカデミー賞」ではフルCG作品として初めて最優秀アニメーション作品賞を受賞しました。

「ドラえもん」星野源


2018年に公開された『のび太の宝島』の主題歌は、シンガーソングライターの星野源が、作詞・作曲・編曲・プロデュースの4役を担当しています。耳になじむノスタルジックでポップな曲調で、中盤には3代目ドラえもん役を長年務めてきた大山のぶ代が歌う「ぼくドラえもん」のワンフレーズも流れてきたりと、タイムスリップした気分にさせてくれます。


〈落ちこぼれた君も〉〈機械だって 涙を流して〉など、歌詞からは登場人物たちが動いている雰囲気が伝わり、世界観を生き生きと表現しています。一度聴いたら忘れられない〈どどどどどどどどど/ドラえもん〉のフレーズはインパクト大で、歌もダンスも真似っこをするファンが続出。ドキドキとワクワクでいっぱいの1曲になっています。

MEMO

子どもから大人まで魅了した本曲は、2019年10月からTVアニメのOPテーマにも採用されています。映画主題歌がTVアニメのテーマ曲に使用されることはドラえもん史上初のこと。「ドラえもんと藤子先生のことを考え続けて心血注いで曲を作った。音楽家としてとても誇らしい」と語る星野のドラえもん愛で溢れた曲が、お茶の間で一層浸透しました。

「Universe」Official髭男dism


小学館創立100周年記念作品として2021年に公開された『のび太の宇宙小戦争 2021』。主題歌は、様々なアニメのタイアップを務めてきた4人組ロックバンドOfficial髭男dismが手がけました。自己評価や人生のあり方、過去と向き合い未来へ進む大切さをテーマに、バンドとオーケストラがセッションしている華やかなポップナンバーです。


歌詞では、理性的な正解も、自分の感情の正解も、いつの間にか自身で決断できない状態になっていることに気づいた瞬間を丁寧に表現しています。特に、〈正義だとか君のためだとか/銃を片手に身勝手な愛を叫んだ〉のフレーズは、親や他人が良かれと思って放った助言がその人の可能性を縛っているという現実を突きつけてきます。

最初は〈0点のままの心〉でしたが、公園から満天の星空を見上げて自分の輝きを取り戻すという、ミクロとマクロの視点も壮大です。

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本曲は2021年1月から2022年5月まで放送されたTVアニメのEDテーマとして採用され、Official髭男dismの4人は2021年1月16日放送の『テレビとりもち』の回に本人役として初出演しています。

MEMO

1985年に公開された『のび太の宇宙小戦争』のリメイクである本作品。YouTubeでは当時の主題歌である武田鉄矢の「少年期」を使ったスペシャルPVも公開されました。昭和版の貴重な本編映像と主題歌が大人たちを懐かしい気持ちにさせ、時を経た令和版ではOfficial髭男dismが新しい風を吹かせています。

「タイムパラドックス」Vaundy


2024年に公開された『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』の主題歌は、マルチアーティストでシンガーソングライターのVaundyが書き下ろしています。ピアノ、ベース、ドラムという少ない音数で協奏するポップな楽曲です。


〈あのね〉と語りかける歌いだしに、まず心がホッコリ緩みます。歌詞の〈ポケット〉には、ドラえもんの四次元ポケットや子どもが大切なものをしまうポケットをイメージできて、無限に広がる夢と希望で満ちています。大きなサビはないものの、それぞれの楽器が宝物のように弾み、Vaundy独特の歌声がドラえもんのように寄り添っている優しい1曲です。

MEMO

本編では路上ライブをしているバンドのボーカル役として声優にも初挑戦しています。彼自身も毎年映画館で観ていた作品に参加するという夢が叶ったと語り、「子供たちにとって20年後も思い出深い曲になってるといいな」と新たな夢を描いています。

映画『ドラえもん』まとめ


コミカルな話が多いTVアニメと違い、劇場版は登場人物が一丸となり泣ける要素もある『ドラえもん』。

今回紹介した劇場版のおすすめ5曲は、優しく、時に厳しくのび太に寄り添うドラえもんのように「いつも笑っていてね」と大切な人の幸せを願うメッセージを伝えていました。

ちなみに、藤子・F・不二雄生誕90周年を迎えた2023年には、1978年から1986年にかけて連載された作品「T・Pぼん(タイムパトロールぼん)」が、ボンズ制作のもと新作シリーズアニメ化されました。歴史をたどり命を救うSFアドベンチャー物語で、シーズン1は2024年5月2日から、シーズン2は2024年7月17日からNetflixで独占配信が予定されてます。

藤子・F・不二雄とドラえもんは、これからも私たちを未知なる冒険へと連れていってくれそうです。

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