今回の記事では泣けるアニソンに注目して紹介します。
歌詞が心に響くようなアニソンをピックアップしているので、カラオケでちょっと雰囲気を変えたい時などは、ぜひ歌ってみてください。
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目次
「One more time,One more chance」山崎まさよし
最初に紹介する曲は、山崎まさよしさんの「One more time,One more chance」です。この曲は1997年に公開された映画『月とキャベツ』の主題歌として使用された曲ですが、それから10年後に映画監督・新海誠の要望があり、アニメ映画『秒速5センチメートル』の主題歌としても起用された曲です。
人間関係において後悔する事は少なからずあると思います。この曲では恋心を抱いていた異性に対する後悔の念が、過ぎゆく季節や風景と共に込められています。「あの時ああしておけばよかった」と考えても2人はすでに離れてしまった後。
アコースティックギターで奏でられるスローテンポが、この曲の歌詞をより深めているのがわかります。イントロからメロディにかけて相手を思い出しながら、サビではちょっと力強くなる歌声に、いなくなった相手を必死に探そうとする様子が想像できます。ちなみに『秒速5センチメートル』は、今回の曲がそのままストーリーとなったような切なさが溢れた内容となっています。もし映画を観る際は、ティッシュやハンカチの用意をおすすめします。
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「ガーネット」奥華子
続いての紹介は、奥華子さんによる「ガーネット」です。アニメ映画『時をかける少女』の主題歌に使用されました。
青春真っ只中の少年少女にスポットが当てられた楽曲。恋愛経験が少ないゆえに、好きという感情を知ってからの戸惑いも歌として乗せられています。その感情が友情か、それとも恋なのか。映画では目の前からいなくなったことで気付くシーンが非常に印象的でした。ちなみにガーネットという宝石には「変わらない愛情」という意味があり、時を超えても想い続けていたいという無邪気な願いが込められているのかもしれません。
『時をかける少女』では、主題歌とは別に「変わらないもの」という挿入歌があります。実はこの曲、主題歌の候補の1つでもありました。挿入歌でありながら印象に残っている人も多いのではないでしょうか。しかし、映画内でこの曲になぞらえた場面があるということで、挿入歌として使用されました。気になる人はぜひ、主題歌と共に聴いてみてください。
「RAY OF LIGHT」中川翔子
続いては、中川翔子さんの「RAY OF LIGHT」です。アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の第5弾EDテーマ曲に使用されました。
作品全体では兄弟の絆の物語を描いた『鋼の錬金術師』ですが、少し視点を変えることによって、その兄弟の父親の物語が描かれています。このテーマ曲はそんな父親の長く険しい道のりを綴った歌であり、後悔を1つずつ胸に刻みながらも歩み続ける背中を想像することができるかもしれません。
主人公であるエドとアルが元の体に戻るための旅を続ける一方で、父親であるホーエンハイムも何かを探しているのかもしれません。「君を探して空見上げるよ」という歌詞がありますが、そこには既にこの世を去っている妻・トリシャへの想いが込められているようにも思えます。全体的に静かな曲調ではありますが、その歌声は時に力強く、想いの大きさを表しているようです。『鋼の錬金術師』に使用された曲はどれも素晴らしい楽曲ばかりなので、今回紹介した曲以外のテーマ曲を聴いてみると、より作品の世界観を知ることができるでしょう。ぜひこの機会に聴いてみてはいかがでしょうか。
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「スパークル」RADWIMPS
続いては、RADWIMPSの「スパークル」です。アニメ映画『君の名は。』の挿入歌として使用されました。
RADWIMPSらしい独特な言い回しと、新海誠監督とのタッグで生まれたこの曲。劇中でも重要な場面で流されたので、実際に映画を観た人の中でも印象深いと感じている人も多いのではないでしょうか。
男性視点で描かれた異性に対する想い。「「さよなら」から一番遠い場所で待ち合わせよう」という歌詞は、異なる場所で体が入れ替わったタキとミツハの2人のことを表していますね。すぐ近くにいるようで、遠い存在。最長の遠距離恋愛によって数多の困難が立ち塞がり、2人の仲を裂こうとする。時には世界によって阻まれ、世界そのものを憎みながらも、相手を想い求め続ける意志の強さがこの歌には込められているように思えます。主題歌の「前前前世」とはまた違ったテイストの曲調ですが、今回紹介した「スパークル」も非常におすすめできる楽曲です。
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「鳥の詩」Lia
最後に紹介するのはLiaさんの「鳥の詩」です。アニメ『AIR』のOPテーマ曲として使用されました。元々は2000年にゲームとして発売された『AIR』。ゲームとしての人気はもちろんでしたが、2005年のアニメ化によってより多くの人が作品を知るようになりました。また、歌唱を担当するLiaさんは、VOCALOIDの『IA』の声優でもあり、それを経由して知った人も多いと思います。
夏になると聴きたくなる歌として、現在もファンの間で語られている主題歌「鳥の詩」。壮大なメロディが印象的なこの曲は、泣けるアニソンとしてだけでなく、非常に盛り上がる曲でもあります。
ファンであれば、イントロから鳥肌が立つかもしれません。開幕からクライマックスとなっており、作品を知らない人であっても非常に引き込まれる楽曲でしょう。軽快なリズムで明るい曲調ではあるものの、その内容にはどことなく影を落とす場面もあり、1つ1つの歌詞に深い想いが込められています。遠回しな歌詞の裏には、作品内のキャラクターと思われる描写も多数あり、リリース当時はこの作品を知る界隈で様々な考察がされていました。もしこの楽曲に興味のある方は、ぜひアニメ作品も視聴してみてください。
最後に
今回の記事では、泣けるアニソンについての紹介でした。
趣味嗜好によっては異なる曲を思い浮かべた人もいるでしょうが、それも間違いではありません。
アニソンはやはり自分の好きな作品から広がっていくものであり、それをどう捉えるのかも人それぞれです。
それを友人や異なるファンと共有することで、また違った作品に出会えることもあるでしょう。
ぜひカラオケなどを通して交流を図り、様々な楽曲に触れてみてください。