中野家の5つ子である中野一花・二乃・三玖・四葉・五月と、同級生・上杉風太郎の恋模様を描いた「五等分の花嫁」。
週刊少年マガジンで連載されていた漫画が原作であり、アニメ化・映画化された人気作です。
アニメ1期・2期を経て、2022年5月20日には完結編となる劇場版が公開となりました。
今回は、「五等分の花嫁」のアニメ・劇場版の楽曲をご紹介します。
魅力的な楽曲の数々にご注目ください。
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目次
五等分の花嫁・楽曲紹介
___________ 映画「五等分の花嫁」
「五等分の花嫁~ありがとうの花~ウェディングver.」
サウンドトラックメイキング映像https://t.co/iqTuCdu9GM___________
#五等分の花嫁 pic.twitter.com/2hXKMvb6rV — TVアニメ『五等分の花嫁』公式 (@5Hanayome_anime) June 3, 2022
アニメ1期OP「五等分の気持ち」
5つ子の声優を務める花澤香菜・竹達彩奈・伊藤美来・佐倉綾音・水瀬いのりが歌唱しているアニメ1期OP「五等分の気持ち」。
5つ子が想いを寄せる相手・上杉風太郎を起こすようなセリフから始まる本楽曲。
「フータローくん?」「上杉!」「上杉君」など、5つ子の個性が反映された呼び方が印象的です。
喜びも(喜びも) 悲しみも(悲しみも)
あなたさえ
五等分なんです
生まれた時からずっと一緒で、さまざまな感情を分け合っていた5つ子。
好きな人でさえ五等分にしてみんなで愛していこうというような心情が読み取れます。
上杉風太郎との出会いから、5つ子が自分たちの恋心に気付いていく過程が描かれるアニメ1期。
勉強が苦手な5つ子の家庭教師となった上杉風太郎でしたが、彼のことをよく思わない5つ子もいました。
しかし、彼のひたむきに努力する姿勢や、魅力的な一面に気付き、どんどん惹かれていく彼女たち。
サビ頭の「大嫌いから 大好きへと 変わる心に ついていけないよ」は、アニメ1期の核を捉えた部分だと言えるでしょう。
本楽曲の最後は「ずうと ずうと ずうと ずうと あなたに愛を誓います」と、結婚式のワンシーンを切り取ったような言葉で締めくくられます。
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アニメ1期ED「Sign」
内田彩が歌唱しているアニメ1期ED「Sign」。
運命の人に向けて愛を歌っているような楽曲です。
一つずつ重ねてゆく 二人だけの小さな輝き
楽曲序盤に出てくるこの言葉。
どんなことでも五等分にして分け合っていた彼女たちの独占欲が見え隠れするような箇所です。
「好きな人と私だけの輝き」を大切にしたいという気持ちが伝わってきます。
また、楽曲の終盤で出てくる「思い出す 出会った場所 全てが繋がる きっと あの日から 始まった」という言葉。
本人たちも序盤は気付いていませんが、上杉風太郎と5つ子の出会いは、高校時代ではありませんでした。
物語が進むにつれて意味を持ってくるこの歌詞部分。
ここに出てくる「あの日」は、アニメ2期で明らかになってくる伏線とも言えます。
優しく愛らしい雰囲気の中に、「私にはあなただけ」という大きな愛が感じられる楽曲です。
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アニメ1期最終話特殊ED「ごぶんのいち」
5つ子の声優が歌唱しているアニメ1期12話特殊ED「ごぶんのいち」。
上杉風太郎と出会い、さまざまな経験を経て自分の想いに気付き始めた5つ子の心の内が歌われています。
ごぶんのいちじゃダメなの
独り占めしたいから
みんなで愛するのではなく、一対一で彼と向き合いたいという気持ちが感じ取れるこの箇所。
好きな人を独り占めしたいという当たり前の感情であっても、5つ子という特殊な環境が彼女たちを苦しめます。
5つ子の母親はもうすでに亡くなっており、父親は病院を経営する多忙な人物。
5つ子は5人でマンションに住み、お互いに支え合って生活をしていました。
そのため、生まれた時からずっと一緒だった5人の絆は、何にも変え難い特別なもの。
しかし、5つ子それぞれの恋心が上杉風太郎に向いてしまった今、「恋」と「家族」と天秤にかけなければいけない状況になってしまったのです。
5つ子の家庭教師として、関わりを持つようになった上杉風太郎。
曲の最後は「君の隣で いつまでも教えて」と、これから先もずっとあなたの隣にいたいという思いが歌われています。
「君のそばで」ではなく、「君の隣で」という言葉を使っているこの楽曲。
5人のうちの1人ではなく、「あなたのたった1人の特別になりたい」という気持ちが感じ取れます。
ピュアな恋心の中に、少しの切なさを感じさせる楽曲です。
アニメ2期OP「五等分のカタチ」
5つ子の声優が歌唱しているアニメ2期OP「五等分のカタチ」。
「ねぇ、教えてくれる?」「ちょっと、教えなさいよ…」と、家庭教師である上杉風太郎に対して喋りかけているようなセリフから始まります。
五等分じゃ イヤだから 独り占めしてもいいかな
アニメ1期最終話の特殊EDで見え始めたそれぞれの独占欲がより強く感じられる楽曲です。
注目してほしいのは、サビで出てくる「時々ちょっとズルいけど」という言葉。
上杉風太郎はこの時点では5つ子の見分けをすることができず、服やカツラを身につけた彼女たちに翻弄されることもありました。
それぞれの恋心が加速し始め、5つ子のことよりも、彼のことを優先する場面も出てくるアニメ2期。
悪気はなくとも、5つ子たちがお互いを傷つけてしまったり、彼に好きになってもらうためにズル賢い戦略を立ててみたり。
5つ子のうちの1人ではなく、それぞれが女性として愛し愛されたい気持ちが全面に出てくるアニメ2期が表された部分です。
アニメOPでは1番のみしか流れず、それぞれが5つ子の絆より、自分の幸せを追い求めて走り出したように受け取れる本楽曲。
しかしフルで聴くと、曲の終盤ではこんな歌詞も。
それでも五つ子(みんな) 大切で
単純な恋じゃない 五等分のカタチでも
好きになってもいいかな
楽曲のタイトルにもなっている「五等分のカタチ」という言葉が唯一出てくるこの箇所。
日に日に膨らむ恋心に戸惑い、5つ子と天秤にかけて葛藤しているような姿が描かれています。
「独り占めしたい」「五等分のカタチでもいい」と、正反対の感情を抱く5つ子の苦しみが感じ取れる楽曲です。
アニメ2期ED「はつこい」
5つ子の声優が歌唱しているアニメ2期ED「はつこい」。
同じ人を好きになってしまった5つ子の切ない気持ちが歌われている楽曲です。
「なんで君なんだろ…」という言葉から始まる本楽曲。
5つ子ながら、性格や好きなものが全く違う彼女たちでしたが、そんな5人が初めて同じ気持ちを抱いたのが、上杉風太郎に対する「好き」でした。
この楽曲で注目してほしいのが、アニメED内では使われていない2番冒頭の歌詞。
もしも君以外の
別の人に恋していたら
同じように苦しかったの?
いいえ違うよ 始まりもしなかったよ
タイトルになっている「はつこい」。
恋の苦しさに押しつぶされそうな彼女たちは、「5人で同じ人を好きにならなければこんな感情にはならなかったの?」と自分に問いかけます。
しかし、出てきたのは「あなたでなければ、はつこいは動き出さなかった」という答え。
避けようのなかった現実を改めて見つめ直しているような箇所です。
曲の終盤には「ねぇ おなじ人好きになったから ここに絆が あること知ったよ」と、この恋と正面から向き合う覚悟を決めた5つ子の気持ちが描かれています。
「はつこいに気付いたからこそ、5つ子が大切だからこそ、正々堂々と好きになる」と真っ直ぐ前を向く姿が映し出された楽曲です。
劇場版OP「五等分の軌跡」
5つ子の声優が歌唱している劇場版OP「五等分の軌跡」。
上杉風太郎と5つ子の恋が完結する劇場版ということもあり、歌の中にも大きな伏線が張られています。
注目したいのはCメロにあたるこの部分。
君の前だと演技も
押しても引いてもダメなの?
まっすぐな気持ちどうか
届かない 願うほど強く
5つ子が上杉風太郎に向けて抱いている恋心が溢れている歌の中で、一際ネガティブな印象が強いCメロ。
実はこの箇所、5つ子のうちの4人がソロパートを担当しています。
失恋を連想されるCメロ部分を歌唱していないのは、1人だけ。
映画の結末を知って改めて聴くと、キラキラした恋心の中に失恋の苦しみが感じられる1曲です。
劇場版ED「五等分の花嫁~ありがとうの花~」
5つ子の声優が歌唱している劇場版ED「五等分の花嫁~ありがとうの花~」。
アニメ2期を経て完結を迎えた劇場版のEDにふさわしい壮大なバラード曲です。
アニメ1期・2期のOP・EDのタイトルである「気持ち」「サイン」「カタチ」「はつこい」が歌詞の中に組み込まれていることも特徴のひとつ。
これまでの集大成であることを感じさせる仕掛けです。
そう彼となら大丈夫だね
誇らしい(今日 ほら)なんていい日
大サビの最後には、5つ子のうちの4人が花嫁に向けて送っているような言葉も。
結婚式当日、純白のドレスに身を包んだ1人とパーティードレスを着た4人が抱き合い泣いているような場面が頭に浮かびます。
紆余曲折を経て結ばれた2人と、失恋を経験した4人。
しかし、最後はみんな笑顔で「本当によかった」「幸せになってね」と心からの祝福を捧げている様子が描かれている楽曲です。
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まとめ
「五等分の花嫁」のアニメ・劇場版のオープニング曲とエンディング曲を解説しました。
ストーリーが色濃く反映された魅力的な楽曲ばかりでしたね。
気になるものがあれば、ぜひチェックしてください。