Base Ball Bear こだわりのギターロックを鳴らす3人組の経歴やオススメ曲は…?

Base Ball Bear  こだわりのギターロックを鳴らす3人組の経歴やオススメ曲は…?

“青春ギターロック”をコンセプトに、その瞬間に寄り添った歌詞で数々の名曲を紡ぎ続けてきた「Base Ball Bear」(ベース ボール ベアー)。

最近ではメンバー全員が30歳を過ぎ、これまでにはなかった大人の魅力溢れる楽曲が増えてきた印象を受けます。

今回は、そんなBase Ball Bearのプロフィールや経歴、魅力、おすすめ楽曲をご紹介します。

Base Ball Bearとは?

Base Ball Bear (略称:ベボベ、BBB)は、ボーカル&ギター担当の小出祐介さん、ベース&コーラス担当の関根史織さん、ドラムス&コーラス担当の堀之内大介さんから成る3スリーピースロックバンド。

メンバー全員が、千葉県の東海大学付属浦安高等学校を卒業しており、2001年に開催された同校の文化祭に出演するために集結したことがきっかけで結成に至りました。

当初は4人体制で活動していましたが、2016年に元ギター担当の湯浅将平さんが正式に脱退を発表してからは現在の3人体制に落ち着いています。

バンド名「Base Ball Bear」の由来

「Base Ball Bear」というバンド名は、小出さんが何となく思いついた“Base Ball”という単語に字面の良い単語を組み合わせようとメンバーで考えた結果、生み出されたそうです。

行き当たりばったり決まったようなもので、意味や由来は特にないことが明かされています。

Base Ball Bearのメンバー

小出祐介(こいでゆうすけ)

担当:ボーカル&ギター
愛称:コイちゃん、こいちゃん、こいさん
生年月日:1984年12月9日(35歳)
出身地:東京都江戸川区
血液型:A型
趣味:映画、掃除、読書

ボーカル&ギター担当のメンバーであると共に、Base Ball Bearの全ての楽曲の作詞・作曲も務める小出祐介さん。

中学生時代にかつて自分の父親がフォークバンドを組んでいた際、使用していたアコースティックギターを借りて弾くようになり、後に父親からもらったイングランド発のロックバンド「ディープ・パープル」の「ライヴ・イン・ジャパン」を聴いてエレキギターにも挑戦し始めました。

当時は友達が一人もおらず、所属していたバスケ部も退部してしまったのもあってあまり良い思い出がないことを今でもインタビュー等を通し、時々明かしています。

MEMO

その頃から映画鑑賞にハマり出し、一時期は映画監督を目指そうと考えていたこともあったのだとか。

邦画・洋画関係なく幅広いジャンルの作品を鑑賞しているといい、とにかく詳しすぎると評判です。

映画以外にも幅広い知識を持ち合わせていることから、クリスマスに2人で鍋パーティーをするほど仲が良いという芸人のバカリズムさんには「TSUTAYA」というあだ名で呼ばれています。

アイドルにも精通しており、最推しの℃‐uteの矢島舞美さんに対する“生み出した地球に感謝するほど”の熱狂的な応援姿勢が有名です。

アイドルを応援する際はいつも音楽から入るそうで、流石ミュージシャンという印象を受けます。

関根史織(せきねしおり)

担当:ベース&コーラス
愛称:史織ちゃん、関根譲
生年月日:1985年12月8日(34歳)
出身地:埼玉県浦和市
血液型:B型
趣味:料理(お菓子メイン)

可愛らしいルックスから、主に男性ファンの間で「関根譲」として親しまれる関根史織さん。

バンド結成時はキーボードを担当していましたが、後にベース担当に転向。

Base Ball Bearのライブ中には、特に彼女が影響を受けているという海外のイングランド発のロックバンド「ジェスロ・タル」のイアン・アンダーソンがライブ中に行う「フラミンゴ奏法」を真似て、片脚を上げるパフォーマンスをすることもあります。

演奏スタイルにおいては、福岡で結成されたロックバンド「ナンバーガール」の中尾憲太郎の影響を受けた“男らしい力強いサウンドを奏でるため”にピック弾きを採用しており、指弾きでないからこその疾走感ある演奏が話題です。

2005年には、同年公開の映画『リンダ リンダ リンダ』で女子高生バンドのベーシスト役を熱演し、女優デビュー。

2012年2月には、ロックバンド「髭(HIGE)」のベース担当である宮川トモユキさんとの結婚を発表しています。

堀之内大介(ほりのうちだいすけ)

担当:ドラムス&コーラス
愛称:ホリくん、ホリ
生年月日:1985年1月17日(35歳)
出身地:東京都品川区
血液型:A型
趣味:筋トレ、フットサル、プロレス観戦

神社のある実家に生まれ育った堀之内大介さん。

高校生時代は音楽活動以外に生徒会、応援団に所属していたといい、想像通りの熱血な性格をしているそうです。

Base Ball Bearのライブで見せるエモーショナルなパフォーマンスでは男性をも虜に。
客席からは頻繁に彼のコールが飛び交います。

MEMO

プロレス観戦好きの繋がりで「新日本プロレス」の棚橋弘至選手と親交があり、2012年にBase Ball Bearの結成10周年を記念した彼等にとって2度目の武道館ライブでは堀之内さんプロデュースのもと、新日本プロレスとアパレルブランド「SKULLSHIT」とのコラボレーションで完成されたラグランTシャツをグッズとして発売。

それ以外のライブツアーでも毎度、彼の手掛けたラグランTシャツが販売されています。

2019年9月には、ライブのアンコールで結婚と同時に妻による男児の出産をサプライズ発表してファンを驚かせました。

Base Ball Bearの経歴

バンド結成まで(中学生時代)

Base Ball Bearの結成前、中学生時代に自分たちで結成したバンド「THE MASTER PLAN」のメンバーとして、文化祭に出演した小出さんと湯浅さん。

その場には1学年下の関根さんも来ており、彼女は後に新バンドのキーボード担当として誘われたそうです。

注意

※結果的には小出さんの目指すバンドにはキーボードが不要と言う結論に至り、関根さんはベース担当へと転向。

しかし、当時ドラムス担当だったメンバーが方向性の違いを理由に脱退してしまい、その穴を埋めるために一旦新バンド結成の動きは止まってしまいます。

バンド結成まで(高校生時代)

高校生になると、小出さんは堀之内さんが所属するバンドに加入。
そこで堀之内さん以外のメンバーを追放し、2001年7月から改めて湯浅さん、関根さん等と4人で新バンドを結成します。

その後、同年の文化祭に出演することを目標に準備を進めていた中で小出さんと堀之内さんが衝突し、本番直前にも関わらずバンド解散の危機を迎えることに。

メンバー同士の話し合いの結果、同ステージを終えてから解散するという結論に至り、当日を無事に乗り切ります。

文化祭当日の夜、改めて「このメンバーでバンドを続けていきたい」という小出さんの思いを快諾したメンバーたち。

ここから「PLANET」というバンド名で、4人での音楽活動が本格的にスタートしました。

「Base Ball Bear」としてインディーズデビュー

2002年、小出さんと堀之内さんが様々なホームページをチェックし、「まず最初はここに送ってみよう」とデモテープを送付したのが、ユニバーサルミュージックの新人発掘育成セクション「GREAT HUNTING」でした。

そのデモテープがディレクターの加茂啓太郎さんの目に留まり、およそ1週間後に溜池山王にある東芝EMI(現ユニバーサルミュージック)まで来るように返事をもらった4人。

そこで直接加茂さんとの出会いを果たし、以降は音楽性や社会人としてのマナー等、幅広い知識を彼から学びます。

そして2003年11月26日、「Base Ball Bear」としてミニアルバム『夕方ジェネレーション』でのインディーズデビューが決定しました。

MEMO

当時、加茂さんがパーソナリティーを務めていたラジオ番組でもう一人のパーソナリティーから当時のPLANETというバンド名を「好きじゃない」と言われてしまったため、小出さんと湯浅さんでバンド名を見直して「Base Ball Bear」という現在の活動名義に行き着いたそうです。

メジャーデビューと初のアニメタイアップ

インディーズ時代も“10代の青春”をテーマにした爽やかなメロディーや歌詞、高い演奏スキルで注目を集めてきたBase Ball Bear。

2006年4月12日には、1stアルバム『GIRL FRIEND』で満を持してのメジャーデビューを果たします。

MEMO

ライブ会場限定版のCDジャケットに施された『電波塔マーク』には「東京のバンドとしてやっていくぞ」というメンバーたちの決意が込められたそうです。

2007年4月4日には1stシングル「抱きしめたい」、翌月16日には早くも2ndシングル「ドラマチック」を発売。

「ドラマチック」では、同名のリード曲がTBS系アニメ『おおきく振りかぶって』の第1期オープニングテーマに起用され、彼等にとって“初のタイアップ”を果たすこととなりました。

オリコンTOP5入りを達成

2009年1月7日にリリースした8thシングル「LOVE MATHEMATICS」は、オリコンシングルチャートで過去最高の5位にランクインし、初のTOP5入りを果たします。

MEMO

タイトルと同名のリード曲は、テレビ東京系音楽番組『JAPAN COUNTDOWN』の2008年12月度エンディングテーマに起用。

同年3月5日からは同シングルを携えたバンド史上最長のライブツアー『LIVE METHEMATICS TOUR 09』を開催し、豪華なゲスト等を招いたステージで大勢のファンを魅了しました。

6月27日には、初の東京・日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ『日比谷ノンフィクション』を実施し、こちらも大盛況に終わります。

初の武道館ライブを開催

2010年1月3日には、Base Ball Bear史上初の武道館ライブ『LIVE;(THIS IS THE)Base Ball Bear.』を開催します。

“三が日”というめでたい日にバンドの経歴を塗り替えた同ライブで、会場の観客およそ9000人を熱狂の渦に巻き込みました。

同年3月からは、初のホールツアー『TOUR;HALL IN MY LIFE.』を実施。

MEMO

大阪、千葉、福岡、名古屋、東京を巡る同ツアーに各地のファンを歓喜させたそうです。

結成10周年&メジャーデビュー5周年

Base Ball Bearの結成10周年であると共に、メジャーデビュー5周年を迎えた記念すべき2011年には、4月から7月にかけて“結成10周年記念”と銘打ったライブツアー『10th Anniversary SAYONARA-NOSTALGIA TOUR』の開催が決定。

しかし、同年3月11日に発生した『東日本大震災』の影響から一部の公演は延期や中止が発表されます。

11月9日には、小出さんが自分自身と外で起きていること(東日本大震災)に多大な影響を受けながら制作した4thアルバム『新呼吸』を発売。

MEMO

タイトルの如く、“明日に向けて「新呼吸」しながら進んでいこう”という思いが詰まっている同作は、オリコンアルバムチャートでBase Ball Bear史上最高の5位にランクインしました。

2度目の武道館ライブを開催

前回の武道館ライブから丁度2年後に当たる2012年1月3日、メジャーデビュー10周年の集大成として彼等史上2度目の武道館ライブ『10th Anniversary tour(This Is The)Base Ball Bear part.2「Live新呼吸」』を開催したBase Ball Bear。

MEMO

通常のライブとは異なり、客席にもライトを当てることで会場全体をステージにしたこだわりの空間には、“ファンがいてこそのBase Ball Bear”というメンバーたちの思いが込められていたそうです。

インディーズデビューを飾った『夕方ジェネレーション』から始まる緩やかなスタートに予想を裏切られるファンが続出。

バンドのポテンシャルを見せつけられたライブとして、大好評を博しました。

人気女優の出演で話題を博したシングルを発売

2013年2月13日には、モデルや女優として活躍中の本田翼さんがBase Ball BearのMVに2度目の出演を果たした「PERFECT BLUE」が15thシングルとして発売されます。

注意

※初出演は2011年8月31日にリリースされた13thシングル「short hair」のMVで、当時の本田さんはまだ駆け出しの女優でした。

この後、2017年4月12日にも7thアルバム『光源』のリード曲「すべては君のせいで」にも出演を果たし、これまで全3部作にもわたって紡がれてきた彼女とのシリーズ。

「すべては君のせいで」のMVのラストでこちらに向かって笑顔で手を振る本田さんの姿から、ファンの間では彼女とのシリーズはこれで完結したと解釈されているようです。

Base Ball Bearと本田翼さんは、それぞれが活躍する舞台で共に着々とその名を馳せるようになった表現者同士であると言っても間違いではないでしょう。

結成15周年&メジャーデビュー10周年

結成15周年と同時にメジャーデビュー10周年を迎えた2016年は、2月に元メンバーの湯浅さんが失踪したことを受けてBase Ball Bearの活動体制を大きく揺るがす年となりました。

突如バンドの制作現場に彼が来なくなり連絡も途絶えていったそうですが、第3者を通じて本人の意思を確認したところ、脱退を希望する意思が伝えられたのだとか。

あまりに突然のことに衝撃を受けた事務所・メンバーとも直接彼との接触の機会を設けようと努めましたが、上手くいかず結果的に4人での活動継続は困難という見解がなされたそうです。

同年3月2日の夕方頃、公式サイトを通じて湯浅さんの正式な脱退が発表されました。

新レーベル設立とライブツアーの中止

3人体制への移行後、3ピースでの表現方法に試行錯誤を重ねてきたBase Ball Bear。

2018年になると、これまで所属していたレコード会社・ユニバーサルミュージックを離れ、ビクターエンタテインメントに移籍することを発表します。

また、同社に彼等の新レーベル「DGP RECORDS」を立ち上げ、翌年1月30日に同レーベルより初の作品1stEP『ポラリス』をリリース。

2020年1月22日には、新レーベルより発表するのは初となる8thアルバム『C3』を発売します。

MEMO

同年5月から7月にかけ、同アルバムを携えたライブツアー『LIVE BY THE C3』を開催予定でしたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて全公演とも中止が発表されました。

8月20日には“今だから出来ること”をテーマにソニー・ミュージックアーティスツ所属のアーティストたちが総力を挙げて視聴者に届けられる配信イベント『ズームイン!!SMA!』への出演が決まっているほか、同月25日にはBase Ball Bear初のFC限定生配信ライブが発表されています。

Base Ball Bearの魅力

メンバーのリアルを映した歌詞

現時点で見えない未来よりも「今」に執着する小出さんが紡ぎ出す歌詞は、その瞬間の彼・メンバー自身の感情や経験に基づいた描写の多さが特徴。

デビュー直後の彼等の楽曲には聴き手の脳裏に10代のキラキラした青春を思い起こさせるほどのリアルな描写が多かったように思いますが、最近は経験を重ねて大人になったことから初期に比べると落ち着いた雰囲気、歌詞の音楽が多くなった印象を受けます。

バンドの経験値や時代の変化に合わせ、ジャンルに縛られない幅広い楽曲を輩出することにより、いつまでも愛され続けるヒット曲を輩出し続けられるのは彼等ならではの魅力です。

“ギターロック”へのこだわり

デビュー当初から、ギターロックにこだわり続けているBase Ball Bear。

メンバーたちが奏でるギター、ドラム、ベースの3つの音を基礎とし、シンセサイザーやホーン等による派手なアレンジは加えない硬派なスタイルを貫いています。

シンプルすぎないよう、先述した3つの音を引き立てるためのエフェクターを使いこなす高い演奏スキルと音楽性は類まれないものと言えるでしょう。

Base Ball Bearのおすすめ楽曲3選

①「changes」

2008年5月8日にリリースされた、Base Ball Bearの7thシングル

MEMO

アニメ『図書館戦争』のエンディングテーマに起用されたポップでキャッチーなロックナンバーです。

また、Base Ball Bearがテレビ朝日系音楽番組『ミュージックステーション』に初出演を果たした曲でもあります。

歌詞にも含まれる“白黒”を表現したかのような白黒映像のMVに色が付くシーンには、あと1歩を踏み出せない視聴者の背中を後押ししてくれるパワーが込められている印象。

何度聴いてもかっこよく、色褪せない応援ソングとして最近彼等のファンになる若い世代からも絶大な支持を誇ります。

②「ドラマチック」

2007年5月16日にリリースされた、Base Ball Bearの4thシングル

MEMO

先述したようにアニメ『おおきく振りかぶって』のオープニングテーマに起用され、彼等が初のタイアップを果たした曲です。

まだ学生らしさが残るメンバーたちが、球場を舞台に演奏するMVは当時大きな反響を呼びました。

関根さんの優しいコーラスが小出さんの歌声に爽やかなイメージをプラスしており、暑くなってきた時に聴きたくなる夏の定番ソングとなっています。

③「short hair」

2011年8月31日にリリースされた、Base Ball Bearの13thシングル

小出さんによると、本曲の原型は彼等がインディーズ時代に親交のあったロックバンド「12月8日」の「グッドバイ」から来ており、同バンドのメンバーたちが演奏する様子を思い浮かべながら手掛けたそうです。

MEMO

男性目線から「失恋」や「片想い」を歌った曲で、先述したようにタイトルの如く“ショートヘア”の本田翼さんが出演したMVが見どころとなっています。

あまりにもリアルな男女の恋愛模様が歌われているので、実際に失恋したばかりの方が聴く際には涙必至。

Base Ball Bearの爽やかなイメージが満載な名曲です。

最後に…

未来でも過去でもなく、常にその瞬間の出来事に重きを置いて聴き手に共感を誘いかける名曲を輩出し続けてきたBase Ball Bear。

いずれも世代を超え、なお愛され続ける背景にはきっと小出さんによる人間の根本的な部分への訴求力があるからだと思います。

デビュー当初は青春ソングが多かった彼等ですが、今では多岐にわたるジャンルの楽曲を手掛けているので、今回ご紹介した3曲以外にも気になる曲があれば是非聴いてみてください!

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