神はサイコロを振らない(神サイ):メンバーの年齢、経歴、代表曲とは…?

神はサイコロを振らない(神サイ):メンバーの年齢、経歴、代表曲とは…?

神サイが注目される理由とは?


神はサイコロを振らないが注目されるようになったのは、TikTokやYouTubeといったネットを通じた口コミが要因の1つでもあります。しかし、それだけでメジャーデビューにまで発展し、各種メディアへの展開になることはなかったでしょう。

“ネット発”というのもそれほど珍しくはない時代。その中でも彼らが多くの人に支持されてきたのは、曲に対するアプローチが常に進化していることではないかと思います。

YouTubeなどでファンのコメントを見ると、一部では「神サイの曲は今と昔で違う」という反応があり、実際にその変化を感じ取っているファンも一定数いるようです。

実際に神サイの曲を聴いてみると、デビュー前とデビュー後で違いを感じ取ることができるかもしれません。特に彼らの代表曲ともなった「夜永唄」が収録された3rdミニアルバム「ラムダに対する見解」は、その変化が顕著に表れたものではないでしょうか。

速いテンポで身体が自然に動き出すような躍動感のある曲を演奏するバンドが多い中、神サイの活動当初もそれと似たような楽曲が目立ちました。そのままの彼らであれば、もしかすると埋もれたままだったかもしれません。

しかし、アプローチを変えたことによって、これまでのアップテンポとは全く異なる、静寂を主体とした音楽が特徴的となりました。ですが、単なる静寂だけで語ることができないのが神サイの注目すべき点です。

「ラムダに対する見解」に収録されている「アノニマス」では、曲の始まりはヴォーカルの語り口調から始まります。徐々に盛り上がっていく曲調かと思いきや、突如淡々としたリズムへと引き戻され、聴いている人にとっては曲の起伏に“乗る”のではなく、“流される”という印象が強いかもしれません。

また、ミュージックビデオにおいては、歌詞を軸に構成されたリリックビデオという方式を用いています。流れる歌詞を見つめる様は、まるで映画の字幕を眺めているかのような感覚を味わうことができるのではないでしょうか。

1曲に集中させるという静寂さから、次はどんな展開になるのだろうかと期待に満ち溢れた音楽性。まだまだ発展途上にある彼らが、今後どんな音楽を披露してくれるのか非常に楽しみです。

神サイのグループ名の由来とは?

「神はサイコロを振らない」というバンド名は、世界的にも有名なドイツの理論物理学者、アルベルト・アインシュタインが残した言葉から名付けられました。

アインシュタインは、観測される現象が偶然に選ばれるという量子力学の曖昧さに否定的な考えを持っており、「法則や決定されるべき数式がある」という立場から、“神”という単語で述べました。

その言葉を引用して、「型にはまらない、誰にも出せない音を生み出し続ける」という法則をもって、自分たちが定めた道を自分たちで切り開いていくという意味を込めて、このバンド名が命名されました。

ちなみに作家の大石英司の小説『神はサイコロを振らない(2004年発)』も、同じくアインシュタインの言葉が由来しているそうです。略称も『神サイ』と同じで、もしかするとメンバーの中でこの小説を読んだ人がいるのかもしれません。

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