「最近の若者はみんな冷めている」
「SNS世代は面と向かって伝えようとしてこない」
ここ数年、そんな世論をニュースやワイドショーでよく耳にしますね。
確かに、時代の流れやSNSの発達により、仕事・夢への情熱の注ぎ方やコミュニケーションの取り方は変化しつつあるでしょう。
しかし、決して冷めきった若者ばかりではありません。
ひたすら熱く、そしてまっすぐに言葉を発し続けるバンドがいます。
その名はハルカミライ。
彼らの楽曲、ライブパフォーマンスはまさに情熱そのもの。
若者に対するイメージもガラリとひっくり返るかもしれません。
「最近の若者は〜」と憤る大人にこそ聞いてほしい、彼らの熱いメッセージや圧巻のパフォーマンスをご紹介します。
目次
1.ハルカミライ
- 橋下 学/ボーカル
- 関 大地/ギター、コーラス
- 須藤 俊/ベース、コーラス
- 小松 謙太/ドラム、コーラス
「ハルカミライ」は、東京を中心に活動する4人組のロックバンド。
2012年に東京都・八王子市で結成されました。
当時のメンバーは現メンバーであるボーカル・橋下学とベース・須藤俊、そして2013年と2016年に脱退した元メンバー。
専門学校での出会いがきっかけで、ハルカミライとしての活動が始まったようです。
橋下、須藤は「日本工学院八王子専門学校」の出身で、当時は2人は同じクラス。
須藤がトイレで「ちょっと話があるんだけど」と話しかけたことが始まりだったそうです。
2.ハルカミライ・バンド名の由来
「ハルカミライ」というバンド名は、UNLIMITSというバンドの「ハルカカナタ」という楽曲に由来するそう。
ベースの須藤が持ってきた「ハルカカナタ」CDを見たとき、字面の格好良さに惹かれたんだとか。
そこから少し文字って「ハルカミライ」というバンド名にしたそうです。
UNLIMITSは女性のツインボーカルという独特な構成の4人組バンド。
「ハルカミライ」の由来となった「ハルカカナタ」という楽曲は、アニメ「BLEACH」のエンディングソングに起用されていました。
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2.ハルカミライ・メンバー
2-1.橋下 学(はしもと まなぶ)/ボーカル
橋下学はハルカミライのボーカル。
全楽曲の作詞作曲を担当しています。
一見穏やかそうな見た目ですが、ライブのパフォーマンスはパワフルで圧巻。
走り回り、動き回り、客席へダイブ・・・。
まさにロックンローラーです。
腕に彫られたタトゥーも印象的。
音楽にのめり込んだきっかけはスキマスイッチの「全力少年」。家族も音楽好きであり、幼少期から音楽に囲まれていたそうです。
2-2.関 大地(せき だいち)/ギター、コーラス
関大地はハルカミライの最年少メンバー。
楽器はギターを担当しています。
出身は長野県の南箕輪村。
ハルカミライへの加入は2016年ごろですが、それ以前も音楽活動はしていた様子。
ハルカミライの存在はライブで見て知っていたようです。
加入前のバンドはラウド系だったそう。「ハルカミライへの加入と同時にラウドは捨てた」と雑誌のインタビューで語っています。
2-3.須藤 俊(すどう しゅん)/ベース、コーラス
須藤俊はハルカミライのベース担当。
結成メンバーであり、橋下学に「バンドを組もう」と声をかけたいわば発起人です。
バンドを組む前はギターをやっていたそうですが、橋下学に頼まれてベースに変更したそう。
全楽曲の編曲を担当するなど、ハルカミライにとって欠かせない存在です。
J-POPしか聞かなかった橋下学にブルーハーツや銀杏BOYZを教えたのは須藤俊。逆に、橋下の影響で森山直太朗など聴くようになったそうです。
2-4.小松 謙太(こまつ けんた)/ドラマ、コーラス
小松謙太はハルカミライのドラム担当。
初期メンバーではありませんが、2013年と比較的早い段階からハルカミライとして活動しています。
残念ながらハルカミライとの出会いについて詳細は語られていません。
年齢が橋下・須藤と同じであることから、学校のつながりである可能性も考えられます。
雑誌のインタビュー等では発言回数が少ない印象がありますが、SNSはユーモアに溢れる投稿が多め。ムードメーカー的な役割も果たしているのかもしれません。
3.ハルカミライの経歴
結成から2〜3年ほどで頭角を現し、老若男女問わず多くの人を惹きつけてきたハルカミライ。
2019年にはついにメジャーデビューを果たし、大規模会場でのライブも大成功を収めます。
今後の活躍が期待される彼らですが、まずはこれまでの経歴をチェックしてみましょう。
3-1.結成
ハルカミライの結成は2012年。
彼らがまだ専門学校に通っていた18〜19歳のころです。
現ベースの須藤が当時同じクラスだった橋下に声をかけ、「ハルカミライ」の活動が始まりました。
ハルカミライが「八王子発」と言われるのは、当時通っていた専門学校が八王子にあったから。メンバーの出身地はバラバラです。
須藤が橋下を誘った理由と言われているのが、当時橋下が趣味で作っていた楽曲。
結成当時の橋下にはバンド経験がありませんでしたが、昔からギターやボーカルを習っており、自ら楽曲制作もしていたそう。
そんな橋下の楽曲に惹かれ、当時別のバンドで活動していた須藤は橋下とバンドを組むことを決めたようです。
当時の活動に目立った記録はありませんが、結成から約1年後の2013年、ドラムを担当していたメンバーの脱退が発表されます。
【お知らせ】
急な発表になりますが今月30日の八王子Match voxでのライブをもちましてDr.鎌原巧は脱退します。いきなりの発表になってしまい申し訳ございません。
決してメンバーが不仲になったわけではなく巧自身の別の夢を叶えるためにこのような形になりました。— ハルカミライ (@HarukamiraiInfo) December 3, 2013
そして、現メンバーである小松謙太がドラム担当として加入。
ここからハルカミライは徐々に頭角を現し始めます。
2014年には年間で約130本ものライブをこなし、地域密着型のオムニバスCDに参加。
2015年にはハルカミライの代表曲とも言える「アストロビスタ」をデモでリリースします。
また、この頃からインディーズレーベル「THE NINTH APOLLO」に所属するバンドとツアーを回るなど、活動はさらに精力的に。
しかし、徐々に人気が出始めた2016年、当時ギターを担当していた吉松光児が突然脱退を発表します。
活動を危ぶむファンも少なくありませんでしたが、彼らは止まる事なくバンド活動を継続。
現メンバーである関大地を加え、現在のハルカミライとして活動をスタートさせるのです。
3-2.THE NINTH APOLLOに所属
ギターの脱退を乗り越え、現在と同じ編成になったのが2016年2月のこと。
その翌月、彼らの初となるシングル「symbol」をリリースします。
さらに「BOYS ON THE RUN vol.5」というイベントを主催、同じ八王子出身のバンド「グッドモーニングアメリカ」のコンピレーションアルバムに参加するなど躍進。
そしてついに2016年6月、大阪のインディーズレーベル「THE NINTH APOLLO」への所属が決まります。
翌2017年には初の全国流通盤アルバム「センスオブワンダー」をリリース。
徐々に野外音楽フェスやサーキットイベントへの出演機会が増え、ハルカミライはインディーズシーンを賑わす話題の存在へとなりました。
「センスオブワンダー」はCDショップ・TOWER RECORDSが話題になりそうなアーティストとしてピックアップする「タワレコメン」に選ばれました。
また、2017年には2枚目となるアルバム「星屑の歌」をリリース。
同時に開催したレコ発ツアーでは、一部のチケットがソールドアウト。
2018年にはさらに人気が高まり、様々な大型野外フェスティバルへの出演を果たします。
さらに、3月には「それいけステアーズ」、10月には「世界を終わらせて」のシングル2枚をリリース。
飾り気のないまっすぐな歌詞やサウンドが老若男女問わず多くの人の心を掴み、現代のバンドシーンを語る上で欠かせない若手バンドとして認知され始めました。
3-3.メジャーデビュー
2019年1月、ついにメジャーデビューが決定。
アルバム「永遠の花」をリリースし、なんとオリコンランキング11位を記録します。
さらに、11月にはシングル「PEAK’D YELLOW」をリリース。
そして2019年12月には彼らのライブ史上最大規模を誇る幕張メッセでのライブを大成功に終わらせます。
その後も彼らの勢いは止まらず、2020年7月にはアルバム「THE BAND STAR」をリリース。
同アルバムはオリコンランキングで最高5位を記録しました。
新型コロナウイルスの影響でライブ活動が自由にできない中でも、配信でライブ活動を行うなど、現在も精力的に活動しています。
「PEAK’D YELLOW」は、2020年にテレビ新潟「#負けない!ニイガタ 高校生編」のイメージソングに起用されました。
4.ハルカミライのおすすめ曲
ハルカミライの楽曲は、とにかく熱い。
ギター、ベース、ドラムとシンプルな構成でありながら、楽曲から伝わってくる熱量はどの曲も想像以上。
ロックな曲でも、メロウな曲でも、彼らのメッセージが聴き手の心までまっすぐ届きます。
耳馴染みの良い綺麗なメロディラインや、わかりやすい日本語詞もポイント。
仮にロックが苦手だったとしても、抵抗なく聞けるのではないでしょうか。
また、若手バンドの中でも群を抜く橋下学の歌唱力も魅力的です。
柔らかくも芯のある歌声に注目しながら、以下のおすすめ曲をチェックしてみてください。
4-1.カントリーロード
「カントリーロード」はハルカミライの知名度をグッとあげた一曲です。
初の全国流通盤アルバムである「センスオブワンダー」に収録されており、MVがYouTubeに公開されたことで話題を呼びました。
同曲でぜひ注目して欲しいのが、AメロからBメロ、そしてサビの転調。
テンポが良く爽やかさを感じさせるAメロが一転、Bメロでは急にメロウな雰囲気へと変わります。
しかし、直後のサビでは再び疾走感溢れるメロディーへとチェンジ。
緩急のあるメロディは彼らの実力を感じさせるほか、ライブでは会場をこれでもかと言うほどに盛り上げる一曲です。
4-2.アストロビスタ
「アストロビスタ」はハルカミライを代表する一曲。
THE NINTH APOLLOと契約後にリリースされた「センスオブワンダー」で一気に知名度が上がりましたが、実は2015年にデモ版をリリースしています。
また、「センスオブワンダー」に続いてリリースされたアルバム「星屑の歌」に収録されている「宇宙飛行士」という楽曲と繋がっているのも抑えておきたいポイント。
両曲では一組のカップルが描かれており、「宇宙飛行士」は彼女を残してこの世から去ってしまった彼氏の思い、「アストロビスタ」では残された彼女の思いが歌われています。
一見すると悲しいストーリーですが、どちらも前向きな思いが歌われており、最後は「ありがとう」と言う言葉で締めくくられるのが魅力。
ドラマ仕立てのMVも必見です。
4-3.ファイト!!
「ファイト!!」はハルカミライのパワーをたっぷりと感じることができる楽曲。
たった1分14秒の楽曲ですが、その短い中に彼らの情熱や友人・ファンを思う気持ちがギュッと詰まっています。
誰かに批判されたとき、夢を笑われたとき、「ファイト!!」を聞けば再び立ち上がれること間違いなし。
ライブで演奏されることも多く、とにかく揉みクシャになって盛り上がります。
ライブに行く予定がある人はぜひ抑えておきましょう。
セカンドアルバム「星屑の歌」に収録されています。
4-4.世界を終わらせて
「世界を終わらせて」はハルカミライを代表するラブソング。
女子の「こんなこと言われたい・・・!」「こんな彼氏欲しい・・・!」が凝縮されており、令和を代表するプロポーズソングになるといっても過言ではありません。
MVでひたすら楽しそうに歌い、楽器かき鳴らす彼らの姿も印象的。
「本当に音楽が好きなんだなぁ」としみじみしてしまいます。
ちなみに、同曲はインディーズ時代にリリースされた楽曲ですが、オリコンランキングでは15位を記録。
ハルカミライの全国的な人気を決定づけた一曲とも言えるでしょう。
4-5.PEAK’D YELLOW
「PEAK’D YELLOW」はメジャーデビュー後初となるシングル。
自身最大のキャパシティである幕張メッセでのライブに先駆けてリリースされました。
そのためか、歌詞もメロディーも疾走感満点。
メジャーデビューを果たし、ひたすらに夢を追いかける彼らの情熱や若さに溢れています。
冒頭の<ただ僕は/正体を/確実を/知りたいんだ>という部分はライブで全員で大合唱したくなるフレーズ。
「これぞロック!これぞハルカミライ!」と思わせる一曲です。
5.ハルカミライまとめ
今後のロックバンドシーンを牽引していく存在になるであろうハルカミライ。
楽曲の幅もライブハウスのキャパもメキメキと広げている彼らは、この先どのような活動で私たちを楽しませてくれるのでしょうか。
彼らの活躍・成長を楽しみに、ハルカミライを知っている人も知らない人も、これまでの楽曲を聴き漁ってみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうざいました。
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