HEY-SMITH(ヘイスミ) メンバーの年齢、名前、意外な経歴とは…?


社会の閉塞感や日常の憂鬱をぶち破る力強いサウンドで日本パンクシーンを牽引するバンドHEY-SMITH(ヘイ・スミス)、通称ヘイスミ。これまでの経歴やメンバーの略歴、バンド名の由来など解説をしていきます。

The Clashのジョー・ストラマーの名言「Punk is attitude, not style(パンクってのは姿勢なんだ、スタイルじゃないぜ)」を地で行くブレないパンク魂と聴く者の心を揺さぶる熱いパンクサウンドで、日本のパンクロックシーンの最前線で奮闘する6人組スカパンク・バンド、HEY-SMITH(ヘイスミス)

すでに「パンク」という単語を6回も使ってしまいましたが、そのくらい徹頭徹尾パンクロックなバンドなんです、HEY-SMITHは。

2018年リリースの最新アルバム『Life In The Sun』に伴う全国ツアーでは約5万人を動員し、2010年に立ち上げた主催フェスティバル「HAZIKETEMAZARE FESTIVAL」も2020年開催分をソールドアウトさせるなど、今一番波に乗っているパンクバンドだと言えるでしょう。

欺瞞に満ちた社会を鋭く斬るシリアスな楽曲を歌う一方、ホーンセクションを生かしたハッピーなパンクサウンドも鳴らせるのが強みのHEY-SMITH。

2020年にはパンクやスカを中心に作品をリリースするアメリカの老舗レーベルASIAN MAN RECORDSとレコード契約を結び、『Life In The Sun World Edition』と題した最新アルバムの海外向けバージョンが発売されることも決定しています。

MEMO
ASIAN MAN RECORDSは日本のスカパンクの重鎮KEMURIやうつみようこと契約しているほか、過去にはBoom Boom Satellites、Polysics、Potshotらの作品もリリースしており、日本のアーティストと非常に縁が深いレーベルです。

リリース済みの国内盤とはジャケットと内容が異なる『Life In The Sun World Edition』は、日本国内のレコード店などでも輸入盤として入手可能となる予定で、熱心なファンはコレクターズアイテムとして手に入れたい1枚となっています。

中心メンバーの急病やメンバー脱退による解散危機を乗り越え、熱いメッセージをパンクサウンドに乗せて発信し続けるHEY-SMITH。

ファンのみならずバンドマンからも絶大な信頼を寄せられる彼らの魅力をご紹介していきます。

HEY-SMITH


バンドメンバー
  • 猪狩 秀平 / ギター、ヴォーカル
  • Task-n / ドラム
  • 満 / テナーサックス
  • YUJI / ベース、ヴォーカル
  • かなす / トロンボーン
  • イイカワケン / トランペット

HEY-SMITH・メンバー

2006年に大阪府豊中市で結成されたHEY-SMITHは、メンバーの脱退・加入を経て、現在は下記のメンバーで活動しています。

MEMO
結成当初は5人編成でしたが、2015年にベース/ヴォーカルのMukky、トランペットのIoriが脱退を発表。

後任のメンバーを公募した際、空席となったパートのほかに、ホーンセクションの強化を目的としてトロンボーン奏者も加入させ、現在は6人編成となっています。

猪狩 秀平 / ギター、ヴォーカル

関西外語大学に在学中の2006年にHEY-SMITHを結成。

音楽を始めた当初はドラムを演奏しており、ギターを弾くようになったのは曲を書くためだったと語っています。

最大の音楽的影響は、アメリカのパンクバンドNOFX

メインギターはMetallicaのジェイムズ・ヘットフィールドも使用していることで有名なエクスプローラーという変形モデルで、スラッシーなパートではMetallicaばりの高速刻みフレーズを聴かせてくれます。

MEMO
バンド活動が本格化する以前はたこ焼き屋で働いており、フランチャイズとして2店舗を出店するなど、バイトの域を超えた才覚を発揮したというエピソードの持ち主です。

2019年7月には自然気胸を発症し、さらに膿胸を併発したことから入院加療を余儀なくされる事態に陥ります。

大先輩10-FEET主催のフェスティバル「京都大作戦」への出演が危ぶまれましたが、SiM、coldrain、04 Limited Sazaby、dustboxら盟友バンドが猪狩の代役として立ち上がったほか、最終的には主催の10-FEET自らもヘルプとして登場し、無事に出番を終えることに成功しました。

「空いたHEY-SMITHの枠を奪い取ろう」ではなく、「みんなで協力して彼らをステージに立たせてやろう」と多くのバンドマンが協力してくれたのも、猪狩の人望のなせる技でしょう。

2度の声帯ポリープの手術(2016年初頭、2021年初頭)を乗り越え、力強く突き進む不動のフロントマンです。

Task-n / ドラム

小学校2年生からドラムを始め、パンクに出会う前はフュージョンを演奏していました。

パンクに目覚めたきっかけはHi-STANDARD。

猪狩は「これに敵うドラムがおるんなら連れて来い」と発言するほどTask-nに信頼を寄せています。

満 / テナーサックス

サックスの腕前もさることながら、上半身裸の人として非常に有名なメンバー。

HEY-SMITHが初めて地上波音楽番組に出演した際にも当然のように上半身裸だったというブレない姿勢の持ち主です。

YUJI / ベース、ヴォーカル

前メンバーの脱退を受けて2015年2月1日から開始されたHEY-SMITH新メンバー公募を経て、同年4月に正式加入。

金沢を拠点に活動していたTHE BONUSTRACK(活動休止中)では、ベースではなくギター/ヴォーカルを担当していました。

自身のバンドの活動休止を猪狩に報告した際、HEY-SMITHがベース/ヴォーカルを公募していることを知らされたことから、後任ベーシスト選出のためのスタジオセッションに参加。

ベース演奏の経験がほとんどなかったため、セッションでは満足のいく演奏はできなかったものの、猪狩の「いいやつだからコイツにしようか」という人間性重視の審査基準により、2015年4月に新ベーシストとして加入が決定しました。

かなす / トロンボーン

カラフルな髪色やガッツリと入ったタトゥーなど見た目のインパクトも抜群なHEY-SMITH紅一点メンバー

日本の重鎮スカパンクバンドKEMURIを聴いて楽器のカッコよさに目覚め、たまたまライヴハウスで出会ったKEMURIのトロンボーン担当:増井朗人に弟子入りするという行動力と度胸の持ち主です。

スカパンクバンドFEELFLIPの元メンバーで、前述のメンバー公募からサポートメンバーとしての参加を経て、2015年12月に正式メンバーとなりました。

猪狩は女性メンバーを入れるつもりはなかったのですが、サポートメンバーとして一緒にツアーを回った結果、「男と変わらんなあ」という結論に至り、正式メンバーとして迎え入れることにしたと語っています。

イイカワケン / トランペット

LONG SHOT PARTYなど数々のバンドでの演奏経験を持つ、HEY-SMITHの最年長メンバー

猪狩から管楽器奏者を紹介して欲しいと頼まれたかなすの仲介でメンバー公募に挑戦することとなり、サポートメンバーとしての参加を経て、2015年12月に正式メンバーとなりました。

バンド活動を始めたきっかけは、高校生の時聴いたHi-STANDARD

現在は上記の6人で安定した活動をおこなっているHEY-SMITHですが、メンバー2名の脱退が決まった際には、猪狩は「この5人でしかHEY-SMITHはできない」と解散を決意したと語っています。

バンド名の由来が「『SMITH』はメンバーの頭文字からとって「HEY」はなんとなくご機嫌っぽいから付けてみただけ!(公式ホームページより)」ということもあり、オリジナルメンバーで活動するということに大きな意味があったのでしょう。

2011年リリースのアルバム『Free Your Mind』がオリコンインディチャート1位、2013年のアルバム『Now Album』はオリコン総合チャート10位と着実にステップアップしていた中での出来事だっただけに、残されたメンバー達が相当に落ち込んだであろうことは容易に想像できます。

しかし、憧れの大先輩であるHi-STANDARD、Ken Bandの横山健をはじめ、SiMやcoldrainといった同世代の盟友バンドからも猛反対され、猪狩の胸の内にあった“解散”の二文字は消えていきました。

特にSiM、coldrainとのスリーマンで回ったツアーでは、両バンドからの解散を撤回させるための説得攻勢が凄まじく、ツアーのサブタイトルが「HEY-SMITHを解散させないツアー」だった、というエピソードもあるほどです。

“怖い人たち”というイメージを持たれがちなパンクミュージシャンですが、実は友情や人情に厚い人たちが多く、このようなエピソードは枚挙にいとまがありません。

HEY-SMITH・オススメ曲

現在までにHEY-SMITHは、5枚のフルアルバムと1枚のミニアルバムを発表しています。

2枚目のアルバム『Free Your Mind』以降は、超売れっ子マスタリング・エンジニアとして知られるテッド・ジェンセンを起用し、サウンド面にもこだわりを持っているHEY-SMITH。

海外でもアルバムをリリースするなど、世界を視野に入れて活動する彼らのオススメ曲をご紹介していきます。

Stop The War

2016年発表のアルバム『STOP THE WAR』のタイトルトラック。

HEY-SMITHのシリアスな側面が押し出された反戦ソングです。

スラッシュメタルからの影響をうかがわせるファストでザクザクとしたギターリフと戦場での砲撃のように重々しく響くドラム、そしてそこに絡むホーンセクションの哀愁を帯びた音色が胸に響きます。

メタリックな要素を持つメロコアが好きな人にはたまらない1曲でしょう。

Don’t Worry My Friend

こちらも同じく『STOP THE WAR』収録曲。

ベースのYUJIがメインヴォーカルをとる“Don’t Worry My Friend”は、ライヴでも大きな盛り上がりを見せる王道メロコア曲です。

落ち込んで光が見えなくなってしまった友達に対する応援ソングで、曲もさることながら歌詞も本当に素晴らしい仕上がりとなっています。

歌詞はすべて英語なのですが、《俺の言葉はお前を救うためにあるんだぜ / 耳をかっぽじって 恐怖なんて追い払っちゃえよ》(意訳)という箇所が特にお気に入りです。

Endless Sorrow

2011年にリリースされたアルバム『Free Your Mind』収録曲で、メンバーチェンジ前の音源です。

ホーンセクションを擁するバンドの強みを生かしたアレンジになっていますが、ハッピーな曲調ではなく、怒りに満ちたパンクロック曲だと言えます。

嘘や不正から目を逸らすような悲しい生活を送るのではなく、自分たちひとりひとりが立ち上がって戦おう、と行動を促すような内容の歌詞になっています。

中間部では曲調がガラっと変わってサックスとトランペットのソロがフィーチャーされ、またパンクロックに戻るという曲構成です。

California

2018年リリースのアルバム『Life In The Sun』収録曲。

その曲名の通り、カラッとしたアメリカ西海岸の香りがする明るいパンクチューンです。

ポジティヴな歌詞も印象的で、前作『STOP THE WAR』と比較すると創作のモードがかなり変わってきていることは一目瞭然でしょう。

同じくMVが制作された“No Mates”など、アメリカの伝説的バンドSublimeあたりが好きな人にハマりそうなアルバムなので、ちょっと肩の力が抜けたようなパンクサウンドが好きな方は『Life In The Sun』から聴いてみるのもアリかもしれません。

HEY-SMITH・まとめ

2006年の結成以降、バンドの危機を見事に乗り越えながら、日本有数のパンクバンドに名を連ねるまでになったHEY-SMITHについてご紹介してきました。

ツアーをやればソールドアウト連発、フェスに出れば入場規制、というレベルの人気バンドではありますが、そんな今でも「ライヴハウスで会おうぜ」という姿勢は変わっていません。

この記事を読んでHEY-SMITHに興味を持たれた方は、まずは彼らの音源を聴いてみてください。

きっとライヴハウスへ会いに行きたくなるはずです。

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