これまでメジャーのバンドを数多く取り上げ、紹介記事として公開してきたCal-cha編集部。
今回は少し趣向を変えて、インディーズバンドにスポットライトを当て、2022年注目すべきインディーズバンドを5組紹介します。
インディーズバンドに対する知見がない方々も、この記事を読んだことをきっかけに、インディーズバンドに興味を持っていただければ幸いです。
インディーズバンド音楽配信サイトEggsにおける年間ランキングにも軽く触れて紹介していきますので、そちらにも注目してみてください。
目次
Conton Candy
・紬衣(つむぎ)(Vo./Gt.)
・ふうか(Ba.)
・さやか(Dr.)
Conton Candyは、2018年結成の東京発スリーピースガールズバンド。
前ボーカルの脱退という危機を乗り越え、昨年にスリーピース体制で再始動を果たしています。
彼女たちの特徴の1つは、スリーピースというシンプルな構成であることを感じさせないほどの厚みを醸し出すコーラスワーク。
双子のリズム隊ふうか(Ba.)とさやか(Dr.)のコーラスが織りなす濃密なグルーヴは、素直な恋愛感情に拍車をかけています。
またConton Candyは、インディーズバンド音源配信サービスEggs内の“Eggs年間ランキング2021″において、アーティスト別、楽曲別ともに1位を獲得。
今後、最も目が離せない大注目のガールズバンドです。
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定番曲『ロングスカートは靡いて』
Eggs年間ランキングの楽曲部門で過去2年連続1位(2020年、2021年)に輝いた『ロングスカートは靡いて』は、Conton Candyを代表する楽曲です。
一言で表すならば“一途な想いをロングスカートが靡く様子に重ねた失恋ソング”で、耳心地が良く疾走感のあるメロディーが、切ない恋心を加速させています。
YouTubeにおけるMV再生数も着々と伸び続けており(2022年4月現在で48万回)、インディーズシーンに留まらず多くのバンド好きの耳に届きそうです。
ヤングスキニー
・かやゆー。(Vo./Gt.)
・ゴンザレス(Gt.)
・りょうと(Ba.)
・しおん(Dr.)
ヤングスキニーは、シンガーソングライターのかやゆー。(Vo.)が中心となり2020年8月に結成された4ピースロックバンド。
Eggs年間ランキング2021(アーティスト別)では、Conton Candyに次ぐ2位に選ばれました。
大学を中退したかやゆー。の実体験をもとに綴られた『憂鬱とバイト』など、リアルを包み隠さずに等身大で歌うのが彼らの特徴。
ヤングスキニーというバンド名が誕生したきっかけは、メンバー初顔合わせの際にスタジオの壁に貼られた”YOUNG SKINNY”と書かれたポスター。
こうして直感を頼りに名付けられたバンド名ですが、今ではすっかり”ヤンスキ”と略して呼ばれるのが定着。その呼びやすさから、彼らの名前はますます世間に広まっていきそうです。
ヤングスキニーは、5月に初のツーマンツアー「“老いてもヤングスキニーツアー vol.1” ここからはじまる編」を開催。5月28日公演の対バン相手はConton Candyで、最大キャパ500名のライブハウス渋谷WWWXにて行われるので気になる方は要チェック。
定番曲『世界が僕を嫌いになっても』
ヤングスキニーの『世界が僕を嫌いになっても』は、YouTubeでのMV再生数が86万回を越える(2022年4月現在)話題曲。
穏やかに進行するミニマルなアンサンブルが、かやゆー。の甘い歌声をより引き立てています。
別れても”君”のことを大切に想う”僕”の一途さに、胸が締め付けられるような1曲です。
ねぐせ。
・りょたち(Vo./Gt.)
・708(Gt.)
・しょうと(Ba.)
・なおと(Dr.)
ねぐせ。は、2020年8月に名古屋で結成した4人組バンド。
Eggs年間ランキング2021(アーティスト別)では堂々3位にランクイン。
昨年8月にハローモンテスキューでもギタリストとして活躍する708が正式加入し、現在の4人体制が完成しました。
ハローモンテスキューは、2016年結成の男女混成スリーピースロックバンド。ねぐせ。と同様に名古屋中心に活動。今年4月2日には、音楽ブロガーロッキン・ライフの中の人さん主催のライブイベント”ロッキン・ライフ vol.4″にも出演。
りょたちが放つ唯一無二のハイトーンボイスは、聴く者の心に安らぎを与えるだけでなく、負の感情をすべてプラスに変換してしまう力を秘めています。
定番曲『死なない為の音楽よ』
ねぐせ。の全楽曲の中で特にプッシュしたい曲は、『死なない為の音楽よ』。
音楽を《不要不急じゃない心の薬》と表現する歌いっぷりは見事で、コロナ禍で浸透した”不要不急”というワードを絡めて、音楽を愛する全ての者の共感を誘っています。
“音楽を聴く”というごく日常的な行為の尊さについて、今一度再認識できる曲です。
ケプラ
・やなぎさわりつき(Vo./Gt.)
・けんた(Gt.)
・かず(Ba.)
・ハヤト(Dr.)
ケプラは、2020年9月に活動を開始した4ピースバンド。
Eggs年間ランキング2021(アーティスト別)では、ねぐせ。に次いで4位にランクインしています。
東京都中野区にある都立鷺宮高校で結成した彼らは、音源配信サービスEggsで楽曲を公開すると、瞬く間に楽曲ランキング上位を獲得。
飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進し、バンド全体の注目度を一気に高めています。
今年1月に配信リリースした『デイズ』は、ユニゾンで歌われるサビの高揚感が毎朝の重い瞼を開かせてくれる、爽快なナンバーに仕上がっています。
定番曲『これからのこと』
『これからのこと』は紛うことなきケプラの代表曲。
恋する2人のピュアな関係性を、とりわけポップなサウンドに乗せて多幸感あふれる歌声で歌っています。
YouTubeに公開されているLyric Videoの再生数は480万回を越えを記録。本楽曲に注がれるリスナーの視線の熱さは群を抜いています。
レベル27
・奥田大地(Vo./Gt.)
・オオタ13月(Vo./Gt.)
・アーサー(Gt.)
・ノリタソ(Ba.)
・アトモスフィア大西(Dr.)
レベル27は、奥田とオオタによるツインボーカルが特有のグルーヴを生み出す5人組バンド。
Eggs年間ランキング2021(アーティスト別)では5位にランクインしています。
一聴でサビ全体を口ずさめてしまうほど至極キャッチーなメロディーが魅力的で、そうした中毒性が彼らの楽曲の持つ明確なストロングポイント。
レベル27各メンバーのアーティスト名は個性的に研ぎ澄まされており、ライブでメンバー紹介を一度聞くだけで全員の名前を覚えられてしまいそうです。
定番曲『ロックンロールなんてどうでもいい』
『ロックンロールなんてどうでもいい』は、ツインボーカルの掛け合いが両耳を行き来する爽快感に満ちたナンバー。
曲全体のメロディーはさることながら、サビの《一等星になれない劣等生の僕は/ロックンロールなんてどうでもいい》という歌詞も非常にキャッチーで、自然と首を小刻みに縦に振りたくなる一曲です。
最後に
本記事ではEggs年間ランキング2021(アーティスト別)で上位5組にランクインした、2022年注目のインディーズバンドを紹介してきました。
インディーズシーンには、今回紹介した5組の他にも光り輝くセンスを持つ魅力的なバンドが沢山います。
これを機に、あなただけのお気に入りインディーズバンドを見つけてみてはいかがでしょうか。