インディーズにこだわる人気バンドを特集! なぜメジャーではなくインディーズなのか?

インディーズにこだわる人気バンドを特集! なぜメジャーではなくインディーズなのか?

音楽を扱う情報において「メジャーデビュー決定!」という文面を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

では、メジャーデビューとは一体どういったことなのでしょうか。ほとんどの人は、アーティストがプロになった、もしくはすごく売れるようになったという印象程度かもしれません。

しかし、中にはメジャーデビューをしていない人、いわゆるインディーズとして活躍する有名なアーティストも存在します。

ここでよく間違われるのが、「インディーズはメジャーデビューをしていない、あまり上手くない人たち」という見方です。実際にバンド活動などをしていない人は、そう思ってしまうのも仕方ないのかもしれません。

よくある話として「この人の音楽はこんなにも素晴らしいのに、なんでメジャーデビューをしていないのだろう」と思う人もいるでしょう。

今回はそんな疑問を少しでも解消できるように、有名なインディーズアーティストを話の軸に紹介しつつ、「メジャーとインディーズの違い」「なぜメジャーデビューをしないのか・していないのか」についてを解説していきます。

そもそもメジャーとインディーズとは?

まず最初にメジャーとインディーズの違いについてを説明します。

よくアーティストの技術面などを比較されがちですが、しかし、メジャーとインディーズにそのような差はありません。

「メジャーデビューはすごい」というのは間違いありませんが、その多くが誤解されがちです。メジャーデビューをしたからといって、必ず売れるわけでもありません。それどころか、売れないでいつの間にか消えてしまったアーティストも多数存在します。

野球に詳しい人であれば、メジャーとマイナーという単語を目にしたことがあるでしょう。大リーグで使われる言葉ですが、日本で言う一軍がメジャーに該当し、それ以外の二軍などはマイナーに分類されます。

実際はもっと細かな分類や仕組みがあるのですが、この場では省略します。メジャーに上がれない人たちはマイナーな選手。いわゆる実力が見合わない選手と捉えられていますが、音楽の世界も同じで、メジャーに上がれないインディーズは上手くないと思われています。

こういった似たような言葉がいつの間にか一人歩きをしてしまい、メジャーとインディーズが比較されるようになったのかもしれません。

しかし、実際の言葉を理解すると、そもそも比較するようなものではないというのが分かるはずです。では、メジャーとインディーズにどのような違いがあるのか、下記の項目をご覧ください。

メジャーとは

では、実際にメジャーについて紹介します。

あまり詳しくない人は、メジャーデビューを大手のレコード会社からCDをリリースすることだと思っている人が多いのではないでしょうか。また、インディーズよりも上の存在と思っている人もいるでしょう。

しかし、これは誤りです。

まず最初に、レコード会社とレーベルを混同しているのかもしれません。レコード会社とレーベルは別物です。

レーベルに関して大まかに説明すると、レーベルはレコード会社から投資を受けている、運営していることを言います。レコード会社は会社そのものを指し、レーベルはその会社の部署と考えると分かりやすいかもしれません。

レーベルという部署でCDの企画や制作を行い、レコード会社はその作品のための投資や宣伝、流通を担当しています。なので、レコード会社からCDをリリースするというのは間違いです。

そして、ここで出てきたレコード会社には大手レコード会社というものがあります。いわゆる有名な企業と思ってもらえばいいでしょう。

主な大手レコード会社

  • 株式会社ポニーキャニオン
  • キングレコード株式会社
  • 株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
  • エイベックス・エンタテインメント株式会社

この大手レコード会社は、日本レコード協会に加盟しているレコード会社のことを指しています。このレコード協会というのは、大手レコード会社によって構成されており、大雑把な説明で言えば国という認識です。

そんな国でもある日本レコード協会に加盟しているレコード会社。そのレコード会社が運営しているレーベルからデビューすることがメジャーデビューと言います。

また、メジャーはインディーズに勝るというのも一部間違いがあります。

インディーズと比べるところがあるとすれば、その資金力です。大手レコード会社であれば、それなりの宣伝費用や雑誌の取材、テレビの出演交渉などの支援を行うことができます。

しかし、先程も記載しましたが、メジャーデビューをしても必ずしも売れるアーティストになれるとは限りません。

インディーズで活躍する有名アーティストも多数存在しており、知名度によってはメジャーデビューをしたアーティストと同等、もしくはそれ以上の人気を得ることもあります。

ですので、メジャーとインディーズの肩書だけでは、どちらが勝っている、どちらが上手いかを語ることはできません。

インディーズとは

続いてはインディーズについてです。

インディーズはレーベルに所属しているか、所属していないかの二つに分けることができますが、今回は主にレーベルに所属しているインディーズについてを説明します。

先程も記述したように、メジャーと比較されがちなインディーズですが、そこに技術的な要素は一切関係がありません。

中には自らインディーズにこだわり、メジャーレーベルからのスカウトを断るアーティストもいます。

実際にCDをリリースするまでの流れはメジャーとは大きな違いはありません。レーベルにアーティストを引き込み、曲の制作、宣伝を行ってリリースします。

インディーズから活躍するアーティストも増えている今となっては、メジャーとインディーズの境目はなくなりつつはあります。しかし、やはり資金面などを見るとメジャーには敵いません。

インディーズはメジャーとは違って日本レコード協会に加入していない独立系のレーベルで活動を行っており、宣伝なども自分たちで行う必要があります。その点ではインディーズがやや不利というイメージが強いでしょう。

メジャーが大手企業であるならば、インディーズは中小企業と考えると分かりやすいかもしれません。仕事の内容は同じでも、その作業量はやや大手に及ばないという認識です。

しかし、昨今は配信などの普及もあり、CDの販売や店頭での宣伝はそれほど重要ではなくなっています。ネットを介することで全国に展開することができるので、これがメジャーとインディーズの差が縮まる要素に繋がっています。

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