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Diosの人気曲
逃避行
「逃避行」は、Diosの1stシングル曲。
サビから始まる冒頭は、聴き手をぐっと引き込みます。
メロディアスな歌にひしひしと胸に迫る歌詞、そしてその感情を代弁するかのような情感溢れるサウンド。
全体を覆う冷たい空気感は切なさへと昇華され、ラブソングという括りを超えるような、美しく儚い楽曲になっています。
「たったひとつを 抱きしめて逃げること それこそが命だろう」
逃げることとは、思い通りにならない世界で自分が命を保つための選択であり、生きることそのものといっても過言ではないと語るたなか。
そんな思いが込められたこの歌詞には、説得力と力強さを感じずにはいられません。
音楽は芸術だと考える3人が、美しいものを追求していくDiosというバンド。
その1stシングルは、美しい音楽というものに対する彼らの感覚を体現した楽曲だと言えるでしょう。
水槽の中の金魚、雨、赤と青緑を基調にした色彩、その全てが息を呑むように美しいMVも必見です。
ダークルーム
「ダークルーム」は5thシングル曲で、アルバム「CASTLE」では1曲目に収録されています。
部屋の中という傷つくことのない世界にいられたら良いはずなのに、光も興奮もない部屋に閉じこもっていると空間は濁りを増していき、そこにいることが絶え難くなっていく。
そのように、人は外の光に惹かれずにはいられないものです。
「ダークルーム」はそのような思想や分析を歌った楽曲。
閉鎖的な空間に居続けるのはやめて、開放的な社会に出て行こうというメッセージが感じられます。
繊細なギターのアルペジオに歌が乗せられ、ページをめくるように流れていくこの楽曲。
そしてサビで存在感を露わにするのが、どこか切実な寂しさを感じさせるような電子音の広がりです。
その広がりは、まるで光のない部屋という空間を表しているかのようで、楽曲のメッセージを全体の世界観にまで押し広げています。
悲しみや苦しみといった感情表現が秀逸な3人の真骨頂とも言える楽曲です。
劇場
「劇場」は、LINE NEWS VISIONのドラマ『人間関係』の主題歌となったDiosの4thシングル曲です。
Diosとして音楽をやっていく覚悟の表明とも受け取れるこの楽曲。
その覚悟は、前を向いて街を歩く情景が目に浮かぶような曲調によって、気持ち良い風のごとくすっと聴き手の中に入ってきます。
ブルージーなギターを基調に進んでいく耳触りの良いサウンド。
かと思えば、ゲーム音楽の要素を感じる電子音が自然に入り混じります。
サウンドの豊かさやハッとするような歌詞が魅力的な楽曲ではありますが、何も考えずとも身体が揺れてしまうようなポップソングに仕上がっています。
聴き手の心の中に何年後も残る音楽をつくりたいと語るDiosの、ポップスに対する思いや挑戦が感じられる楽曲です。
最後に
Diosの3人は、健康に、そして自由に、自分たちが楽しみながら活動していきたいと語ります。
至ってシンプルでありながら、人として生きていく上で非常に大事な指標。
そのような生き方が映し出された表現は、人々にまっすぐ届き、ワクワクさせる力を持っているはずです。
ヘルシーに美しいものを追い求める3人の活動。ぜひチェックしてみてくださいね。