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エレカシの隠れた名曲10選 Part.2
寝るだけさ
「寝るだけさ」は1998年12月にリリースされた10枚目のアルバム「愛と夢」の収録曲。
タイトルを見ただけで、「エレカシらしい程よく力の抜けた応援ソングかな?」と思ったファンも多いはず!
その通り、こちらも「頑張りすぎなくていいかな」と思わせてくれるごきげんな一曲です。
<仕方ないさ/構うことないさ/それよりどっか出かけようぜ>という冒頭の歌詞だけで、肩の荷が下りそうですね。
また、<あとは寝るだけさ>なんて言いつつ、<約束さ/明日も俺は行くよ>と私たちを引っ張ってくれるのも魅力的なポイント。
宮本浩次の優しい歌声にも癒されるので、疲れている時や気持ちが沈みがちな時こそぜひ聴いてみてください。
漂う人の性
「漂う人の性」は2002年12月にリリースされたミニアルバム「DEAD OR ALIVE」に収録されている楽曲です。
同曲は3拍子のリズムに合わせ、畳み掛けるように歌われる熱いメッセージが印象的な一曲。
その中でも特に印象的なのが<潜みしそのプライドにかけて歩み出せよ>というフレーズです。
誰もが夢や希望を叶えようと、闘志を剥き出しにして生きているわけではありません。
でも、心の奥底にはちょっとしたプライドを持っているはず。
そんな剥き出しにするほどでもない、だけど捨てられないプライドを同曲は肯定してくれるのです。
<素直であるとは戦わぬことなのか?>というフレーズにもドキリ。
「漂う人の性」をきっかけに、自分の人生や生き方を一度振り返ってみるのもいいかもしれません。
地元の朝
「地元の朝」は2004年3月にリリースされた14枚目のアルバム「扉」の収録曲。
のんびりとしたメロディに乗せ、地元に帰り、両親に会い、その後生き方について考える様子が歌われています。
タイトルは「朝」ですが、楽曲の中では「夜」まで時の流れが進んでいるのも面白いポイント。
母親に調子よく語ってしまう様子、実家でご飯を食べ、色々なものを持たされて帰る様子など、誰でも一度は経験があるようなリアルなシーンも面白いです。
一曲通して聴くと、まるで自分自身が帰省したかのような気分になります。
ただ、やや引っかかるのは<体の全てを使い尽くして死にたい/俺は死にたい>という最後のフレーズ。
前向きなのか後ろ向きなのかわからない感情が歌われており、「どんな気分なんだ?」と考えさせられます。
みなさんもぜひ考察を楽しみながら聴いてみてください。
こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい
失恋の辛さに寄り添ってほしい人におすすめのエレカシの隠れ名曲は、「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」です。
2008年4月にリリースされた17枚目のアルバム「STARTING OVER」に収録されています。
同曲ははっきりと失恋の思いが歌われているわけではありませんが、<天気予報に電話して涙流す><誰もいない一人のこの部屋じゃ馬鹿馬鹿しいや>という歌詞を見ると、恋人と破局した人物の気持ちが歌われていると推測できます。
大好きだった恋人と別れ、恋人がいなくなった部屋で一人寝転んでいる…そんなところでしょうか。
タイトルからも歌詞からも、深い悲しみを感じます。
失恋した人はぜひ、部屋で寝転びながら同曲を聴き、エレカシに寄り添ってもらってください。