エレファントカシマシ【楽曲解説】デビュー35周年！エレカシの隠れた名曲10選

エレカシの隠れた名曲10選 Part.3

「九月の雨」は2010年11月にリリースされた19枚目のアルバム「悪魔の囁き〜そして、心に火を灯す旅〜」に収録されている楽曲です。

同曲は「え？これエレカシ？」と思わせるような雰囲気が印象的な一曲。

＜ヨロレイン＞という謎の単語から始まり、全体的な雰囲気はまるで演歌のよう。

「九月」と時期は限定されているものの、歌詞の内容もとても抽象的です。

＜春が過ぎて／夏が過ぎて／そして秋になりました／冷たい冷たい九月の雨＞という歌詞はなんだか寂しげですが、具体的に何に対するどんな心情なのかは歌われていません。

唯一ヒントになりそうなのが、＜あなたにあなたに二つの顔＞というフレーズ。

とはいえこちらも何を指しているのかはよくわからないのが実際のところ。

「恋人に別の相手がいたのかな？」とも考えられそうですが、ぜひみなさんにも色々考えながら聴いてほしい一曲です。

「穴があったら入いりたい」は2012年5月にリリースされた20枚目のアルバム「MASTERPIECE」に収録されている楽曲。

タイトルだけだと何かを恥じる歌なのかと思ってしまいますが、実際のところは毎日聴きたくなるような元気の出る一曲です。

＜しけた Monday／ましだぜ Tuesday／行けよ Wednesday＞と１週間毎日言葉を投げかけてくれるため、「今日はマシな日だ！」「今日は勝負しよう！」なんて励まされそうです。

また、＜表通りだけが人生じゃあないだろうが＞というフレーズも魅力的。

決して目立つ人生、華やかな毎日でなかったとしても、「これでいいのか！」と胸を張りたくなります。

サウンドも非常に軽快なので、通勤＆通学時にどうぞ！

「TEKUMAKUMAYAKON」は2015年11月にリリースされた21枚目のアルバム「RAINBOW」の収録曲です。

大人世代はすぐにピンと来たことと思いますが、タイトルの「テクマクマヤコン」はアニメ「ひみつのアッコちゃん」でアッコちゃんが変身する時に唱えていた呪文。

そのため「さぞかしファンタジックな楽曲なんだろう」と思いきや、同曲はサウンドも歌詞も非常に力強く、まさにロックな一曲です。

＜帰りたい／帰れないあの頃に／戻れたい／戻れない／行くしかねぇ＞という冒頭の歌詞からは、並々ならぬ決意を感じます。

アッコちゃんのように、呪文を唱えればなりたい姿になれるというわけではない…自分の足で生きていくことが必要なんだ…というメッセージのようにも思えますね。

宮本浩次のロックな「テクマクマヤコン」にも注目しながら聴いてみてくださいね！

お気に入りの曲や気になった曲はありましたか？

エレカシは古い曲やマイナーな曲をライブで演奏することも多いため、運が良ければ生で聴ける機会があるかもしれません。

今回ご紹介した楽曲はYouTubeや各種音楽サブスクリプションサービスで聴くことができるので、ぜひチェックしてみてください。

ちなみに、エレカシにはまだまだたくさんの隠れ名曲があります。

気に入ったアルバムがあればその他の収録曲を聴いてみたり、気になるタイトルの楽曲があればそこから攻めてみたりしながら、お気に入りの楽曲を探してみてくださいね！