WEST.（旧：ジャニーズWEST ） 【楽曲解説】今すぐ聴きたい名曲＆最新曲を詳細レビュー！

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WEST.（旧：ジャニーズWEST ） 【楽曲解説】今すぐ聴きたい名曲＆最新曲を詳細レビュー！

アルバム『rainboW』（発売:2021年3月17日）

Rainbow Chaser

『Rainbow Chaser』は7thアルバム『rainboW』のリード曲です。この楽曲では、アルバムのテーマ「7⼈が全⼒で奏でるメロディーは、笑顔を繋ぐ虹になる」を体現しました。

『Rainbow Chaser』もJazzin’ parkが提供した楽曲。作詞した栗原暁は、素朴な言葉で心の底に燃え続ける情熱を描きだしました。それを後押しするようなエモーショナルな音楽を栗原と久保田真悟が共作しています。

WEST.（旧：ジャニーズWEST ）の魅力の1つがお互いを尊重する姿勢です。

WESTはハモることに長けたグループですが、この楽曲でもただ単にテクニックを見せるのではなく、メンバー同士がお互いを大切にしながらパフォーマンスしていることが伝わってきます。その理由は「この7人でずっと活動していきたい」と、彼ら自身が最も強く思っているからではないでしょうか。

悩みぬいた過去を消化し、常に”今この時”へ換えてきたWESTだからこそ、歌詞に抜群の説得力を見出すことが出来ました。　　　　

Big Dipper

WEST.（旧：ジャニーズWEST ）のアルバム『rainboW』から『Big Dipper』をご紹介します。この楽曲は、これまでのWESTのイメージとは一線を画し、シックかつスタイリッシュな雰囲気をまとっています。

作詞をしたD&Hは、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）の『PUSH』や『#Followme』の歌詞も手掛けてきました。カップリング曲ながら、いずれもWESTの新しい一面を見出してきた楽曲ばかりです。

作曲したJan Baars・Rajan Muse・Ronnie Iconは、TWICEの『Breakthrough』やSixTONESの『Dance All Night』、King & Princeの『Big Bang』等を共作したチームです。

プログラミングを得意とする彼らは、様々な音楽ジャンルと特徴的な電子音を掛け合わせ、楽曲毎に全く異なる世界観を引き出してきました。

『Big Dipper』とは「北斗七星」を意味します。無駄な音を徹底的に省き、ブレイクを効果的に用いることによって、無限に広がる宇宙空間を神秘的に表現しました。

また、1人ひとりの声を音素材として最大限利用したことで音の一体感が増し、斬新さと高級感が共存する作品に仕上がりました。

MEMO

『rainboW』は、2021年3月17日に発売された7枚目のフルアルバムです。WEST.（旧：ジャニーズWEST ）としてのデビューを掴みとってから7年目に、7人で7thアルバムをリリースしたことは、彼らにとって非常に大切な意味を持っています。最新のWESTを思う存分味わうことが出来る、バラエティ豊かなアルバムが完成しました。
このアルバムを引っさげて行われたコンサートツアー『Johnny’s WEST LIVE TOUR 2021 rainboW』の模様は、以下のDigest Movieからも楽しむことが出来ます。

Paradise

続いてご紹介するのは、7thアルバム『rainboW』の通常盤に収録された『Paradise』です。

『サムシング・ニュー』の初回B盤には、特典映像として『Paradise』from SPECIAL LIVEが収録されています。こちらの動画はYouTubeでも公開されているので、ぜひご覧ください。

作詞を担当したのは、シンガーソングライターのmilet（ミレイ）です。

2019年にメジャーデビューを果たすやいなや、リリース曲は軒並みテーマソングとして起用されるなど多方面から注目を集めました。2020年には「第71回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たし、翌年開催された東京オリンピックの閉会式では東京スカパラダイスオーケストラと「愛の讃歌」を協演しました。

カナダへの留学経験を持つmiletの作詞方法は独特で、ほとんどの楽曲においてまずは英語で思い浮かべてから必要に応じて日本語に変換していくそうです。

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今回書き下ろした『Paradise』は、全編英語詞ということもあり、彼女の感性がダイレクトに投影されています。歌詞の中で、年上の女性にアプローチをかける男性心理を丁寧に描写しました。

作曲したAndreas Oberg・Adrian McKinnon・Christoffer Semeliusは、J-POPやK-POPを中心に手掛けている音楽プロデューサーです。

ジャニーズグループに提供した代表作を挙げると、Andreasは、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）『PARTY MANIACS』ジェシー×田中樹『EXTRA VIP』、Adrianは、King & Prince『Magic Touch』『Beating Hearts』やV6の『Crazy Rays』、ChristofferはSixTONESの『Lifetime』『Mad Love』等があります。

本作はWESTの作品の中でメンバーの個性とテクニックが最も交錯した楽曲の1つと言えるでしょう。

描いているのはかなり艶っぽい情景であるにもかかわらず、言い回しや楽曲アレンジによって上品さが上回る作りになっています。

『サムシング・ニュー』（発売：2021年5月5日）

サムシング・ニュー

『サムシング・ニュー』はあいみょんが「ウェディング」をテーマに書き下ろしたWEST.（旧：ジャニーズWEST ）の16thシングルです。あいみょんは、2015年にもWEST.（旧：ジャニーズWEST ）に『Time goes by』を作詞しており、約6年ぶりとなるコラボが実現しました。

「サムシング・ニュー（何か新しいもの）」とは、花嫁の新しい人生を象徴する言葉とされており、結婚に際して何か新しい物を身につけることで幸せが訪れると信じられています。

本作では、最後にめくられる「ベール」がサムシング・ニューのアイテムとして登場しています。

また「サムシング・ニュー」に加えて身につけると良いとされているのが「サムシングオールド（何か古いもの）」「サムシングボロー（何か借りたもの）」「サムシングブルー（何か青いもの）」です。これらをまとめて「サムシング・フォー」と呼ばれています。

この楽曲では、人生をバージンロードと重ね合わせながら「君」を守り抜くことを誓っています。

「姫」と呼びかけながらエスコートしてくれるスマートさと、WESTのヤンチャな一面の絶妙な塩梅にときめいてしまうこと間違いありません。

根幹にあるのは”大好きな人と一緒ならば最強になれる” という愛情いっぱいのメッセージです。この楽曲が言わんとしている『サムシング・ニュー（何か新しいもの）』は、「愛してる」という感情そのものを表しているのかもしれません。

僕らの理由

『僕らの理由』は『サムシング・ニュー』の初回盤Aに収録された楽曲です。

作詞・作曲を手掛けたのは、4人組ロックバンドSUPER BEAVERの柳沢亮太。彼はギターやピアノ・シンセサイザー・プログラミング等、様々な楽器演奏を得意とするマルチプレイヤーです。

その強みを活かし、SUPER BEAVERのほぼすべての楽曲を柳沢が手掛けています。

『僕らの理由』の歌詞は無責任な言葉の羅列ではなく、あらゆる人に寄り添ってその存在意義を肯定してくれます。上手くいかないときほど視野が狭くなるものですが「一回くらい挫折したってさ 一生が失敗なわけないだろう」というフレーズが迷いを一掃してくれます。

思わず自分を責めてしまいそうな瞬間も、そう捉えられる感性すらあなたの魅力だと背中を支えてくれます。WEST.（旧：ジャニーズWEST ）は情熱的な歌声にのせて、柳沢が紡いだ言葉の力をダイレクトに届けました。

2021年5月7日には、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）がMUSIC STATIONにて『僕らの理由』を披露しました。放送終了後に、柳沢はWESTの真摯なパフォーマンスに胸打たれた様子をツイート。

歌唱後に重岡が叫んだ「Thank you SUPER BEAVER」というメッセージにも感謝しています。

Don’t Stop Loving

『Don’t Stop Loving』は『サムシング・ニュー』の初回盤Bに収録された楽曲。
軽快なリズムと明るいメロディーが魅力的なポップチューンです。

作詞は岡嶋かな多、作曲はスウェーデン在住の作曲家 Josef Melin が務めました。

Josefはジャニーズにも精力的に楽曲提供しており、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）には『Into Your Eyes』『Parade!!』『迷宮SUMMER』等を手掛けています。近年ではSixTONESの『Strawberry breakfast』やSnow Manの『君の彼氏になりたい。』を作曲しました。

Josefの作品の特徴は、効果的な楽曲構成と個性を引き出す遊び心です。その結果、楽曲毎に明確なキャラクター性や色合いが生まれ、唯一無二の作品に仕上がります。

オシャレかつ中毒性の高い彼の作品は、グループを問わず多くのジャニーズファンを虜にしてきました。

本作において、岡嶋かな多は歌詞の中で説明しすぎず、感じるままに楽しもうというモチベーションを一貫させています。その雰囲気をJosefが音楽に投影し、洗練されたポップソングに仕上げました。

リズムをテンポよく刻む縦のラインと、メロディーを尊重した横のラインのメリハリがハッキリしているので、何度も繰り返し聴きたくなるような心地よさがあります。

こちらの楽曲も、SPECIAL LIVEの様子がYouTubeにて公開されているので、ぜひご覧ください。

『でっかい愛 / 喜努愛楽』（発売：2021年7月28日）

「でっかい愛」

2021年は、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）のメンバーがドラマ主演をたくさん務めた飛躍の年でした。
17thシングル『でっかい愛 / 喜怒哀楽』には、両A面に7月期のドラマタイアップ曲を収録しています。

『でっかい愛』は、重岡大毅主演のTBS系ドラマ「#家族募集します」の主題歌。このドラマは、それぞれの事情によってシングルになった親子がSNSの「#家族募集します」という発信をきっかけにシェアハウスをする物語です。

重岡は本作で自身初となる父親役に挑戦し、どんな時も笑顔を絶やさない主人公・俊平を好演しました。役作りには、冠番組「パパジャニWEST」の影響が大きく、親にとってどんなことが大変か改めて考えるきっかけになったそうです。

『でっかい愛』では、父親のような包容力で「君」をあたたかく包み込む「僕」の姿が描かれています。

作詞・作曲をしたのは、岩越涼大。これまで祭nine.や声優の西山宏太朗などに楽曲提供してきました。

また、ジャニーズグループに多くの楽曲を書き下ろしてきた村野直球とJazzin’ parkの栗原暁が作詞に参加。

WEST.（旧：ジャニーズWEST ）『WA！WA！ワンダフル!!』『Colorful Magic』等を手掛けたha-jが編曲で参加し、ハートフルな世界観を描き出しました。

TBSの公式YouTubeチャンネルでは、撮影現場の舞台裏や重岡の誕生日を祝う様子が公開されています。グループ内外を問わず、多くの人に愛される重岡の魅力が溢れています。

「喜努愛楽」

『喜努愛楽』は、日本テレビ系シンドラで放送された『武士スタント逢坂くん!』の主題歌。濵田崇裕主演のこのドラマは、斬新なストーリーと鮮烈なビジュアルが話題を呼びました。

武士の逢坂総司郎は、江戸時代に春画師として密かに活躍していました。しかし、風紀を乱すとして禁止されていた春画を高値で取引していたことが露呈していまい、逢坂は打ち首の刑に処されてしまいます。

もっと絵が描きたかったという無念のせいか、突如として令和にタイムスリップしてしまった逢坂は、現代で漫画家のアシスタントとして奮闘していきます。濵田は、何事にも全力で突き進む逢坂をコミカルに演じました。

作詞を手掛けた吸血亭賛美は、revenge my LOSTでボーカル・キーボードのFRANCISCO KIDZOOMA a.k.a Xavieとしても活動しています。

『喜努愛楽』では、自身を鼓舞するワードを散りばめ「どんなに失敗を繰り返そうとも思うがままに生きていこう」という前向きなメッセージを込めました。

楽曲を深く印象付けるのは、イントロから激情を揺さぶるようなロックサウンドです。

作曲したのは、元ReVision of Senceのギター・偉町大介。ギタリストならではの切れ味抜群なフレーズを所狭しと盛り込みました。

また、編曲で携わったのは、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）の『愛の奴隷』『革新論理』やKing & Princeの『Love Paradox』『Seasons of Love』等を制作してきたMUTEKI DEAD SNAKEです。

増崎孝司が奏でるエレキギターのダイナミックなサウンドを活かしながら、ポジティブかつエモーショナルな楽曲に仕上げました。

こちらの「THE 7TH TAKE」では、様々な環境下で1発録りに挑むWESTの姿が楽しめます。ぜひMVと併せてご覧ください。

『黎明 / 進むしかねぇ』（発売予定:2022年1月19日）

黎明

2022年1月19日、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）のシングル『黎明 / 進むしかねぇ』がリリース。「黎明」は、2022年1月15日から放送予定のテレビ朝日系ドラマ「鹿楓堂よついろ日和」の主題歌に起用されました。

原作は清水ユウが描いた同名の漫画で、和風喫茶「鹿楓堂」に訪れる人々を着物男子が美味しいごはんやスイーツで癒すハートフルストーリー。ドラマキャストには主演の小瀧望をはじめ、なにわ男子の大西流星、若手俳優の葉山奨之や佐伯大地など、旬のイケメン俳優が揃い踏みしています。

『黎明』とは夜明けや明け方、また新しい事柄が始まろうとすることを意味します。作詞・作曲は『証拠』と同様、岡嶋かな多とJazzin’ parkが務めました。

『証拠』では全体的にフルボイスで情熱的に歌い上げていたのに対し、『黎明』では、冒頭の繊細な歌いまわしからダイナミックなサビまでのコントラストを巧みに表現しています。

MVは、歌・ダンス・演出の全てがリンクした素晴らしい映像作品となっており、アーティストとして成長したWEST.（旧：ジャニーズWEST ）を味わうことが出来ます。

ドラマ公式サイトのインタビューで、小瀧は『黎明』から「一緒に明るい未来に向かって行こう」というメッセージを感じたそうで ”寄り添ってくれるし、そっと押し出してもくれる、それに手を引いてくれるような感じもするんですよね。” とコメントしています。

進むしかねぇ

『進むしかねぇ』は「不器用で泥臭くても、どんな人生でも笑いながら突き進んでいこうぜ」という想いが込められたエネルギッシュなロックナンバー。

ABCテレビ・テレビ朝日系列で放送中のバラエティー番組「あなたの代わりに見てきます！リア突WEST」のテーマソングに起用されています。

作詞・作曲した田尻知之(note native)と本澤尚之(Language)は、これまでにも様々なアーティストの楽曲でタッグを組んできました。

近年の代表作には、V6の『ある日願いが叶ったんだ』や『MAGIC CARPET RIDE』、SKE48の『あの頃のロッカー』、そしてWEST.（旧：ジャニーズWEST ）の『でっかい愛/喜努愛楽』の初回B盤に収録された『みんながいる』等が挙げられます。

『進むしかねぇ』の中で繰り返されるのは ”1人じゃない” というメッセージです。
「精一杯　誰かを頼っていいんだよ」「一人で悩んだりしなくていい」「一人きりだなんて思わないで」という歌詞が、自然と聴く人の心を和らげてくれます。WEST.（旧：ジャニーズWEST ）らしさ全開の『進むしかねぇ』は、それぞれの場所で闘う同志を励ましてくれる応援歌なのでした。

最後に

『黎明 / 進むしかねぇ』まで、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）の近年の注目作品を一気に辿ってきました。

冒頭でもご紹介した通り、彼らの素晴らしい歌唱力に驚いた方も多いのではないでしょうか。
アイドルとしての魅力とアーティストとしてのギャップを使いこなしている数少ないグループでもあります。

また、他のグループと比べても応援歌の割合が高いWEST.（旧：ジャニーズWEST ）ですが、楽曲によって伝え方や内包されたメッセージが全く異なっているのがとても印象的でした。

常日頃から音楽を通してたくさんの人に寄り添いたいという気持ちが、彼らの丁寧な表現に表れているのでしょう。

今回触れた楽曲以外にも、WEST.（旧：ジャニーズWEST ）にはたくさん名曲があるので、ぜひお気に入りの楽曲を見つけてみてください。

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この記事を書いた人

kawer

心に馴染む文章を目指して執筆を続けるジャニオタ。異国の地にて歌の道に邁進中です。この世で1番好きな食べ物は"あたりめ"。噛めば噛むほど味が出る、そんな記事をお届け出来るように頑張ります。

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