WEST.(旧:ジャニーズWEST ) 【楽曲解説】今すぐ聴きたい名曲&最新曲を詳細レビュー!

WEST.(旧:ジャニーズWEST ) 【楽曲解説】今すぐ聴きたい名曲&最新曲を詳細レビュー!

WEST.(旧:ジャニーズWEST )は、2014年に『ええじゃないか』でCDデビューを果たした7人組のアイドルグループです。
関西発のグループということもあり、バラエティーや喋りに長けた元気なグループとして認知している方も多いと思います。

その一方で、歌が上手すぎる実力派集団なのをご存じでしょうか?
『ええじゃないか』をご覧いただいても分かるように、どんなに賑やかな楽曲でも発声やピッチがとても正確なのです。

特に近年は挑戦する楽曲ジャンルが大幅に広がり、WEST.(旧:ジャニーズWEST )の音楽のクオリティーがどんどん高まっています。

この記事では、今すぐ聞ける最新楽曲を中心に、WEST.(旧:ジャニーズWEST )の魅力をとことんお伝えしていきます!

MEMO

2023年10月18日、所属するジャニーズ事務所の名称変更を受け、ジャニーズWESTからWEST.への改名が発表されました。
当記事では現状のグループ名を優先し、「WEST.(旧:ジャニーズWEST )」と表記しています。

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プリンシパルの君へ(発売:2018年3月7日)

プリンシパルの君へ

『プリンシパルの君へ』は、小瀧望と黒島結菜がW主演を務めた映画「プリンシパル 〜恋する私はヒロインですか?〜」の主題歌。
原作は、いくえみ綾が描いた『プリンシパル』というラブコメディ漫画です。

ストーリーは、東京の女子高で馴染めずにいた主人公の糸真(しま)が、北海道に住む実父の元へ引っ越してきたところから始まります。転校先で出会った優しい青年・和央と、ぶっきらぼうながら面倒見の良い弦の間で揺れ動く糸真の恋の行方が見どころです。

『プリンシパルの君へ』は、可愛らしい歌詞とキャッチーなメロディーが印象的な楽曲です。作詞・作曲を務めたクリエイターユニットHoneyWorksは、オリジナル楽曲で個性的なラブソングを多数制作しており、本作でもその本領を遺憾なく発揮しています。

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また、ジャニーズではお馴染みの音楽プロデューサーCHOKKAKUが編曲を担い、楽曲にファンタジックな要素も盛り込みました。

何より、小瀧の甘い歌声が曲の雰囲気にとても合っていて、一度聴いたら思わず口ずさみたくなるような魅力が詰まっています。

この楽曲を通してWESTは王道の王子スタイルも似合うというジャニーズらしい強みを発揮しました。

MEMO

『プリンシパルの君へ / ドラゴンドッグ』は、2018年3月7日に発売されたWEST.(旧:ジャニーズWEST )の9thシングル。両A面の楽曲が、それぞれメンバー主演の映像作品で主題歌に起用されました。『ドラゴンドッグ』は、日本テレビ系列で放送されたドラマ「卒業バカメンタリー」の主題歌で、藤井流星と濵田崇裕がW主演を務めました。

 

Big Shot!!(発売:2019年10月9日)

Big Shot!!

つづいて取り上げるのは、WEST.(旧:ジャニーズWEST )の13thシングル『Big Shot!!』です。2019年に開催された『FIVBワールドカップバレーボール2019』のイメージソングに起用され、WESTのメンバーもスペシャルサポーターとして会場に駆けつけました。

楽曲提供したのは、栗原暁久保田真悟から成る音楽プロデューサーユニットJazzin’ parkです。彼らの音楽は、ほぼ全てのジャニーズグループを支えてきたと言っても過言ではありません。

近年ではSnow Man『D.D.』や、なにわ男子『初心LOVE』といったデビューシングルも手掛けました。WEST.(旧:ジャニーズWEST )にも、これまで15曲に上る楽曲を提供しており、最新曲となる『黎明(れいめい)』の作詞・作曲にも携わっています。

2020年3月に配信された「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」では、WEST.(旧:ジャニーズWEST )が『Big Shot!!』を1曲目に披露し、世界中の人々にエールを送りました。

聞くだけで元気になれるこの楽曲は、周りの人をいつも笑顔にさせてくれるWEST.(旧:ジャニーズWEST )の存在そのもの。ファンの間では”第2のデビュー曲”と呼ばれるほど愛されています。

『証拠』(発売:2020年6月24日)

証拠


14thシングル『証拠』は、2020年4月から放送された日本テレビ系シンドラ「正しいロックバンドの作り方」の主題歌です。
W主演を務めた藤井流星と神山智洋は、現実と闘いながらもバンド活動に奮闘する兄弟役を演じました。

最終回には感動したという声が多く寄せられるなど、大反響を呼んだドラマ作品です。放送終了後の同年8月には同じキャストで舞台化され、ドラマで企画・脚本監修を務めた西田征史が作・演出を手掛けました。

『証拠』を手掛けたのは、Jazzin’ park岡嶋かな多です。

ヒットソングを次々と生み出してきた岡嶋は、2017年に三浦大知の『EXCITE』レコード大賞 優秀作品賞を受賞。またBTSTWICE、NiziUといったK-POPアーティストにも数多く楽曲提供しています。

WEST.(旧:ジャニーズWEST )の楽曲では『Go low low』『You ain’t mine』『Don’t Stop Loving』の他、濵田と神山のユニット曲『GOD DAMN』の作詞を担当しています。本作では、頑張る人を包み込んで肯定してくれる歌詞に共感が集まりました。

『証拠』では、WEST.(旧:ジャニーズWEST )の音楽の転換が垣間見られます。この楽曲は全体的にキーが高いことに加え、サビでは実声とファルセットの素早い切り替えが求められる等、高い歌唱技術が求められます

しかし、WEST.(旧:ジャニーズWEST )は高いハードルにも果敢に挑戦し、楽曲の中でテクニックと感情表現を見事に両立させました。彼らが限界を作らずに挑戦し続ける姿は、まさに『証拠』に描かれたメッセージを体現しています。

間違っちゃいない。

つづいて、重岡大毅が作詞・作曲した『間違っちゃいない。』をご紹介します。

原曲は、2018年にリリースされた5thアルバム『WESTV!』に収録された重岡・濵田・神山のユニット曲『間違っちゃいない』でした。『証拠』の初回B盤には、メンバー全員で歌唱したシングルバージョンが採録されています。

「ジャニーズWEST LIVE TOUR 2019 WESTV!」のツアーパンフレットでは、『間違っちゃいない』の制作過程について重岡が明かしています。

はじめは、重岡が作詞した桐山とのユニット曲『乗り越しラブストーリー』を受けて、濵田が重岡に楽曲制作を依頼。重岡はピアノとギターの弾き語りで演奏するユニット曲の構想を練っていました。

しかし『乗り越しラブストーリー』もピアノと三線という編成だったため、他のメンバーからは楽曲のイメージが被るのではという反対意見が上がります。最終的に神山をユニットに加え、歌詞を1から書き直すことで話は落ち着いたものの、当時は大変な苦労があったようです。

その後も1人で歌詞を書き続ける重岡に対し、心配した中間・濵田・桐山は電話で「誰も否定はしていない。しげのことはわかってる。そのまんまでいいんだよ。」と重岡を気遣ってくれたそうです。その言葉に感銘を受けた重岡は、それをそのまま歌詞にしようと思い『間違っちゃいない』を書き下ろしました

重岡が作詞にこだわる理由は、自分の想いや言葉をダイレクトにファンの方へ伝えられるからだそうです。『間違っちゃいない。』でも、飾ることのない等身大の重岡の魅力が発揮され、グループにとっても大切な楽曲となりました。

『週刊うまくいく曜日』(発売:2021年1月13日)

週刊うまくいく曜日

15thシングル『週刊うまくいく曜日』は、サンボマスターのボーカル兼ギター山口隆が書き下ろした楽曲で、桐山照史主演のテレビ東京系ドラマ「ゲキカラドウ」の主題歌にも起用されました。

この楽曲が生まれたのは、2020年6月22日に放送された「CDTVライブ!ライブ!」の共演がきっかけでした。

出演を控えていたWEST.(旧:ジャニーズWEST )が、サンボマスターのパフォーマンスに熱い声援を送り、ライブハウスさながらにステージを盛り上げたのです。そのことを嬉しく思っていた山口は、WEST.(旧:ジャニーズWEST )からのオファーを快諾し、本作を提供したのでした。

『週刊うまくいく曜日』には ”明日はまた素晴らしく笑える気がする” というポジティブな想いが込められています。そのテーマ通り、この楽曲を聴けばどんなに今日がついていなかったとしてもまた明日から頑張れそうな心持になれます。

難しいことは考えずに大きな声で歌いたくなる、そんなストレス発散出来る爽快さが本作の魅力の1つです。

MVでは、メンバーがさまざまな職種の制服に身を包み、働く人達の気持ちを代弁。後半には、苦労や悩みを吹き飛ばしていこうと熱唱するライブシーンで構成されています。

カメレオン

WEST.(旧:ジャニーズWEST )の新しい一面を開拓したのが『カメレオン』です。こちらの楽曲もJazzin’ parkが手掛けました。

本作では、ピアノを際立たせたジャズを基調としながらも、J-POPの良さが随所に織り込まれています。冒頭から自然と惹きこまれる高速ラップメロディックなBメロ、そして中毒性のあるサビで疾走感も持ち合わせています。

歌詞の内容を読み解くと、様々な顔を使い分けることに疲弊した現代人の苦悩が女性目線で描かれてます。

周りの要求に応えるべく「カメレオン」のように表情を使い分けようとするも、「本当の自分」を見失いそうで不安になる主人公。自身の心の悲鳴に気づいた彼女は、他人と比べることをやめて自分の心を守ることを選択します。

不器用ゆえに自分を偽れず、世間からは心無い言葉を掛けられてきた彼女。しかし、彼女を救ったのはその不器用なほどまでの実直さでした。

この楽曲で表現されているのは ”何かを乗り越えた” というサクセスストーリーではありません。今抱えている苦悩に気づくことの重要性や、自分の最大の味方は自分自身ということが暗喩されています。

『カメレオン』は、現代社会に蔓延るストレスに鋭利な歌詞と音楽で切り込んだ楽曲でした。

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