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2009年の名曲
Desert Eagle
作詞:Spontania, Jeff Miyahara
作曲:Spontania, Jeff Miyahara
編曲:Jeff Miyahara
つづいてご紹介するのは、カミセンの衝撃作『Desert Eagle』です。
作詞・作曲を手掛けたのは、音楽ユニットのSpontaniaとJeff Miyahara。
Spontaniaは、『君のすべてに feat. JUJU』(2008年)や、『今でもずっと feat. 伊藤由奈』(2009年)等で累計500万以上のダウンロードを記録しています。
Jeff Miyaharaは、安室奈美恵、ONE OK ROCK、少女時代といった豪華アーティストの楽曲を手掛ける音楽プロデューサー。
日本レコード大賞やゴールドディスク大賞ではそうそうたる受賞歴を誇っています。
『Desert Eagle』で描かれているのは凄惨な「いじめ」の現場。
主人公の視点を通して、いじめられっ子の「メガネくん」の存在や、彼の大切にしているものが徐々に明らかになっていきます。
困難な状況下でひたすら前向きに生きようとする彼と、その姿に触発された主人公の心境の変化が力強く描かれています。
攻撃的な歌詞に目が行きがちな本作ですが、ただのバイト仲間だった主人公と「メガネくん」が次第に唯一無二の友人関係を築いていく過程が丁寧に投影されています。
何より、カミセンのエモーショナルなラップが強く胸を打つこの楽曲。そのパフォーマンスは、まさに”表現”という域に達しており、聴き手の心を掴んで放しません。
Are you ready tonight?
作詞:Shigeo
作曲:Shigeo
編曲:Shigeo
『Are you ready tonight?』は、2009年6月17日にリリースされたV6の35thシングル『スピリット』のカップリング曲です。
初回限定MUSIC盤のみに収録された作品ながら、ライブでも盛り上がれる曲調ということもあり、ファン人気の高い楽曲です。
作詞・作曲・編曲を務めたShigeoは、嵐の『スーパーフレッシュ』やHey! Say! JUMPの『OLÉ! 』等、ジャニーズ関連曲を多数手がけてきました。
カミセンの他作品では、『Magical Mystery Song』も楽曲提供しています。
本作は森田さんのソロに始まり、三宅さんと岡田さんのオクターブハモリが続きます。
キャラメルボイスと評される森田さんの歌声や、エフェクト要らずの三宅さん、低音から高音までナチュラルに歌い上げる岡田さんそれぞれの魅力を活かした作品です。
抑揚を強調した特徴的なフレーズで、一気にボルテージを上げていく本作。テンポよく進んでいく特有の疾走感のせいか、4分間があっという間に感じられます。
カミセンのライブツアー「We are Coming Century Boys LIVE Tour 2009」では、『Are you ready tonight?』が1曲目を飾りました。こちらの模様は、ライブDVD「20th Century LIVE TOUR 2009 HONEY HONEY HONEY/We are Coming Century Boys LIVE Tour 2009」に収録されています。
Hello-Goodbye
作詞:Spontania, Jeff Miyahara
作曲:Spontania, Jeff Miyahara
編曲:Jeff Miyahara
『Hello-Goodbye』は、2009年7月29日にリリースされたComing Century初のミニアルバムです。
リード曲となる『Hello-Goodbye』を手掛けたのは、『Desert Eagle』を作詞・作曲したSpontaniaとJeff Miyaharaのタッグです。
本作は、カミセンのアイドル的な魅力を引き出したキャッチーなポップソング。
それでいながら楽曲として完成度が高く、カミセンを知らない人にとっても聴きやすい作品です。
歌詞の中には、ずっと片思いしている「君」への素直な気持ちが描かれています。
面白いのは、コミカルに描写されている主人公の二面性です。
「君」の周りに他の男を寄せ付けないよう奮闘する一方で、高嶺の花である「君」に対してなかなか想いを伝えられない主人公。
恋に翻弄される男性心理を、軽快な言葉遊びにのせて可愛らしく表現しました。
『Hello-Goodbye』初回限定盤・DVD盤には、同曲のmusic clipが収録されています。
ファイト
作詞:Sonar Pocket
作曲:Sonar Pocket
編曲:Soundbreakers
『ファイト』は、Coming Centuryの1stミニアルバム『Hello-Goodbye』の通常盤に収録されたボーナストラックです。
本作を書き下ろしたのは、2005年の結成からJ-POP業界で活躍し続けるSonar Pocket。
後にソナポケ自身も『ファイト』をセルフカバーしています。
2016年にリリースしたソナポケの6thアルバム『ソナポケイズム⑥ ~愛をこめて贈る歌~』では、同曲が通常盤のボーナストラックとして収録されました。
また、Sonar Pocketやback number、JUJU等、数々のアーティストをプロデュースしてきたSoundbreakersが編曲を担当しています。
『ファイト』は、現状を否定することなく、それらを糧にしながら突き進んでいこうというメッセージソング。
紡がれる言葉ひとつひとつがパワーを持っており、様々な状況で頑張る人の背中を押してくれます。
2009年に開催された「We are Coming Century Boys LIVE TOUR 2009」では、本編の最終曲として『ファイト』が披露されました。
カミセンが送る至高の応援歌、ぜひ聴いてみてください。