目次
2010年代の名曲
12ヶ月
作詞:Shingo Asari, Rap詞:KOMU
作曲:Masahiko Fukui
編曲:Soundbreakers
『12ヶ月』は、2010年9月1日にリリースされたV6の37thシングル『only dreaming / Catch』の初回限定MUSIC盤に収録されました。
こちらの特典には、トニセン・カミセンがお互いにフィーチャリングした2曲に加え、それぞれのオリジナルソング2曲の計4曲が収録されています。
その中の1曲目に収録されたのが『12ヶ月』です。
作詞したのは、Shingo AsariとKOMU。
Shingo Asariは、V6の『プールサイド・マーメイド』の作詞・作曲や、20th Centuryの『ユメノサキ』の作曲などを手掛けました。
KOMUは既にご紹介した通り、V6の楽曲を多数手がけたアーティスト。
カミセンの『Our Place』の作詞を手掛けた他、岡田准一さんのソロ曲『ヨロコビノウタ』の作詞・作曲・編曲も担当しています。
彼らは、『READY?』に収録された森田剛さんのソロ曲『官尾』でも共作詞しました。
作曲したのは、ミックス・エンジニアとして活躍するMasahiko Fukui。大人気ユニットYOASOBIのミックス等を手掛けています。
さらに、カミセンの『ファイト』の編曲を担当したSoundbreakersが、今作でも編曲を手掛けました。
本作は、「12ヶ月」前に失ってしまった恋人に思いを馳せた大人のラブソング。
ファルセットを効果的に用いたカミセンの歌声が、より切なく胸を締め付けます。
アコースティックギターに電子音を重ねた柔らかなサウンドは、作品に寄り添った新しい調和を生み出しました。
続くComing Century feat. 20th Centuryの『New Day』への音楽的な繋がりも、作品としての完成度を高めています。
キミノカケラ
作詞:TAMATE BOX
作曲:TAMATE BOX
編曲:Yasutaka Kume
つづいて、ファンの間で高い人気を誇る『キミノカケラ』をご紹介します。
本作は、2013年8月21日にリリースされたV6の42ndシングル『君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか』に収録されました。
『キミノカケラ』は、恋に落ちた瞬間から恋の終わりまでを繊細に描いた失恋ソング。
キーボードの切ない旋律に続いて、主人公の回想が美しいメロディーにのせて歌われています。
作詞・作曲したのは、シンガーソングライターのTAMATE BOX。
2012年には、GAKU、ZENとともにTAMAとして、シンガーソングライターユニットUNISTを結成し、avexからメジャーデビューしています。
レコーディングではコーラスも担当したというTAMATE BOX。メンバーそれぞれの歌い方に合わせてブレスやトーンを変えて収録する等、楽曲へのこだわりを明かしています。
V6 シングル 8/21 release
井ノ原快彦さん
出演のテレビ朝日系ドラマ
「警視庁捜査一課9係」主題歌
「君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか」
のカップリングで収録される
「キミノカケラ」を
僕、TAMATE BOXが描かせて頂きました。
是非、聞いてください✨— TAMATE BOX (@_TAMATE_BOX_) August 6, 2013
キミノカケラ / Coming Century
そして、この曲
なんと!!コーラスもさせて頂きました。
カミセンの三人共、個性のある声なので
それぞれの声に合わせて
ブレスやトーンを変えて歌っています。
こちらも聞き込んで頂けると嬉しい✨
最高なセッションになりました。— TAMATE BOX (@_TAMATE_BOX_) August 6, 2013
編曲を担当したYasutaka Kumeは、UNISTのサウンドプロデュースを始め、V6のシングルおよびアルバムのディレクションで、数えきれないほど多くの楽曲に携わってきました。
この楽曲の特徴は、一種の修辞法が取り入れられている点です。
サビの「抱きしめてもっと 離さないでずっと」では、”もっと”や”ずっと”のイントネーションにメロディーが対応しています。
また、「ヒラヒラキエテク」「サラサラトケテク」という歌詞では、下行形の音型を用いることで「恋」が消えてなくなっていく様を表現しました。よく聞くと、メロディーのアクセントも言葉に寄り添っていることが分かります。
主人公の消えない後悔や君への愛おしさを、持てるすべての要素を用いて流麗に表現しました。
Get Naked
作詞:Micro (Def Tech)
作曲:Jintae Ko
編曲:Jintae Ko
最後にご紹介するのは、リリースと同時にセクシーすぎると話題になった『Get Naked』です。
この楽曲は、2017年8月9日にリリースされたV6の13thアルバム『The ONES』 (ザ・ワンズ)の通常盤に収録されました。
作詞したのは、Def TechのMicroです。
Def Techは、ハワイのオアフ島出身のShenと東京出身のMicroから成る異色のレゲエユニット。
2005年のヒット曲『My Way』は一世を風靡し、彼らの名を世に知らしめました。
2007年に一度解散するも、2010年に活動を再開。2020年には「THE FIRST TAKE」に出演し、大きな話題となりました。
そんなMicroがカミセンに書き下ろしたのは、大人の交わりを大胆に描き出した楽曲でした。
「Get Naked」には、「裸になる」「(何も飾らずに)とことん遊ぶ」といった意味があります。
主人公からみなぎる自信や、余裕なのか必死なのか真実を煙に巻いていく様子が、男性ならではの妖艶さを演出しています。
作曲したJintae Koは、国際的に活躍する音楽プロデューサー。
国内アーティストでは、Nissy(西島隆弘)の『君に触れた時から』『Do Do』の作曲を手掛けています。
『Get Naked』では、洋楽のトレンドを取り入れたエレクトロな作風で、セクシーな世界観を引き立てました。
本作が披露された「LIVE TOUR 2017 The ONES」では、カミセンが自撮りカメラを持ちながらパフォーマンスを披露。
ファンが彼女目線を味わえる斬新な演出で、会場を熱狂の渦へと巻き込みました。
最後に
今回は、Coming Centuryの名曲を10曲厳選してご紹介しました。
楽曲毎に全く異なる魅力を感じられるのは、それぞれに特徴的な声を持つカミセンだからこそなせる業でしょう。
カミセンメンバーは、活動終了後も精力的に活動しています。
森田剛さんは、ジャニーズ事務所を退社後も舞台や映像作品を中心に俳優として活躍。ファンのみならず、演劇関係者も唸らせる憑依型の演技で高い評価を受けています。
現在もアイドル活動を続ける三宅健さんは、10月からソロライブツアー「Ken Miyake NEWWW Live Tour 2022」を開催予定。ツアーに合わせて、1st mini ALUBUM『NEWWW』をリリース予定です。
岡田准一さんは、アカデミー賞も獲得した日本を代表する映画俳優。2022年9月16日に公開された映画『ヘルドッグス』では、アクション振り付けの指導も担当し、唯一無二の存在感を放っています。
それぞれの場所で輝き続ける森田さん、三宅さん、岡田さんの今後の活躍に注目していきましょう。
▼あわせて読みたい!