今回は、元V6で年下組の森田剛さん・三宅健さん・岡田准一さんから成るユニット「Coming Century」の楽曲にフォーカスを当てていきます。
通称「カミセン」として長年にわたり活躍した彼らは、ミニアルバム『Hello-Goodbye』をはじめ、多彩な作品をリリースしてきました。
V6の解散に伴って、その活動に終止符を打ったカミセンですが、才能溢れる3人の織りなす楽曲はまさに名曲揃い。
今回は、今だからこそ知っていただきたいカミセンのおすすめ楽曲を10曲厳選してご紹介します。
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目次
2005-2007年の名曲
BREAKTHROUGH
作詞:六ツ見純代
作曲:森元康介
編曲:DREAMFIELD
最初にご紹介する『BREAKTHROUGH』は、2005年6月22日にリリースされたV6の27thシングル『UTAO-UTAO』に収録されました。
この楽曲は、2005年4月からテレビ東京系で放送されていたアニメ「アイシールド21」のオープニングテーマです。
作詞した六ツ見純代(むつみすみよ)は、J-POPからアニメソングまで幅広いジャンルの作詞を手掛けてきました。
V6の楽曲では『Believe Your Smile』や『ラヴ・シエスタ』等を作詞。また、カミセンには『I’M HAPPY MAN』や『Be with you』を提供しています。
作曲した森元康介は、ジャニーズの楽曲に数多く携わってきたコンポーザー。
嵐の『PIKA★★NCHI』『途中下車』、さらにV6の『タイムカプセル』の作曲も手掛けました。
「アイシールド21」は、俊足だけが取り柄のビビりな主人公・小早川瀬那が、アメリカンフットボールを通して仲間と切磋琢磨しながら成長していくスポ根作品です。
『BREAKTHROUGH』には、瀬那の秘めた粘り強さや優しさを表現したような歌詞が並びます。
オープニングテーマは、アニメ作品の期待値を上げる大切な要素。本作は、疾走感あふれる爽やかな曲調で「アイシールド」の世界観を彩りました。
Our Place
作詞:KOMU
作曲:HIKARI
編曲:家原正樹
『Our Place』は、2007年5月23日にリリースされたV6の31stシングル『ジャスミン / Rainbow』の通常盤に収録されました。
本作はとにかく可愛いらしく、ピュアな雰囲気が魅力的な楽曲です。
作詞のKOMUと作曲のHIKARIは、共にジャニーズアイドルの楽曲を数多く手掛けてきた音楽プロデューサーです。
V6には『I give smile to you』や『SILENT GALAXY』で、作詞と作・編曲をそれぞれ務めました。
『Our Place』は、主人公から君へと溢れ出る愛おしさを綴った作品。日本語詞と英語詞を交えたキャッチーな歌詞が特徴的です。
飾らない2人の距離感をあたたかいサウンドで包み込んだ本作は、聴き手に寄り添うような表現でファンの支持を獲得しています。
『Our Place』を披露したライブでは、カミセンが肩を支え合いながら可愛らしいステップを披露。歌詞をなぞったような振り付けに惹きこまれること間違いありません。
『Our Place』のパフォーマンス映像は、ライブDVD「V6 LIVE TOUR 2008 VIBES」に収録されています。
ROCK THE HOUSE
作詞:MOTSU
作曲:MOTSU
編曲:MOTSU
続いてご紹介する『ROCK THE HOUSE』は、2007年9月12日にリリースされたV6の10thアルバム『Voyager』(ボイジャー)に収録された楽曲です。
作詞・作曲・編曲を務めたのは、ミュージシャンとしても活動するMOTSUです。
J-POPでは、倖田來未『My Dream』の作曲やAAA『最強Babe』『VIRGIN F』の作詞を担当。
また、V6では『BEAT YOUR HEART』の作詞の他、『Don’t Stop The Refrain』の作詞・作曲も務めています。
カミセンには『WHAT’S COOL?』『MISS YOU TONIGHT』『SPEEDER’S HIGH』といった、デビュー初期の楽曲を提供しました。
そんなMOTSUが、前作から7年の月日を経てカミセンに書き下ろしたのが『ROCK THE HOUSE』です。
イントロでは、パーカッションのソロにのせて「Ladies and Gentlemen」という呼びかけが続き、聴き手の期待を煽っていきます。
特徴的なのは、森田さんのソロに続いて三宅さんと岡田さんが同じフレーズを繰り返すAパート。リーダーの森田さん率いるカミセンという斬新な構図が取り入れられています。
歌割もそれぞれの声質に合ったフレーズが割り振られており、カミセンの魅力を最大限活かした構成となっています。1人でもメンバーが異なれば、この絶妙なバランスは生み出せなかったでしょう。
さらに、エッジの効いたサウンドが散りばめられているのも、この楽曲の大きな魅力です。
異なる要素を共鳴させつつ、ロックハウスならではの熱狂ぶりをグルーヴ感たっぷりに描き出しました。